『HSPと 発達障害 』〜本のご紹介  | 頭で悩むより、神経系から整える。人と心がもっと愛おしくなる話

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人が前に進めないとき、身体と神経系では何が起きているのか?東京藝大卒・元ソニーミュージックディレクターの皆川公美子が、独自の「BMS(心身相関)」視点で人の心と感性の世界をマニアックに紐解く探求ブログです。

HSP/HSC プロデューサー、国家資格キャリアコンサルタント皆川公美子です。

今日は興味深い本をご紹介したいと思います。

 

空気を読みすぎる人

HSPと

発達障害

空気が読めない人

 

高田明和著

高田/明和
1935年静岡県生まれ。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了。医学博士。米国ロズエル・パーク記念研究所、ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授を歴任後、現在同大学名誉教授。専門は血液学、生理学、大脳生理学。日本生理学会、日本血液学会、日本臨床血液学会評議員。

 

 

 

この話題は主にHSCちゃんのお母さまからご相談をうけることが

多い話題です。

 

発達グレー

 

という言葉は今や学校現場で先生の口からでるほど

ポピュラーな言葉になった一方

 

いまだに発達障害とはなんなのか

厳密な線引きはあいまいなままだと指摘する専門家もいます。

 

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まず発達障害とはなんなのか。

厚生労働省のページより

「発達障害」とは

生まれつきの特性で、「病気」とは異なります

発達障害はいくつかのタイプに分類されており、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害、吃音(症)などが含まれます。
これらは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点が共通しています。同じ人に、いくつかのタイプの発達障害があることも珍しくなく、そのため、同じ障害がある人同士でもまったく似ていないように見えることがあります。個人差がとても大きいという点が、「発達障害」の特徴といえるかもしれません。

自閉症スペクトラム障害とは

現在の国際的診断基準の診断カテゴリーである広汎性発達障害(PDD)とほぼ同じ群を指しており、自閉症、アスペルガー症候群、そのほかの広汎性発達障害が含まれます。症状の強さに従って、いくつかの診断名に分類されますが、本質的には同じ1つの障害単位だと考えられています(スペクトラムとは「連続体」の意味です)。典型的には、相互的な対人関係の障害、コミュニケーションの障害、興味や行動の偏り(こだわり)の3つの特徴が現れます。
自閉症スペクトラム障害の人は、最近では約100人に1~2人存在すると報告されています。男性は女性より数倍多く、一家族に何人か存在することもあります。

注意欠如・多動性障害(ADHD)とは

発達年齢に見合わない多動‐衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が、7歳までに現れます。学童期の子どもには3~7%存在し、男性は女性より数倍多いと報告されています。男性の有病率は青年期には低くなりますが、女性の有病率は年齢を重ねても変化しないと報告されています。

学習障害(LD)とは

全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の事柄のみがとりわけ難しい状態をいいます。有病率は、確認の方法にもよりますが2~10%と見積もられており、読みの困難については、男性が女性より数倍多いと報告されています

 

厚生労働省mental health発達障害

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_develop.html

 

 

HSPは診断すべき疾患ではないため

医師のあいだではまだまだ知名度が低いのですが

発達障害は 平成17年4月に発達障害者支援法が施行され、

平成19年4月に特別支援教育が学校教育法に位置付けられ、すべての学校において、

障害のある幼児児童生徒の支援をさらに充実していくこととなって急に

知名度が広がっていった経緯があります。

 

法的な支援をする目的で障害者の分類のなかにおかれますが

一般的には疾患ではない、というなんとも煮え切らない概念で規定されているので

 

「障害」なのか「個性」なのか長い間親も専門家も揺れ動きながら今日に至っています。

 

 

 

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この本は現在のそんな社会的な状況に一石を投じる内容となっていて

 

○○のような状況において

発達障害は・・・

HSPは・・・・

 

と常に比較する形式で書かれているので

表にでている症状や生活のなかでの困りごとを比較して

どちらの可能性がより強いのか、自分の傾向やクセを把握し
自分にあった対処法を見つける、と言う目的で書かれています。
著者ご自身がHSPの気質があり詳しく調べると発達障害のの可能性もあると感じていて

そのせいでながいこと「うつ」に悩まされたと告白しています。

 

 

HSPなのか発達障害なのか
このふたつが医師でも判断が難しく

その理由は主に次の3点であると述べられています。

p47 より抜粋

①HSPの概念が一般的にはまだ認知度が低く、医師のなかにも知らない人が多い。
②発達障害についても専門の医師はまだ少なく、性格な判断が難しい。

③HSPと発達障害には似た症状が多い。

 

(抜粋以上)

 

「人と違っていることが素晴らしい」とHSPの繊細さが素晴らしいものを生む、というエールを

送っています。

そのなかでは

「推測であることを許していただきたい」としつつ

 

『変身』で有名なフランツ・カフカ

村上春樹さん

宇多田ヒカルさん

又吉直樹さん

はHSPだと感じると言うことも書いてあります。(p129)

 

 

 

私は何よりもこの先生のHSPや発達障害のに対するご姿勢に、希望を感じました。
 

本の最後から引用させていただきます。

 

【終わりに】p198より


多くの人が「生きる苦しみ」「生きづらさ」を抱えています。
しかし、その苦しみの症状はひとりひとり違います。
そのため一人一人が「自分の苦しみは誰にも理解されない」と感じることで、より強い辛さを感じているのではないでしょうか。ある人は「障害」と診断されて悩み、またある人は診断されないことで「ではなぜこんなに辛いんだ」と苛立ちを感じています。(まさにこれがHSPのなかの発達グレーと言われている人、子どもではないでしょうか。皆川)
この本は、1つの病名や症状に収まりきらない、だからこそ余計に苦痛を感じるグレーゾーンの人たちの人の日々を過ごす困難さを思い浮かべながら書きました。
私自身、長年うつ病に悩まされてきましたが、敏感すぎる人たち=HSPと言う概念を知り、ほっとした経験があります。

その安心感はまさに、発想の転換、価値観の広がりでした。

「今自分が被っている苦痛は、自分の性格のせいではない」とわかったからです。
今の社会は「強さ」や「金銭」に価値を置きすぎています。
「強く」「より多くの金銭を得る人」が勝ち組ともてはやされています。でも、本当に彼らはもてはやされ羨ましがられているのでしょうか。
それは一番人の目に付きやすいネットやテレビなどのメディアの中だけでの、それこそ架空のつまらないフィクションなのではないでしょうか。

心ある人は気づき始めています。

そんな生き方が心を壊し、体を壊すことを。
その証しのように勝ち組の人たちが、次々と失墜しています。
最近のニュースはそんな人たちの話題には溢れています。
彼らを見ていると、あるギリシャ神話思い出します。
より太陽に近づこうと高みを目指すイカロスです。ついにはその羽が太陽の熱で溶けてしまい墜落するイカロスです。

今この本を手に取ってくれてあなたは、そんな兆候に気づいているのではないでしょうか。
一見「羨ましく見える」あの人も、「タフで恐れを知らないように見える」この人も、実は深い苦しみに溺れそうになっているのではないかと。

 

引用以上

 

 

・・・・・・・

科学は正しい

アセスメントや診断は絶対に正しい

 

と思いすぎていると

人生のうちのなにかの歯車がずれる気がするのは私だけでしょうか。

「どう生きたいのか」を

まず自分でつかみ

 

そのために必要な情報を摂取していくという態度が

現代においては大切なのではないかと

あらためて感じます。

 

 

 

 

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