いくつかの食べ飲みネタを飛ばして、2023年7月のお話です。
ぼくの誕生日祝いに外食しようということになり相方が提案したのが。。。
「ずっと行きたいと言いながら10年以上経った店が今年の9月で閉店が決まってしまったので、心残りになる前に行こう!」
そのお店が永田町にある「RESTAURANT SANT PAU(サンパウ)」。
スペインはカタルーニャで1988年に産声を上げたサンパウ、2006年からミシュラン三ツ星レストランになった、スペインが誇るグランメゾン。
スペイン以外の国からたくさんオファーを受けた中、唯一新店舗を出したのが2004年の東京日本橋。
当時スペインワインを掘っていた身として行きたいレストランNo.1になったけれども、まあ高嶺の花過ぎたんですわ(^^;
その後2019年に新たにできた永田町駅(平河町)の「ザ・キタノホテル東京」の中へ移転。
ところが2023年9/2に閉店が決まってしまった。
そういうわけで重い腰をようやく上げ、7月某日に予約してランチで訪れたというのが今回の投稿です。
…長い前置き、スミマセン。
地下鉄の永田町からも近いザ・キタノホテル東京。
表にレストランがあることを示すものはあったが、派手な表記など無し。
中に入っても、サンパウの文字は見えない。
レストランとのみ。
慣れぬ環境に戸惑いつつ、階段で2Fへ。もちろんエレベーターもありますよ。
すると吹き抜けの空間に竹の庭。
この奥にサンパウ、ありました![]()
予約時間の数分前だったけど、もちろん案内されるのでした。ああ、緊張。
RESTAURANT SANT PAU
店内は程よい広さ。
滞在中に徐々に埋まっていった。
案内されたテーブルにはこのようなセッティングが。
真ん中はもちろんメニュー。
予約をしていたのはランチの一番ベーシックなコース。それでも十分そうな内容は下調べ済。
「カタルーニャへの旅の始まり」
「鯵のビネガー風味」
「岩牡蠣のアロス メロソ」
「夏鹿のアサド」
「ダークチェリーとバニラ風味のクアハーダ」
「カタルーニャへの旅の終わり」
こんな流れ。妄想も膨らみますわ![]()
どれもたっぷりと時間をとって給仕されました。
食前酒はスペインのスパークリング、カヴァを選ぶね、やはり。
「Mirugin Gran Reserva」。
カヴァのグランレゼルバは初めて。
瓶内で30カ月熟成させているだけあり、複雑で深い風味が素晴らしい。お見事。
そしてまず「カタルーニャへの旅の始まり」がこちら。
すみません、圧倒的に写真がヘタ↑で素敵さがこれでは伝わらない!
これらだけでなく、すべての料理がぼくの大好きなスペインの芸術を観るような、口にする前から一筋縄ではいかない奥行きを感じるんですわ。
写真↑手前の紙で包まれたもの。
ギャルソン?メセーロ?に「洗濯ばさみを外してください」と言われてその通りにすると。。。
ハーブを練り込んだ生地のタコスの上にアボカドと豚のパテが載せてあり、さらにソラマメのツルか何かなどがのせられている。
この料理の名前はごめんなさい、聞き洩らしてしまった(^^;
何かの上に乗ってる黄色いの。
これは「浅利のクリヒエンテ」。
下に敷いてあるのはサンゴであり、食べられません、ご注意!![]()
黄色いのはサフランの色。
カヴァにはもちろんよく合う。
それにしてもこんなのよく思いつくな~。
「マンチェゴのパステル」。
マンチェゴはスペインのラ・マンチャ地方で作られる羊乳のチーズ。
パステルはケーキの意味かな。
広い意味でチーズケーキだと思うけど、周りに香ばしく焼いたチーズが飾られており、やはりカヴァによく合う。
中には甘いジャム状のものが入っていたかもしれない。
カヴァの他に水はどうするかと聞かれ、メニューより選んだのは炭酸水。泡と泡がかぶるが気にしない。
これを選んだのは淡く温泉の風味がすると説明を受けたから。
確かに淡いタマゴ風味あたりが漂って、普通の炭酸水とは全然違う。
値段は…聞かないでください!
