2013年8月の湯巡り、竜崎温泉 からの続き。
ぼくとしてはわずか2湯だけ立寄っただけでその日の宿へチェックインという、大人な余裕の湯巡り![]()
まあ同行者が母親なんで、これまでだけでも遠すぎると文句を言われつつだったんだけど(^^ゞ
でその宿があるのは山口県周南市にある三丘温泉。
三丘とかいて「みつお」と読むが、知っている人は少ないであろう。
でも環境庁指定の国民保養温泉地なのである。
一般的に三丘温泉で入りやすい湯は「バーデンハウス三丘」という立寄りもできる宿泊施設なのだが、湯使いが今ひとつらしく、湯マニアで話題に上ることはやはり少ない。
ぼくが訪れた宿「三水園」は立寄りができない「のみ不可」であり、表向きは割烹旅館として看板を出しているため、やはり湯マニアの中でも入浴経験者はあまり多くないようだ。
源泉は同じ(後ほど詳しく)なのだが、結果的に三丘温泉の素晴らしさを十分堪能できたのが「三水園」だった…バーデンハウスの方はそんなことで未湯なのだが、行く必要を全く感じなかったのである。
三丘温泉「三水園」
宿は古い木造二階建てで、豪勢ではないがしっかり手入れをされていて何とも心地よい佇まいだ。
玄関から部屋のある棟の途中には中庭に池があり錦鯉が泳いでいた。
階段を上る感じの渡り廊下がまたよい雰囲気。
部屋の棟の廊下にも赤絨毯が敷き詰められていた。
ちなみに部屋数は5つ。
これぐらいの規模までの宿が好きだ。
部屋数が少ない分、各部屋は広々としている。
リニューアルされており、部屋の中で古びた感じはしない。
実に心地よく過ごせた。
でも建物の端々には、たとえばこんなスイッチがあったり。
これが現役だったりするわけで、ちゃんとメンテナンスされているのに感動した![]()
館内紹介はこれぐらいにして、兎にも角にも、まずは風呂であろう。
浴室は2つあるが、貸切使用である。
この日の宿泊者はぼくらともう1組だけだったので、1つの浴槽しか湯を張ってなかった。
まずは空の浴槽から![]()
タイルと木の融合浴槽…これも入ってみたかったなぁ。
気を取り直して、入れる方の浴室へ。
こちらも2辺に窓があり、特に1つは大きくて悠然と中庭を臨むことができる。
その浴槽は、オール木製だ。
先の空の浴槽よりも小さいことが嬉しい。
2人入れないことはないが、1人でゆったり入るのにまさに心地よいサイズだ。
湯口からの源泉投入は止まっていたが、湯にはいくつか膜が張っていた。
源泉温度が29度のため加温が必須なのだが、加温源泉とまんま源泉をセルフで流し込む方式。
泉温が低い源泉としては最良の方式である。
もちろんそのまま完全にかけ流し使用。
当然、まんま源泉を軸に湯口から贅沢に源泉を投入してみる。
おお、見る見るうちに細かな泡がぎっしりと~![]()
思わず大興奮である![]()
この状態でざんざんかけ流し。
湯マニア的に最高の状態となった![]()
源泉名は楠温泉。
29度の含放射能-アルカリ性硫黄温泉と、ちょっと珍しい泉質名だ。
ここまで触れなかったが、実は浴場に入るなりまず感動したのが、浴室全体に漂う、淡いながらもしっかりコクのある硫黄臭なのである。
このエリアでもこんな源泉があったのか!
そして写真には写りにくいが黒色を中心に小さな湯の花が多数舞っている。
モール泉の性質もあるかもしれない。
源泉は無色透明だがその硫黄臭がため、味わいもコクのあるタマゴ味がする。
pH8.7のアルカリ性でスベスベ感もしっかり![]()
さらに細かな泡付き多数!![]()
総計は0.3g弱と少ないがこの存在感。
自家源泉ではないが湯は新鮮、ぬるめも熱めも自由自在、そして極上のニュルプチ湯なのであった![]()
母親ももちろん大いに気に入っていた。
ぼくも何度も入浴。
翌朝にセルフタイマーで豪快オーバーフローの瞬間を。
あまり知られてないが、間違いなくこのエリア最良の湯体験ができる浴槽である。
そして割烹旅館と名乗るその食事の内容にも満足したのだが、それは次回にでも。
三丘温泉「三水園」
山口県周南市小松原1694
0833-91-0059
宿泊料(1泊2食付) 15500円~
立寄り入浴不可
<源泉:楠温泉>
含放射能-アルカリ性硫黄温泉(アルカリ性・低張性・低温泉)
29度
pH8.7
ラドン 1052キュリー
成分総計 0.295g/kg
559リットル/分
250m掘削
無色透明
淡いがコクのある硫黄臭あり
淡いがコクのあるタマゴ味あり
スベスベ感しっかり
細かな泡付き多数
黒を中心に小さな湯の花多数
源泉と加温源泉を自由に投入しての完全かけ流し
2013年8月入湯
※数値はH16の分析表より
















