「身体は敵?」ポリヴェーガル理論で知る、防衛反応と心身の不調の関係 | 人が前に進めないとき、何を扱うか|支援者のためのBMS・心身相関アプローチ

人が前に進めないとき、何を扱うか|支援者のためのBMS・心身相関アプローチ

東京藝大卒・元ソニーミュージックディレクターの皆川公美子が届ける、女性リーダーのための「神経系アップデート」。最先端の神経科学と愛着理論から、脳の過緊張(食いしばり)を解放し圧倒的な器を創ります。

HSP・対人支援者のための、神経系から整えるボディマインドアプローチ。
皆川公美子です。

 

「なぜ、わかっているのに変わらないのか」
「なぜ、関わっても同じところで止まるのか」

──その“詰まり”を
神経系 × 発達・愛着の視点から読み解き、
人が機能する状態へと還るサポートをしています。

 

これまでに、のべ8,500名以上の方に伴走。

 

人を支える仕事に携わる方や、
対人支援・マネジメントの現場で
「あと一段、精度を上げたい」と感じている方へ。

 

****************

 

最近、セッションを続けていて
改めて感じることがあります。

 

身体を敵視すると、
身体はさらに強い反応を起こすことがある。

 

たとえば、

 

「すぐ疲れるこんな身体、嫌になる」
「また胃が痛い、めんどくさい」
「この不調さえなければ私はもっと頑張れるのに」

 

そんなふうに、
身体を“邪魔なもの”として扱ってしまうこと。

すごくよくわかります。
女性は特に
「生理、めんどくさいな〜〜〜💦」と誰だって思ってる。

 

 

でも実際には、
身体はずっと、
その人を守ろうとして反応している。

 

 

 
■ 最初、身体はささやき声で伝えている

 

 

 

身体の不調というのは、
いきなり大きな病気になるわけではありませんよね。

 

最初は微細なことからはじまります。

 

なんとなく疲れる。
眠っても回復しない。
胃が重い。
息が浅い。
肩こりがとれない。
人と会うだけで消耗する。

 

でも病院へ行っても、

 

「検査では異常ありませんね」
「様子を見ましょう」

と言われるあれです。

 

だけど本人は、
ちゃんと“なにかおかしい”を感じている。

 

 

私は、
これは身体からのシグナルだと思っています。

 

「少し休んで」
「もうそんなに緊張し続けないで」
「その生き方、負荷が大きすぎるよ」

というサインです。

もっとちゃんと言葉で伝えてくれたらラクですが
身体には言葉がないのが、残念💦

 

ヨガクラスで足を伸ばす人々

  
■ でも、多くの人はそこで止まれない

 

 

 

ここがとても大事なところなのですが。

身体が限界を超える方たちは、
単純に「がんばり屋」なだけではありません。

 

その奥に、

“無意識に自分へ負荷をかけ続ける防衛”

を持っていることが多いのです。

 

だれにでもあります。

 

たとえば、

・嫌なのに無意識に服従してしまう
・断れずに与え続けてしまう
・緊張しながら周囲を支配し、コントロールし続ける
・常に期待に応えようとする
・「ちゃんとしなきゃ」で身体を押し込める

 

こういう反応です。

 

本人は、
「性格」
「責任感」
「優しさ」
だと思っていることも多い。

 

でも神経系の視点で見ると、
それは“生き延びるために身につけた適応”でもあります。

つまり、
自分を守るために作られた反応なのです。

支配しようとしている人が「守る???」とおもわれた方も多いでしょうか。

 

支援者とクライアント、体調不良の相談

  
■ 身体は、限界まであなたを守ろうとする

 

 

 

問題なのは、
その防衛が長期間続くこと。

 

身体は最初、
小さな声で伝えています。

でも、
何年も無視され続けると、
もっと大きな反応を出すようになる。

 

だって、
身体の役目は
「あなたを生き残らせること」
だからです。

 

 

疲労。
不眠。
過敏さ。
慢性的な痛み。
強い緊張。
突然動けなくなる。

 

それでもまだ、
「気合いでなんとかしよう」
「もっと頑張らなきゃ」
を続ける。

その前にでる気持ちは
「だってみんなに迷惑をかけるし」
「みんながんばっているのに私だけ休むって言えない」
「(役にたたない自分なんてありえないという潜在意識)」

 

すると調整し、シグナルを送り送りがんばってきたけど
最後、
身体は正常な調整ができなくなっていく。

 

私は、
病気の一部には、

“長年の過負荷によるシステムエラー=誤作動”
 

のような側面もあると感じています。

 

もちろん、
すべてを心因だけで説明することはできません。
その人の「せい」でもありません。
 

けれど、

身体を無視し続ける生き方が、
身体を壊していく。

これは、
支援現場でも本当に多く見る現象です。

 

  
■ 「まだ戻れるところ」で戻ってほしいなあ

 

 

 

私自身、若い頃
我慢や抑圧を見て見ぬふりして生きていました。

その結果、
立てないほどの大病を経験しました。

 

だから今は思うのです。

本当に大切なのは、

“壊れてから治す”

ではなく、

“壊れる前に、自分の反応に気づくこと”

なのではないかと。

 

身体は敵ではありません。


まずその感じ方を訂正しよう。
「何を守ってくれたの?」
「どういうのが危ない、と思ったの?」と
身体に語りかけてみてください。
(セッションで特殊な技法を使って
身体の声を聞きたい方はそのようにおっしゃってください)

 

ずっと、
あなたを守ろうとしてきた存在です。

だから、
不調を責める前に、

「私は今、
どんな負荷をかけ続けているんだろう?」

と、
少し立ち止まってみてほしい。

 

 

その問いが、
人生を大きく変える入口になることは大いにあります。

 

躍動する女性、ボディマインドアプローチ

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