美しい曲線の透明な小さな容器に入れられたのはオリーブオイル。
これがまた瑞々しく美味しいオリーブオイル。
持ってこられたホカホカのパンが止まらなくなる。
メニューに戻り、「鯵のビネガー風味」。
これが到着。
島根県産の鯵を酢で洗い、葉の形にあしらう。
その上に鱒子、白ワインか何かを寒天などで固めたものなどをタピオカのようにアレンジ。
鯵の右にあるのは上にウドのスライス、下に根セロリをあしらったピンチョスのようなもの。
間にかけられた白いソースはアホブランコ。
アホはニンニク。
ニンニク生クリームの少し甘いソース。
これがどちらにも劇的によく合う。
生の鯵でスペイン料理、やるなぁ。
「岩牡蠣のアロス メロソ」はこちら。
アロスは米のこと。
メロソははちみつのようにキラキラしたという意味だそうだ。
とにかく見るからに美味しそうな言うなればリゾット、これはたまらない![]()
岩牡蠣の風味、火の通り方、スープの滋味、お米の歯応え、どれも完璧。素晴らしい![]()
こんな美味しい牡蠣のリゾットは食べたことがない![]()
次の肉料理に備え、赤ワインを注文。
カタルーニャの「アルゲス」。クロス・ポンズというボデガ(ワイナリー)。
これもカヴァ同様、初めて飲む。
テンプラニーリョ、シラー、ガルナッチャが使用され、ギャルソン曰く次の料理には少し軽めかもとのことだったけど、ぼくには十分なボディと深みだった。
めっちゃ美味しい赤ワイン。
その肉料理が「夏鹿のアサド」。付け合わせに赤いパプリカの何かがあった。
まず赤いパプリカの何かから。
この立派なパプリカは実は器。もちろん食べてもよいが生。
中にある泡泡は赤紫蘇のエスプーマ。
泡の中にはひよこ豆のサラダ、スペインではピピラーナというのかな。
食べるガスパチョみたいな感じ。
そしてメイン中のメイン、「夏鹿のアサド」。
冬のジビエのイメージの鹿だけれども、夏鹿という食べ方もあり、当然味わいも違ってくるよう。
経験値の少ないぼくにはよくわからなのだけれども、とにかく柔らかくてクセもなくて非常に美味しい![]()
おそらくエゾジカのモモの部分だと思われ、ロースト具合も素晴らしい。
甘めに柑橘な風味もあるソースが最高に合う。選んだ赤ワインともバッチリでしょう。
付け合わせの灰色のものは蒸しインゲン豆のマッシュ。
メインの後の第一弾が「ダークチェリーとバニラ風味のクアハーダ」。
スペインの絵画を見るような美しい一品。
クアハーダというのはバスクやナバーラなどで作られる乳製品のデザート。
イメージ的にはパンナコッタ。的外れならごめんなさい。
周りの白っぽい紫色はハイビスカスのエキスを液体窒素で細かい軽石のように固めたもの。
口に入れるとハイビスカスの香りがフワッとしたと思ったらあっという間に溶けてしまう。
エルブジから始まった液体窒素マジックなヤツ。
より濃い紫色はダークチェリーのサングリア漬けで、これは濃厚な味わい。
散らされた葉っぱはハニーステビア。
最後の「カタルーニャへの旅の終わり」が来ると思ったら、サプライズの誕生日プレートがそれらに加えられたものだった![]()
うわー、ありがとう。お返しに素晴らしい温泉に連れていきますから!
ろうそくの手前の淡い紫色↑は山ぶどうのマカロン。
そうそう、同時に珈琲も到着。
プレートでひときわ目立つ黄色い筒みたいなの↓。
「レモンとケソ・デ・カブラのシリンドロ」というらしい。
ケソ・デ・カブラは山羊乳のチーズ。
シリンドロはお察しの通り、円筒の意味。
その下に見えてる四角い紫色はグミの原型とのこと。
これなんだったかな。
何となく岡本太郎の河童を思い出したんですわ。
ピスタチオのムースをチョコレートクッキーで挟んだものだったか。
…などなど、所要時間2時間半。多い写真にお付き合い、ありがとうございました。
誕生日プレートの時には記念に二人で写真とか撮ってもらったけど、それは割愛させてください(^^;
芸術品のようなスペイン料理たちによる何とも贅沢なランチタイムとなり、長年の念願を叶えることができました![]()
これだけのものを相方だけに払わせられないので、飲みもの関係はぼくが持ちました。
サンパウは2023年の9/2まで。
気になった方は早めに予約して、ぜひどうぞ!
RESTAURANT SANT PAU
東京都千代田区平河町2-16-15 ザ・キタノホテル東京2階
03-3511-2881
LUNCH 12:00~15:00
DINNER 18:00~22:00
不定休
要予約
オンライン予約 https://rk-sys.jp/granada/?s=nQp
メール予約 info@santpau.jp
電話予約 03-3511-2881
2023年7月入店



































