なぜHSPは過剰同調?ミラーニューロンと愛着の問題を解説 | 頭で悩むより、神経系から整える。人と心がもっと愛おしくなる話

頭で悩むより、神経系から整える。人と心がもっと愛おしくなる話

人が前に進めないとき、身体と神経系では何が起きているのか?東京藝大卒・元ソニーミュージックディレクターの皆川公美子が、独自の「BMS(心身相関)」視点で人の心と感性の世界をマニアックに紐解く探求ブログです。

HSP/HSC 専門 国家資格キャリアコンサルタント・ギャラップ認定ストレングスコーチ の皆川公美子です。

 

今日はメッセージを頂いているので真摯にお答えしていきたいなと思います。

 


"過剰同調”についてお話を聞けたらありがたいです。

人と関わることで得るものがたくさんあるのに私が人と関わる事、人の中に入っていくことが極度に億劫になったりしてしまう原因は私が無意識に過剰同調して疲れたり辛くなることがメインの原因としてあるなと最近気づいたからです。

「なんかこの人、嫌…」と気付けて
嫌なら無表情でスルーできたらいいのにと感じます」

 


というご質問です。
すばらしい質問をありがとうございます💓





まず過剰同調の意味からご説明をさせて下さい。

過剰に同調するというのは、人の言ってることや気持ちに過度に入りすぎて
テリトリーである境界を引くことに難がある状態のことを示しています。


こちらの方がおっしゃってくださったように、

スルーできない
無視できない
NO と言えない
断れない
過剰に人の気持ちを背負いすぎて人のお世話をしすぎてしまう

などの状態です。


”過剰に”っていうところが問題ですよね。



同調する能力自体は HSP の特色であり強みであり、すごくいいところで共感性が高いっていうところです。
DOES のところで言うと、Eのところに当たる「感情反応が強く共感能力が高い」の強みがあるからこそ同調できる、

けれどもそれが過剰に起こることだけが問題ですよね。

この HSPの境界がもろいことは何から起こるのでしょうか。





①ミラーニューロンの働きが強いからという事が一つ目の原因として言われています。

ミラーニューロンというのは鏡(かがみ)神経と言われる脳の中の神経です。

1990年代にチンパンジーの研究中に偶然見つかった神経で、
学術界でもまだ賛否両論がある神経ですが、
人の動きを見て真似したり、人の表情を見ているうちに同じ表情になっていたりとか、しますよね。


例えば会社の同僚が「昨日こんなことあったんだよ~ひどいと思わない?ショボーン」って感じの表情で話しだされたら
一瞬にして私たちHSPはそのかたの気持ちを受け取りますし、脳で理解するというよりは
その人の気持ちを同じように味わって聞きますよね。


ミラーニューロンは、身体の動きもうつすけれど、感情もうつすと言われています。
それは境界とは逆の働きです。


境界=自律は、「私は私、あなたはあなた」の感覚なので、

ミラーニューロンで同調が起こっていること自体、
境界を築く事と真逆の動きになります。

 

境界を築きたいけど混乱しちゃうっていうのは当然のことと言えます。




二つ目の理由です。これは後天的な理由で、
②HSPさんがが陥りやすい理由、これが愛着の問題です。

このかたが愛着(主に親との関係によって築かれた人間関係のパターン)に問題があると言ってるのではなく、

一般的な話として聞いてください。

例えば
私たちHSPは子ども時代に、

外の世界はどうなっているか

親の関心がこっち向いているか
親が満足して笑ってくれているかを

常に注意深くキャッチしていました。

意識せずにそうなっちゃってたっていうぐらい自然に、

些細なことに気づくし深く考えるし深く処理をしていました。

 

それは能力です。



HSP理論を知る前は、自分以外もみんながそうだと思っていたと思います。

 

でも実際は違うのですよね。
HSCではない子は

敏感に受け取りすぎないし

親の表情を読み取りすぎないし

親の気持ちを深く受け取りすぎない。

 

いい意味で

アバウトにスル〜〜
なわけですよね。

 

 

 


子どもは、自分は人と世界が違う感覚の中にいるんだっていうことはわからないですから。
HSCは自分だけが特別に親の気持ちを察知しながら

生きていることはわかりません。

 


そういう中で、その親との関わりが子供にとって安全な安心なものでなかった時、

例えば

親が「あなたはこっちの方がいい」とか

「本当に心配症なんだからもう大丈夫だから」みたいな
その子を受け入れてない態度とか、

 

その子らしく活かしていこうっていう態度がないところでは育っていた、


過剰な介入とか過剰な支配とか
親が強すぎて子どもが全部親に合わせていたっていう状況があると


子供がサバイバル機能=親の機嫌を損ねないようにしたり

親の顔色を見てすぐに合わせたり

を発動させます。

そうしないと生きていけないわけです。
親しかご飯を与えてくれる人も安全を守ってくれる人はいないから。


自分の意志を曲げてても命を優先するってのが人間の本能なんですよね。

だから、例は極端ですが虐待を受けてる子でも
一人として親を責める子はいないんですよね。

お母さんが正しい、僕が悪かったんだからって。言います。

これは自分の命を守るための反応なんですね。

自分の身を命を守るために相手に同調せざるを得なかった何かがある場合に
過剰同調っていうパターンが築かれます。


これは幼少期のサバイバルであってあくまでもパターンです。
それ以上でも以下でもないんですよね。

 

