・国家資格キャリアコンサルタント・Gallup認定ストレングスコーチ
・TRE(トラウマ&テンション・リリース・エクササイズ)国際認定アドバンスプロバイダー
・自我状態セラピー(パーツ心理学)セラピスト
可能性を束縛するライフブロック(生きづらさ)から解き放つ
皆川公美子です。
これまでにのべ7,700名ほどの方に伴走させていただきました。
このところ、ずっとどう表現していいか、考えあぐねていたことを書いてみようと思います。
テーマは
防衛反応がある人と
防衛反応がない人の間には
理解が及ばない深い川が流れている、ということ。
①「見える人」と「見えない人」の違い
幼少期に親が支配的だったり、逆に無関心だったり、あるいは不安定だったりすると(例えば、いつもため息をついていたり)、子どもはその影響を受けて「少し防衛的(不安定な)神経パターン」を形作ります。
この神経パターンは、
怒り型だったり
服従型だったり
いろいろですが
幼少期に自分を守るために作られたものです。
そのパターンが、
大人になっても「人間関係がうまくいかない」「チャレンジが怖い」と感じる原因になったりします。
その人のせいでとか
その人の性格で
「人間関係がうまくいかない」「チャレンジが怖い」
とかではなく
幼少期をサバイブするためのパターンだった、ということは
よくお伝えしていることです。
ここまでは、心の仕組みを学んだ人にはよく知られている話かもしれません。
でも、今日伝えたいのはここではなくて——
この「防衛パターンがあるのかどうか」って、
そもそも見える人と・全然見えない人がいる、ということ。
これが、見えない溝となっていると常々思っているわけです。
②「え、そんなこと考えたことないけど?」と思う人たち
親に適切に養育された人は、
幼少期に「防衛的な神経パターン」を作らずに育つので、
大人になっても基本的に安心して生きることができるんですよね。
いろんなことに楽観的だったりもします。
だから、人間関係がうまく築けずに悩む人を見ても、
「なんで?」と思うのが自然なのです。
「防衛パターンが邪魔をして一歩が踏み出すしづらい」人のことを見ても、
- 「さっさとやろ〜よ!」
- 「複雑に考えすぎなんだよ」
と感じて、
最終的には「目標達成プログラム」を紹介したりします💦

でも、そういうことじゃないんですよね。
タスク化して
がんばることができれば
なんでもスルスルできるようになるのかと言われたら
本人のなかでは違和感があったり
なかなかうまくいかない感があったりすることが多い。
やる気がないわけでも、
強さが足りないわけでも、
怠惰なわけでもなくて、
ただ神経のパターンとして
「不安を起こして無防備には動けないようにしている」と表現すると
わかりやすいでしょうか。
③「防衛パターンを持つ人」と「持たない人」
かつて、ある経営者が「盆暮れ正月には必ず実家に帰り、親に感謝の言葉を伝えること」という社内ルールを作ったという話を聞いたことがあります。
この経営者にとっては、「親に感謝することは当然であり、ルール化すればみんな幸せになる」と思っていたでしょう。
なんだったら交通手当まで出しました。
それでも、従業員の多くが「なにを余計なことを」と感じたため、
その福利厚生?ルール?はすぐに廃止されました。
つまり、「親に感謝できることが当たり前の人」と「親との関係が複雑な人」では、
そもそも価値観が大きく違うのです。
そして、このズレは、人間関係全般においてもそうなんですね。
- 「どうして複雑に考えるの?」
- 「親のこと?もう大人なのに?話がややこしいんだよ」
防衛パターンを持たない人の自然な行動は上記のようにになりがちです。
逆に、防衛パターンを持つ人は、
「なんでそんなに楽観的に考えられるの?」と思いますよね、
さらに、相手に本音を話しても
- 「考えすぎだよ」
- 「気にしすぎ」
と軽く流されるとわかっているので、感情を押し殺すという戦略で
社会を生きることになっていきます。
④「感情を押すこと」が健康を害する理由
「複雑に考えんなよ」
「ただやればいいの」
「済んだことをごちゃごちゃ言っても仕方がないからもっと建設的に考えて」
などの防衛反応なし組さんのお言葉に
「自分が悪い」「自分が弱い」と思い込んで、
必死に適応し続けた人は多いのではないかと思います。
- 「ネガティブに考えるのはよくない」
- 「アファメーション(ポジティブな自己暗示)したほうが未来がよくなる」
- 「怒りを感じても、おめでとうと言って花束を贈る」
こういう考え方が主流だった時期もありますし、実際に役立つ場面もあります。
が、「本当は怒っているのに、無理に笑顔でいよう」
とすることも健康を害することも多いのです。
私が過去にセッションをした方の中にも、
「もうアファメーションなんて嫌だ!」
と怒りを表現できるようになった瞬間に、
(誰にも強制されたわけではないのですが、そうしないといけないと
思い込んでおられた)
身体の調子がよくなっていった方がいました。
アファメーションや花束が悪いのではありません。
「本当の気持ち」を無視して、ポジティブに振る舞い続けることは、
長い目で見て心身のバランスを崩すことにつながりかねないんですよね。
⑤「身体と心を切り離さないこと」が、最も効果的な対処法
かつて「人間関係の中で生まれた防衛パターン」が、ストレス精神の不調につながることは、2018年にWHOの診断基準(ICD-11)で
「複雑性PTSD(Complex PTSD)」として正式に認められました。
複雑性PTSDとは?
これまでのトラウマというと、事故や災害などの「ショックトラウマ」のイメージが強かったですが、複雑性PTSDは「対人関係のストレスも」が引き金となるトラウマです。
診断基準としては、以下のような症状が持続的に見られる場合に適用されます:
- 感情の調節困難(過剰な怒りや自己嫌悪など)
- 否定的な自己イメージ(無価値感、恥の感覚)
- 対人関係の困難(距離感がわからない、親密な関係が築けない)
つい最近まで、これほど身近な「人間関係の影響」が精神的・身体の健康にまで影響があると世界は認めていなかった。
2018年に?最近じゃない?
と驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
⑥「健やかに生きるために」
「人間関係で悩むのはまあ・・・よくあること」と思われがちですが、
「健康問題として認識された」ことが特筆ものだと思いませんか?
「人間関係なんて気にしないでポジティブに考えよ!」
「過去は過去なんだから、今を生きればいいじゃない!」
世間では軽く流されることも多いですが、
「過去の経験が、今の自分の行動や健康に深い影響を与えている」という視点が、
極めて世界的に認められてきたのです。
「怒りや悲しみを抑圧せず、身体と心をつないで生きる」
それが、長期的に見て最も健やかに生きるための方法なのではないかと思います。
💡まとめ:あなたの感じ方は間違っていない
「考えすぎだよ」「シンプルにやればいいのに」
この言葉に傷ついてこられた方は多いのではないでしょうか?
上記のような言葉をかけられても、あなたの感じ方は間違っていないし、弱さでも
至らなさでもないです。
過去になにかの
「自分を防衛しなければならないことが起きて」
「無謀なことをしでかさないように」
「2度とそのような圧倒事件に出会わないように」
「身体が不安を起こして」
「行動をひきとめている」だけかもしれません。
無理にスパルタで自分を変えようと躍起になっても、
心と身体が解離している期間がながすぎると
不調がでてくる方も多い。
「身体と心を繋ぐことで、少しずつ健やかに変わっていける」という方法もあるのです。
🌿みんなで健やかに生きいきたい!という思いをこめて。
お読みくださってありがとうございます。
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