HSPの強み・才能を人生に生かしていく①〜「自分の解放」が特有の困りごとを最小限にする | 頭で悩むより、神経系から整える。人と心がもっと愛おしくなる話

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人が前に進めないとき、身体と神経系では何が起きているのか?東京藝大卒・元ソニーミュージックディレクターの皆川公美子が、独自の「BMS(心身相関)」視点で人の心と感性の世界をマニアックに紐解く探求ブログです。

HSP/HSC プロデューサー 皆川公美子です。

 

HSPという神経特性のお困りごとについてご相談を受けていて、

そのお困りごとが解決していくのはどういうときかを

観察してきました。

 

 

 

HSPの特性のお悩みは大きく分けると次のようなものがあります。
・感覚過敏(聴覚・視覚・嗅覚・触覚・味覚の敏感性。そして直感などが鋭い)

・共感性の強さが並外れている(人の気持ちがわかりすぎて合わせすぎてしまい、巻き込まれてしまう)

・洞察力の強さが並外れている(本質がわかりすぎて組織やシステムの矛盾についていけない)

 

これらはもちろん一つ一つその問題と向き合って対処していく方法があります。

少し大まかになりますが以下にまとめてあります。

→HSPさん記事まとめ

 

例えば聴覚過敏があって、学校の教室にいられない、職場の環境がうるさすぎて仕事にならないという人がいます。

そういう人は例外なく人の気配に敏感で雑踏で人疲れしてぐったりしてしまいます。

耳栓を持ち歩く、イヤフォンをしていても髪の毛やスカーフで隠す、等

人に不快感を与えずにすり抜ける方法は色々あります。

けれどもその大元である、敏感性自体が減っていく、ということはあるのかという議論です。

 

私の観察する限り、

最終的にどうなった時に、

HSPのお困りごとがほとんど消える(自分で制御できるようになる)か、

 

それは

その人ならではの「生きたい人生」に行き着き、

その天職や活動や生き方に深い満足を感じながら生きる時、

不都合な過敏性や共感性が緩和される。です。

これまでのご相談者の方達を拝見していて、体験上の事例としてそう強く感じます。

神経系の特性による悩み事が、自分の満足な人生と連動するとどうして最小になるのか。

その科学的メカニズムはまだ私にもわかりません。

さらなる研究を待ちたいと思います。

 

 

資料に当たると、

HSPの本を何冊か上梓しているデンマークの心理学者・牧師のイルセ・サンさんは、「敏感な人や内向的な人が楽に生きるヒント」と言う本の中でこのように述べています。

 

【敏感な人や内向的な人は意義のあることや個人的に夢中になれる仕事に携わることが特に大事です。
敏感な人は、天職に出会うまでに時間がかかることが多いので「これだ!」と言う仕事に出会えるまで、様々な仕事を試してみるということが必要です。】P93

 

 

とても端的に顕された言葉です。

 

同じ著作の中で心理学者ユングの「タイプ論」より次のように引用されています。

 

【外的因子によって性格が少し変わると、その人はあとで非常に神経過敏になる。その治癒は個人の資質と自然に合致するよう、その人の資質を伸ばすことによってのみ可能である】

 

この学説の創始者・アーロン博士は

[HSPの仕事について]の章でこのように述べています。

 

 

天職と解放されたHSP P249

 

「個性化」とは周りの騒音の中から「内なる声」を聴き分けることである。
世の中には、周りからの要求に応えることで手一杯の人もいる。さまざまな責任があるとか、名誉、お金、安定などいわゆる成功求めている人もいるだろうし、みんなに好かれようと、プレッシャーばかり感じている人もいる。
しかし、やがて多くの人が、遅くとも自分の人生の後半期までには、私が解放と呼ぶ状態に向かっていくようだ。つまり、周りの人の「問い」に答える代わりに「内なる問い」や「内なる声」に耳を傾けるようになるのだ。
周りの人を喜ばせることに熱心なHSPは、若いうちにはなかなか解放されない。まわりの人のニーズに振り回されるからだ。

同時にHSPの「直感力」は答えられるべき「内なる問い」も拾ってしまう。

「周りの期待に応えること」と「内なる問いに答えること」、この対立する2つの強い流れにもまれて何年も苦しむHSPも少なくないだろう。だが心配しなくていい。必ずいつかは解放が訪れる。

ここで注意して欲しいのは理想的なHSPを自分に課することは解放ではないということだ。解放とは自分が誰なのかを見つけることであり、「まわりの人が期待するあなたの姿」になることでは無いのだから。
(転載以上)

 

芸術的に深い洞察だといつも感動を覚えます。

アーロン博士の、紛れもないHSPとしての洞察力、俯瞰力、細やかな観察力などが駆使された一つの結論ですね。

 

自分の本当の個性が現れて、人生に深い納得感が現れる時

HSPの神経系の困った側面が緩和されていく傾向にある。

 

次回から、では「内なる自分」に出会い、「解放」の状態になっていくには、

どうしたらいいのか、そこについて私の実体験と考察を総動員して書いてみようと思います。