ここからが重要なのですが

なのでその人の性格ではありません。



話を元に戻します。

このメッセージの中で「人と付き合ったらいいこともたくさんあるのに」

って書いてくださってます。
これは頭で考えていることです。
この認知の部分というのは大脳新皮質という一番進化的には新しいところで起こっているものごとですね。

けれど人のサバイバル反応とか恐怖反応ってのはそのもっと奥の脳幹や辺縁系で起こっているとも言われます。


恐怖信号というのは身体にくっついていると言うか刻まれていると言うか、そういう仕組みになっています。

 

 

 

 

 

 


質問をくださった方は、

もうそこが自分は手放しても平気と身体からオーケーがでているのかもしれない。
客観的に向き合っていらっしゃる尊い瞬間かもしれません。
けれど、この考えてるだけっていうので取れるかって言うとなかなかにこれが難しい。
その理由は、その脳幹についたパターンというのはその人が死なないために命を保全するために築いている本能に近いところのパターンなので。

 

 

「これはパターンだから外そう」、と何回も自分のパターンに挑む習慣や
日常の安心安全を感じられる場で

安心の質感を体が獲得していくと、だんだん防御パターンが取れていくということがあります。
 

・・・・・・・

今度6月にリリースする「そういう個と。」プログラムは6ヶ月の間一緒にいるプログラムで
そのようにしたのはそこが理由なんです。

やっぱり短期的に頭で知るだけでは、防衛反応が解除できないっていうことをすごく実感しました。

6ヶ月安全なところに一緒にいましょう、そのなかで学びながら

神経のセルフレギュレーションを変えていく。
 
そのあと社会の中で仕事をしていくときには

心軽やかに 人と繋がっていけます。

それを具体的に応援します。というプログラムです。

 

 

 

よかったらnoteのフォローをお願いします^^

 




なので時間をかけて自分の変容を共に過ごしていくプログラムにしたのですが、
これは楽しいプロセスですよね。

これこそ人生の本体なんじゃないかと私は思います。




今日のまとめをします。

過剰同調というのはHSPさんにとっては 根源的な問題であるということ。


なぜならば・・・

1番目の理由として

HSPさんは感情反応が高く共感力が高いという強みがあるから。
境界が引きにくいっていうこととシンプルに裏表になっているからです。

だからやりにくいんですよね。

二つ目の理由、それは愛着の問題です。

後天的な問題です。
親との関係性、先生や社会との距離感によって自分が過剰に同調しなければいけなかった、
または少数派だったから そういう風にしなければならなかった心の動きが幼少期のパターンとして築かれたため。

それは防衛反応=命を守るサバイバルとしての機能だった

なので人の性格とかではないっていうこと、パターンであるということ。


それに気付くタイミングに来ている方は

認知というところで気持ちや考えていること感じていることにあがってくる

というような仕組みがあるということです。


お答えになっていましたでしょうか?

今日もお読みくださりありがとうございます! 

 

 

 

 

 

------------------------------------

 

▼あの「繊細さん」の武田友紀さんと皆川のトークイベント第2弾を開催します!
「教えて!武田友紀さん繊細カンカク全開の表現」

5月8日(日)14時~16時オンラインにて


お申込みはこちら

http://ptix.at/CWHlAG

 

 

◆6月からHSPが持続可能なサステナワークを手に入れる【そういう個と。】プログラムを始めます。



安心の場で、「一歩が出ない」「不安が起こる」といった防衛反応を解除して、強みのままの自分で生きる体験プログラムです。

note、よろしかったらフォローお願いいたします^ ^

https://note.com/souiucoto/n/n284301586e27

 

 


>>>セッションご感想はこちら

  
※夜間をご希望される方はこちらからどうぞ

 

--------------------------------------

 

おしゃべり裏チャンネル の stand. fmやってます。
ながら聞きができるので、車での往復やご飯作りのときに
お風呂のあとのリラックスタイムなどに聞いてくださっている方が多いです。
 

 

-------------------------------------



■4/14木 午後&夜 
HSP映画上映会&質問会@東京・表参道

詳細・お申込みはこちら

 

image

 

■5/21土 11時開始
HSP映画上映会 & 講演会 in 川越

詳細・お申込みはこちら



 

【アーロン博士 日本公式サイト!オープンHSP3作品 おうち映画どうぞ】

Sensitive, The Untold Story」が、
Amazonで販売されているドキュメンタリー映画のベスト30に選ばれました!!


これは信じられないことです。このリストは、今年のベストではなく、
Amazonで配信されているすべてのドキュメンタリーの中で、(これまでのところ)ベストなものをリストアップしたものです。
(アーロン博士のコメント)
 

 

 

 

『HSPが働く人生の可能性を広げる』ステップメールどうぞ。

 

ご登録はこちらからどうぞ。
https://resast.jp/subscribe/120773/1490681

 

▼ストレングス(強み)グループセッッション@オンライン始まります!
2022年3月31日(木)13時~17時 満席開催
2022年4月9日(土)13時~17時 満席・キャンセル待ち受付中
詳細お申込みはこちら

※先行案内が必要なかたはこちらからご登録ください

 

 

【動画お申込み受付中★】
あの繊細さんの本シリーズご著者の武田友紀さんをお迎えして
トークイベントを開催しました!

あまりに好評だったので、武田さんのご厚意をいただき
期限なしの動画ご視聴を受け付けることにしました。


テーマ『繊細さんが幸せな人生の流れをつくる自分感覚の使い方』


詳細・お申込みはこちら