三重県の湯ノ口温泉の次に向かったのはまた和歌山県なのだが、ただし和歌山県から離れている。
和歌山県東牟婁郡北山村…和歌山県なのに三重県と奈良県に挟まれたところにある、全国で唯一の飛び地の村が目的地。
観光地としても有名な瀞峡の上流部分にあたる。
上流部分が奥瀞(おくとろ)と呼ばれ、我々が訪れたのはその名を冠する「おくとろ温泉」だ。

どんだけ秘境かと思ったが、道の駅「おくとろ」に隣接された、近代的な温泉施設だった。
おくとろ温泉
看板では「おくとろ温泉 やまのやど」となっている。
さらに「と~い」という表記も…これは遠いことへのある意味自虐的な表現なのだろうか


ロビーは一瞬美術館かと思うようなモダンさ。
立寄り入浴料は600円。
「やまのやど」と名うっているように、宿泊施設もある。

浴場は男女別に内湯と露天風呂がメイン。
ただし我々の目的は隠れたようにあったもう一つの浴槽だったが、それは後述
脱衣所も広く、シンプルでなかなかモダン。
湯友たちでほぼ貸切状態にて入ることができた。
まずはメインの内湯から。
ご覧の通り窓が大きく広く、とても開放的な浴場で気持ち良い。
無色透明な湯は源泉名も「おくとろ温泉」である。

源泉温度が29.6度のため加温し、循環併用のかけ流し使用。
ただしご覧の通り、オーバーフローはしっかり。
かけ湯槽ならぬ、飲泉所が浴場内にあった。
もちろんのごとく、洗い場も近代的で十分に広い。

泉質は成分総計0.731g/kgの単純硫黄泉だが、加温状態では硫黄を思わせるタマゴ風味が感じられなかった。

とは言え嫌な消毒臭も無く、スベスベ感もしっかり感じられて悪くない。
ちなみにpHは9.2と、なかなか高いアルカリ性。
少しながら泡付きもあった
それではより開放的な露天風呂へ。

影が写り込んでいるが、実際は広々としてやはり十分に開放的だ。
使用源泉は同じ「おくとろ温泉」で、加温循環併用かけ流しなのだが、少し方式が違う。
上の湯口写真をよく見てもらうとお分かりだと思うが、湯口は左右に2つある。
左は内湯と同じ、加温循環されてあっさりとなった湯なのだが、右の方は新湯なのであろう、淡いタマゴ風味が感じられた
この湯口から出る湯の差が面白く、何度も観察してしまった
やはりスベスベ感があり、景色もステキで、なかなかよい露天風呂。
しかし我々の一番注目していた浴槽はひそかに備え付けられていた小さな「源泉湯」浴槽である。

源泉温度29.6度の単純硫黄泉にそのまま完全かけ流しにて浸かれるのである
湧出量は掘削自噴67リットル/分とそれほど多くはないが、この施設1つで使うのならこれぐらいの湯使いも大丈夫だ。
おお、さすがに源泉直はタマゴ臭がくっきり
少し焦げも感じられるではないか
味わいもしっかりとしたタマゴ味がある

やはり加温しない源泉はクリアで力強い
総硫黄は3.3mgである。
ちなみにオーバーフローは浴槽の背中側にある穴から。

この大きさの浴槽にしては十二分の投入量である
黒い湯の花も観察できた。

そして加温浴槽よりもツルスベ感がしっかり
泡付きも多かった
やはり温度に関わらず源泉そのままが観察できる浴場は素晴らしい。
冷鉱泉じゃなく低温泉レベルだから余裕だし
さて、2015年紀州の湯めぐりもいよいよ大詰め。
次は野湯探索へ。
おくとろ温泉
和歌山県東牟婁郡北山村下尾井476
0735-49-2575
立寄り入浴料 600円










