こんばんは〜。
桜の季節ですね。お花見とは無縁な人ですが今年は折角ですし行こうかなと。
さて今日は感想記事を。
「シン・仮面ライダー」
を観てきました!
今日はそれの感想を個人的な感情を踏まえつつ書いていこうと思います。
(※本記事にはネタバレは一切ありません!まだ映画を見てないよーって人も是非とも読んでみてください!)
あれは2021年の4月2日…仮面ライダー50周年記念日でTwitterが盛り上がる最中、そのフィナーレに発表された「庵野秀明」「シン・仮面ライダー」のワードは全ライダーファンを熱狂に包みました。
そしてその一年後に延期を経て満を辞して公開された「シン・ウルトラマン」はその原作への多大なリスペクトと圧倒的とも言える完成度の高さから特撮ファンだけでなく当時ウルトラマンをテレビで見ていた全ての世代から支持を受ける傑作映画となり仮面ライダーへの期待はより上がることとなりました。
そして2023年3月17日に満を辞して公開された「シン・仮面ライダー」
シン・ゴジラ、シン・ウルトラマンにおいて監督を務めた樋口真嗣氏が抜けて本作は庵野秀明が監督と脚本全てを務めることとなったこと、そして意外にも氏の作品では初のPG-12指定ということもありエヴァンゲリオン異常に庵野秀明の作家性が色濃く反映されるので勿論期待の方が圧倒的に上回ってますが内心はどこか一抹の不安を感じていました。
『そもそも原作の仮面ライダーは1クール過ぎて早々藤岡さんが抜けて2号編になる。よって1号と2号の邂逅、途中でフェードアウトしてしまった緑川ルリ子の関係性をどう描くか?』
『原作の仮面ライダーはウルトラマンと比較するとお世辞にも映像の質は低予算の東映、ストーリー構成は伊上勝ということもあって雑。それをリスペクトしつつブラッシュアップしていくのは至難の業ではないか?』
『仮面ライダーはウルトラマン以上にシリーズとしての名前は引き継ぎつつも暴力的とも言えるくらい多様性に溢れるものになってしまった。そんな原点回帰的な作品だらけとなった現状では本作はそれらの二番匙かそれ以下に終わってしまうのではないか?』
『ウルトラマン以上にキャラクター性が強いコンテンツである以上、池松壮亮氏や柄本佑氏に「変身!」と言わせて1号、2号に変身したところでパロディ番組みたいなギャグシーンに見えてしまうのではないか?』
元来仮面ライダーはウルトラマンよりも低予算と低品質で作られた番組。まあこれは現在でも言えることだとは思います。
そんな中でなぜ仮面ライダーが日本どころか世界的な人気を持つスーパーヒーローになれたか、これは「変身」「等身大」「改造人間」という
『フィクションではあるけどもどこかリアリティがある』
という点が沢山の子供達の『自分も変身したい!なりきりたい!』という誰しも一度はもつ変身願望をくすぐることに成功し特撮番組として高い完成度を誇るウルトラマンをも上回る人気番組となれたのです。
そしてそれは製作陣が一番理解していることで現在でも仮面ライダーは様々な形で『いかに子供達に変身させたいと思わせるか?』という所に重点が置かれています。
勿論これは商業作品として作っていく以上は至極真っ当な判断である上に私も幼少期から現在までずっとそれに楽しませてもらっているので否定をするつもりはありませんが、
逆にそういった時流に乗ることを最優先としたいい意味で行き当たりばったりな製作方針が仇となって現在では「変身」そのものが飽和状態となり藤岡弘、氏のバラエティによる活躍などもあってドスの効いた低い声で変身って言われても面白おかしく見えてしまうんですよね。
「シン・ウルトラマン」はそういった様式美を焼き直していく描き方で逆に功を奏していたんですよ。
元々映像としてもストーリーとしても完成度の高かった初代ウルトラマンの美味しいところだけをまとめて一本の映画として再構成し地球と地球の人々が好きになった宇宙の巨人の生涯を描くという脚本も万人受けするハートフルなもので老若男女問わず楽しめた。
でもリアリティがあるフィクションを追求しすぎてしまった仮面ライダーではそれができない。
一方で完全なオリジナルストーリーとして展開された「シン・ゴジラ」はどうかというと「ニッポンVSゴジラ」というテーマを元に
