温泉の他にグッとくるものの一つにあるのが特殊軌道。
特殊軌道って何ぞやと思われた方、画像検索とかしてみてください。
その中の一つがトロッコと呼ばれる狭軌の鉄道。
トロッコに乗って行く温泉としては、黒部峡谷鉄道とその沿線の温泉が有名であり、ブログを始める前に何度か行っていたのだが、他には今回訪れる湯ノ口温泉がある。
特殊軌道は元来乗客による収入を目的としていない。
黒部峡谷鉄道は黒部ダム工事のために敷設され、この湯ノ口温泉のトロッコは紀州鉱山の採掘のために敷設された。
鉱山が閉山した後に、観光用に残されたと言うわけだ。
黒部峡谷鉄道の沿線の湯(黒薙温泉や釣鐘温泉、祖母谷温泉など)は鉄道以外の交通手段が基本的にないのに比べ、湯ノ口温泉は道路が通じている。
今回湯ノ口温泉へ行くにあたり、基本的に車移動をしていたのにも関わらず、ぼくひとりだけでもトロッコに乗りたかったのだが、誠に残念ながら往復とも時間が合わなかった

と言うわけで、駅と車両の観察だけ。
まずは麓側が入鹿温泉「瀞流荘」側にある瀞流荘駅(実際は帰りに寄った)。
おお、なんてカワイイ

この客車を引っ張る機関車も遊園地のそれ並に小さい。

鉱山で運用していたときは架線から電力をとっていたらしいが、現在はバッテリーカーである。
さて我々は車で目的地へ移動したのは先述の通り。

トロッコに乗ったら、軌道はほとんどトンネル内らしい。
沿線の景色を楽しみたいなら車の方がよい(と負け惜しみ)。
トロッコに乗ったなら着く駅が、湯ノ口温泉駅。

ここから目的地の「湯元山荘 湯ノ口温泉」はすぐそばである。
その前に看板で予習。

元々長く湯治場としての温泉として営業をしてきたが、この看板にあるように、現在は新しい源泉に変わっているのだ。
それにより建物も完全にリニューアルされた。

旧源泉と旧宿舎には間に合わなかった…湯治用のポリバスにドバドバ家族風呂?にぜひ入りたかったのだが、それも間に合わなかった。
湯元山荘 湯ノ口温泉

看板もピカピカである。
立寄り入浴料は540円。
男女別に内湯と露天風呂がそれぞれあり、また貸切風呂も別途ある。
湯治場としても継続できるように、バンガローや自炊場付ロッジ、コテージも新築された。
風呂は本館の浴場、すなわちこれから紹介する浴場を使用する。

リニューアルされても源泉かけ流しは守られているようでよかった
少しの先客はいたが、平日の昼間はさすがにのびのびできそうである。

かけ湯もかけ流し。
湧出量は1200リットル/分(供給量は320リットル/分)もあるらしい。
それでは内湯・大浴場より。
プールの用に広く、湯は僅かに黄色ささ濁りといった程度。
源泉温度45.7度の「新湯ノ口温泉」が完全かけ流しにて使用されている。
源泉は一度貯湯してからの供給のため、季節によっては加温することもあるとのこと。
泉質はpH8.0のナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。
淡いタマゴ臭と淡いタマゴ味がある。
僅かな金気味と淡い塩ダシ味もあった。

湯口付近では多量の泡付きも確認できた
なお泡付きは他の浴槽では確認できなかった。
露天エリアに行き、まずは深い立湯から。
使用源泉は同じ。
深い分、いくらか色味がやや濃く見える。

湯口には赤茶色の沈着もあった。
石の湯口ならではで、木の湯口だとこのあたりは確認しにくい。
ちなみに成分総計は1.39g/kg。
第一鉄イオンは1.1mg。

浴槽自体は広くないが、やはり深いと入り応えがあってよい。
次に露天エリアのメイン、露天風呂。
立湯もそうだが、こちらも完全に屋根がある。
とは言え敷地が広いため、開放感はなかなか。

湯口にはやはり赤茶色の沈着が。
ちなみに湯口はここだけではなく、浴槽内からも投じられていた。

初めての湯ノ口温泉体験としては、新しい施設だが基本的に完全かけ流しだし、まあ近代的にコントロールされてるっぽいところもあるが、けっして悪い印象はない。
ただ同行の旧施設に行った湯友によると、旧施設の方が源泉ダイレクト感があったようである。
貸切風呂は60分で1080円のため、今回は見学だけ。

もう一つは半分ぐらい湯が張られていたが、写真で見た昔のポリバスにドバドバ感とは遠いものがあった。
三重県の中でもなかなかアクセスは遠いところにある湯ノ口温泉。
源泉は個性があり、湯使いもよく、リニューアルしても湯治にも対応できる。
旧施設、旧源泉のときに確かに来たかったが、今でもトロッコという楽しいアトラクションもまだ残っているし、なかなか貴重な施設だと思った。
湯元山荘 湯ノ口温泉
三重県熊野市紀和町湯ノ口10
0597-97-1126
立寄り入浴料 540円













