やっと涼しく、秋らしくなりましたね。
読書の秋に…
改めて手にとった1冊。
『自分を信じる勇気』(誠文堂新光社)
勇気づけの心理学と言われるアドラー心理学を長年伝え続けてこられた岩井俊憲先生の新刊です。
3回読みましたが、読むたびに付箋が増えていきます。
印象に残るメッセージは多々ありますが、
「勇気のある人とは、自己受容している人」
という言葉もその一つ。
自己受容とは、自分の長所も短所も含めて
「これで生きていこう」と決めること。
それが“ありのままの自分”を受け入れるということであり、
自己肯定感よりもまず大切にしたいこと。
また、アドラー心理学の根幹にある「自己決定論」
自分が人生の主人公である
人は環境や過去の犠牲者ではなく、
自らの手で運命を創造できる存在。
劣等感も決して悪いものではなく、
それを成長のエネルギーに活用できるかどうかが大切なこと。
ただ、劣等感を口実に課題を避けるという
劣等コンプレックスとは異なります。
印象的だったのは、思考と感情を整えるための
「自己内対話」のすすめ。
洞察(物事の本質を見抜く力)と
創発(気づきを発展させる力)を通じて、
自分を理解し、勇気を育てていく過程が丁寧に
描かれています。
さらに本書で紹介されている
「自分を勇気づける3つのポイント」――
①言葉を味方につける
②イメージを勇気で満たす
③行動に移す(まるで~かのように振る舞う)
は、まさにアンガーマネジメントのトレーニングにも
通じるものです。
(アンガーマネネジメントファシリテーターの皆さまは、
どのテクニックかわかってくださると思いますが)
怒りという情動も、コントロール不能ではなく、
自分の目的に向かって行動するために活用でき、
大切なパートナーだと捉える視点も含めて。
完璧を求めすぎず、“ほどほど”の自分を大切に生きる。
「ないもの」ではなく「あるもの」を活かしていく。
本書は、そんな“自分を信じる勇気”を静かに
そして力強く呼び覚ましてくれる一冊です。
10代のためのーーとタイトルに記載がありますが、
大人にもおすすめです。