東日本大震災や福島第一原発の事故からまだ日が浅かった2016年に「日本のヒーローたる怪獣のゴジラを災害として描く」という原点回帰的な要素を加えつつも大胆すぎる改変は波紋を呼んだものの、その出来事を身をもって体験した日本人にはとても刺さるような内容ではありましたし”壊されてしまった平穏な日常を取り戻すべく立ち上がる大人達の奮闘”は今なお続いている震災への復興活動を彷彿させるもので逆にこちらは「リアリティのあるフィクション」という題材が真価を発揮しまくって世界中で評価されるほどになりました。
シン・ウルトラマンとシン・ゴジラ、それぞれがヒットした要因は特撮として切っても切れない要素であるリアリティとフィクションのバランスを、
前者は「原作の再演」後者は「現実の再演」として違った方向性で完璧に調整したのが大きいと思っています。
上記の通り仮面ライダーにとってそれを成し遂げることは鬼門である。樋口真嗣氏が抜けた今、果たして庵野秀明氏はそれにどう向き合って行くのかという点に公開前はずっとヤキモキしていました。
さて、長々と書きましたがとりあえず鑑賞前における私の気持ちは以上となります。
ここからは鑑賞後による感想をネタバレを含まずに書いていこうと思います。
まずみなさんに私の気持ちをわかりやすく表すべくいきなりですがこのシン・仮面ライダーの点数を発表することにしましょう。
シン・仮面ライダーは100点満点中…
200点満点です!!!!!!
『いやお前どんだけ長々と偉そうなこと言ってた割には結局それかよ!!!!!』
って思われた読者の方も結構いるというかほとんどだと思いますw自分でも書いてて頭の中でツッコんでしまいました(オイ)
でもエンドロールが終わり劇場が明るくなった時、私は『この作品には200点満点をつけてやろう…いやつけさせてほしい…』と心の底から思えるほど高揚感に溢れたものとなっていました。
個人的にはシン・ゴジラ、シン・ウルトラマンよりもずっと大好きな映画となりました!
ただ、この評価は決して手放しで褒められるものではないということもここでハッキリと言っておきます。
あくまでも100点満点中200点満点というのは「私の中での評価です」
『そんなの当たり前じゃん!』と思う方も多いと思いますがこの私の中での評価というのは
「初代仮面ライダーを全話見ている上で、昭和・平成・令和の作品も全て見ていることに加えて原作漫画の知識もあるレベルの仮面ライダーシリーズにどっぷり浸かったオタクである私における評価」
という意味です。
見てて面白かった反面、
『これは一般にはウケないし興行的にはゴジラとウルトラマンは越えられないな。』
とも強く思いました。
これをどういう意味か説明いたしますと本作は原作リスペクトは例によって高いです。なんなら3作の中で一番高いと言っていいくらいかもしれません。
しかしながら上で書いた原作における「粗雑な作り」も良くも悪くも完璧に踏襲してしまってるのです。
これは鑑賞者が特撮オタクであればあるほど美味しく感じる部分であり見ているうちに『あーここはこれだな!w』って感じて思わずニヤニヤしてしまうのですが、逆にそれを知らない一般の人からすると『え…?』って思ってしまうような展開も多々あります。
初代仮面ライダーのあの早すぎるけど爽快なストーリー、テンポ、展開、ケレン味を見事に再現しすぎてしまってるんですよ。
(↑買ってきたパンフレットと予約してたフィギュアーツ。アーツは近々記事を上げます。)
ですので上で書いたようにウルトラマンが「原作の再演」ゴジラが「現実の再演」とするなら仮面ライダーは「ライブ感の再演」が正しい表現だなと思っています。
ライブ感というのはマニアならすごくというか深いところまで刺さりまくる作りである一方で、知らない方からからしたら刺さりにくいどころか人によっては全く刺さらない。
上でも書いた通り元々原作の仮面ライダーはお世辞にもいい出来とは言えない番組でした。
初期から最後まで変わりまくる作風、ウルトラマンよりも明らかに低予算な映像表現、安定しない世界設定と敵組織の描写、レギュラーキャストでもやっと顔を覚えたと思ったらいつの間にかフェードアウトなんていうのもザラなキャラクター達、そもそもの主役交代のアクシデント、ラスボスとの決着を明確に描くことがなかったなど2年間という長い放送期間の中毎週毎週が突貫工事のように作られていくもので話の整合性なんて言葉は頭の中の辞書に存在しないような番組でした。
