国家資格キャリアコンサルタント
Gallup認定ストレングスコーチ(強み専門家)
TRE®(トラウマ&テンション・リリース・エクササイズ)国際認定アドバンスプロバイダー
自我状態療法セラピスト(パーツ心理学セッション)
「エネルギーが湧かない」「もう無理かも」「がんばりすぎてしまう」を、
トラウマ・神経系・身体感覚の視点から読み解くセッションをしています。
これまでにのべ7,800名ほどの方に伴走してきました。
HSP気質や生きづらさ、また支援の仕事に携わる方など、
“頑張りすぎて疲れを自覚できない人”の声と共に歩む日々を重ねています。
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今日は、日々のセッションでとても大切にしているアメリカのNARMという心理アプローチを、
わたしなりの視点でお伝えしたいと思います。
NeuroAffective Relational Model(神経感情関係モデル)です。
身体と心は連動している、ということをトラウマの臨床に応用している一派です。
そして、なぜこのNARMを、わたしが深く信頼しているのか──
それは「感情」や「物語」だけで人は変わるわけではない、というこれまでの
セッションでの強い実感があるからなんです。
人は“語れる物語”だけでなく、
語れない“身体の記憶”によっても、行動や思考が形づくられている。
そのことを日々のセッションで実感しています。
例えば最近お伝えしていた家族OSの話。
そしてその“語れなさ”の正体が、「神経系」なのです。
だからNARMは、「感情を軽くしましょう」というアプローチではありません。
「今のこの反応は、どこからきてるんだろう?」という問いを通して、
“神経のレベルでパターンをほどいていく”アプローチです。
NARMの基本ポイント:5つの生存スタイル
NARMでは、心の発達において出会うべき“5つのつながりのテーマ”があるとされます。
これは、その人の“発達のどこで引っかかっているのか”を見立てる、とても優しい地図です。
🔹 1. つながり(Connection)
「私はここにいていい」と思える感覚。
赤ちゃん期の最も原初的なニーズです。
・孤独感が強い
・感情や感覚がわからない
・「世界に自分の場所がない」ような不安
こうした状態は、ただの“気分”ではなく、神経系が「ここは安全ではない」と感じている証拠なんです。
🔹 2. チューニング(Attunement)
自分のニーズを感じ、満たす力。
・自分の欲求がわからない
・人の期待に反応しすぎて、自分の気持ちが後回し〜境界にも関係しますね
これは、自律神経の「感じる力」がうまく働いていない状態かもしれません。
🔹 3. 信頼(Trust)
「誰かに預ける」「ゆだねる」という感覚が怖い。
・人を信じられない
・常に先回りしてコントロールしたくなる
こうした反応は、神経系が過去の“裏切られ体験”を覚えていることが背景にあります。
親の言うことがふらふらといつも変わってしまったり、
いつも約束を破られたり、そんなこともひとつのきっかけになります。
🔹 4. 自律性(Autonomy)
NOと言っても大丈夫だと感じる力。
・断れない
・気を遣いすぎて疲れる
・人と一緒にいるとすり減る
これは、交感神経が「危険信号」を発しやすいパターンになっている可能性。
会議で反対意見を平然としって安心しきっている人と
オールオッケーではないことを言うと、その人自体を否定してしまうような気持ちになる人といますね。
これは仕事なんだから、その人を否定しているわけではない、とアタマで思っても
気持ちがざわざわする、という状態を経験したことがある人は多いのではないでしょうか。
🔹 5. 愛と性(Love/Sexuality)
自分の魅力・愛・欲求を健やかに感じる力。
・好かれると逃げたくなる
・自分の魅力を信じられない
・親密さに不安を感じる
ここでも神経系は、「つながり=危険」という学びを過去に得てしまった可能性があります。
🧠 感情=“ストーリー”だけでない、「神経の記憶」
ここで強調したいのは──
感情や行動の背景には、いつも「意味づけ(ストーリー)」があるとは限らないということ。
「なぜそんなに怖がるの?」
「そんなに怒るほどのこと?」
と、誰かに言われたことがあるかもしれません。
アタマではわかっていても
身体はそのとおりにできない、って不思議だと思いません?
でもそれって、脳の“意味づけ領域”ではなく、もっと深い“身体レベルの反応”であることも多いのです。
発信しなきゃってわかってるけど
なんだかできない、というのも
そのせいです。
NARMは、この「神経系が記憶しているパターン」にアプローチします。
これはとても静かで、でも根本的な変容への道。
だからこそ、わたしはNARMを信頼しています。
家族OSとのつながり
私が提唱している「家族OS」は、
その人の“初期設定”を「愛着と神経のパターン」から見立てていく実践的ツールです。
NARMの5つのテーマは、そのまま家族OSの分析にも活用できます。
・「頑張りすぎてしまう」のは、どのOSが反応してる?
・「やる気が出ない」「人が怖い」のは、どの段階でつまずいてる?
そんなふうに、“今の行き詰まり”を過去の構造として見ていく。
それは、“変化は可能だ”という確信を、クライアントさんにもたらします。
💡 まとめ
人の心は、決して「思考」や「感情」だけでできていません。
神経系、身体感覚、愛着パターン──
それらすべてが、“今ここ”の反応に深く関わっています。
そして、それらはどれも「生き延びるための知恵」だったのです。
「この反応、なんでいつもこうなるんだろう?」
と思うとき、それは“壊れた自分”の証ではなく、
“守ろうとした証拠”。
NARMは、そんな視点から人を見つめるツールです。
大好きな浅井咲子先生が
日本には2度目の紹介となるNARMの本を翻訳されました。
今日のこの視点が、あなたのセッションに、そして自分自身への理解に、やさしく届いていたら嬉しいです。
読んでくださってありがとうございました♡
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