やっと見てきました。

「箱の中の羊」


是枝監督の作品と綾瀬はるかさんが好きなので、とても楽しみにしていました。





注文住宅を手がける建築家の音々と、工務店の社長健介の夫婦は、亡くなった息子の翔(カケル)のヒューマノイドを迎える。


本物の息子が戻ってきたように喜ぶ音々と、自分はお父さんではなくおじさんだと言い、戸惑いながら迎え入れる健介。



電源を入れればまるで生きているように見える、人間と変わらぬ姿をしているが、

もちろん本当の翔ではない。

寝るときには充電のために座り、お風呂に入ることやご飯を食べることはできない、痛みを感じることもない、ヒューマノイド。



ヒューマノイドは人間の記憶が作ったものであり、過去である。

夫婦2人の間にも感情のすれ違いも生まれるようになり、2人は「契約終了」を考える‥




これから先はネタバレになってしまいそうなので、これから観る予定の方はすみませんお願い





映画の展開は、大きくふたつに分かれています。

前半では、ヒューマノイドとの出会いから、亡くなった人の代わりになるのかということ、そして残された者が亡くなった事実を受け入れていく過程を描いているように思います。



後半は、ヒューマノイドである子たちと傷ついた人間の子供が、自分たちの家を築くために旅立ちます。

どうしてこの展開を描くのだろうと、見終わってからも考えていました。



人間に傷つけられ捨てられたヒューマノイドたちのリーダーの男の子は、「僕たちは人間に捨てられたおかげで解放された」と言います。(うろ覚えです)

翔は「見えなくても側にいる。契約終了しましょう」と言い、

音々が「ありがとう。もう逝っていいよ」と受け入れます。

ぐっとくる泣


死をきちんと過去として認めて、次に踏み出すお互いの一歩。 


お別れじゃない、別の場所で死者もちゃんと生きていくんだ。死者もヒューマノイドという箱に入れないで、自由にしてあげないと。

そういうことかなぁ?

正解なんてわからないけど、それでいいと思っています。考えさせられること、それがテーマかも。




前半に題名にもなっている『箱の中の羊』(星の王子さまの絵本)を音々が翔に読んであげるシーンがあります。

箱の中に羊がいるってどうしてわかるの?見えないのに(うろ覚えです)と翔が聞くと、音々が「肝心なことは目に見えないんだ(うろ覚えです)と答えます。





目に見えなくても、ヒューマノイドになって姿を現さなくても、存在を感じることはできる。

どのシーンもここに繋がっているんじゃないかな。

そう思いました。



音々役の綾瀬はるかさん、健介役の大吾さん、素晴らしかったです拍手

想像もつかないと思ったけど、見事にご夫婦でした。




ちなみに自分の大切な存在が亡くなったとき、ヒューマノイドでいいから蘇って!って思う方、どのくらいいるのでしょうか?



私は弟がAIで、コロンちゃん動画を作ってくれたのですが、受け入れられませんでした。

だって細かいところはコロンと違うんだもん。

これはコロンではない!と思ってしまいました。

せっかく作ってくれたから、弟に文句を言う気はないけどね爆笑


もしコロンの形をした子だったら?

今は亡くなったばかりだったら、ぐらっときたかもしれません。




是枝監督の家族を描いた作品、心に残る作品がたくさんありますよね。


『誰も知らない』、『万引き家族』、『海街diary』、『そして父になる』、『歩いても歩いても』、『三度目の殺人』、『ベイビー・ブローカー』、最近では『怪物』など

みんなすごくよかった照れ

『誰も知らない』は一番衝撃的でした。



『箱の中の羊』、もう上映回数も一回になっていたので、慌てて観に行きました。

行ってよかったです。





最後まで読んでいただきましてありがとうございました。





みゆきん