でもそんな中で番組中に沢山の子供が大喜びするようなイベントを盛り込んでいくことで雑な作りながらも大変な娯楽作品に仕上げてしまったのが仮面ライダー。
某最高最善の魔王が言っていたように昭和の時代からも「瞬間瞬間を必死に生きてきた」文字通りのヒーローなんです。
(↑新宿バルト9で展示されてたハチオーグのマスク)
仮面ライダーはあまりにも荒唐無稽すぎる作りで綺麗さなんて欠片もないけども熱さと盛り上がりだけはどんなヒーロー番組にも負けなかった(それを娯楽作品としてより発展させたのがスーパー戦隊と言えますが)…だからこそ様式美とお約束が多過ぎて心配も抱えていました。
しかしこのシン・仮面ライダーはその様式美を踏襲しつつもそれをちゃんと面白おかしく見えてしまうパロディに落ちることなくちゃんと当時の子供達が見ていたライブ感のある様式美に仕立て上げてしまってるのが凄い。だからこそ劇中で何度も熱くなったし何度もニヤニヤした。映画が終わった時は思わず拍手をしたくなってしまった(勿論しなかったけども)
(↑新宿バルト9で展示されてたハチオーグのアジトのセット)
それに加えて冒頭でも述べたように氏の作家性が色濃く反映されており
『この設定拾うかー!』
『現実であったこの裏事情をこんな描き方でやっちゃうかー!』
『予想はしていたけどやっぱりこの2人だったかー!』
『最後はこうなるよな…でも最高すぎるラスト!』
言いたいことが沢山あってここでは書ききれないくらい様々なワクワク感に揺さぶられてしまった。
古き思い出に身を寄せつつも現代的な解釈で新たに描かれた諸々の設定ストーリーは作品のテーマのである「変わるモノ」と「変わらないモノ」を見事に両立していると言えます。
全編を通して
『凄い…俺は今、仮面ライダーを見ているんだ!!!!』
って思わせてくれた庵野秀明監督には本当に頭が上がりません。
氏の仮面ライダーに対する愛情と本作にかけた情熱が並々ならぬものであったからこそ真のテーマである「変えたくないモノ」をここまで丁寧かつ完璧に描けたのだと思います。(パンフレットに書かれてありましたが本作はなんと庵野秀明氏から東映への逆オファーでした。)
そして見て行くうちに庵野秀明が様々な作品に携わってきた中で一番作ってて楽しかった作品だろうなあと強く感じました。
仮面ライダーの究極の再演であると同時に、庵野秀明の庵野秀明による庵野秀明のための仮面ライダーでもあった。
だからこそこの映画のラストはその美しさとかっこよさから鳥肌が立つモノであったし『これは終わりではなく始まりなんだ!』と興奮させられた。
映画としての完成度の高さこそシン・ゴジラとシン・ウルトラマンには到底及ばないがその感動は今まで見てきた映画の中で一番といってもいいくらい心を熱くさせられるものだった!
総じて私の中では最高の作品でしたが、あまりにもオタクの心を揺さぶりすぎていて一般ウケは難しいだろうなあという映画でした。
しかし、それでも本作を見た満足感は今までにないくらいの味わいでありまたもう一度劇場に足を運ぼうと強く決意させたのは言うまでもない。
真の意味での原点に立ち返りそれを多大なる敬意と悍ましいくらいの情熱で真っ向から立ち向かい新たな仮面ライダー…「シン・仮面ライダー」として完成させた本作。
仮面ライダーを毎週見ていて今は大人になった少年たちにとってはその時間を呼び起こさせてくれる最高の一編。是非劇場に足を運んでみては如何ろうか?
最後にこの素晴らしい作品を作ってくれた庵野秀明監督と作品に携わった全ての大人達に敬意を表します。
長々と熱く語りすぎてしまいましたが、もしこの記事で興味を持って頂けたら是非とも見てほしいです。あとシン・ゴジラとシン・ウルトラマンを観た方でしたら思わずニヤリとしてしまうような場面や方々がおられるので是非とも。
またもし見たよって方はコメント欄で感想とか書いてくださるとありがたいですね。
それでは今日はこの辺で。アデュー
~オマケ~
アジトの記念撮影ができたので折角なので友達に撮ってもらいました。
SHOCKERの幹部になった気分です!






















