12月に入り新たに展開するシリーズは、今年の8月某日に湯友のケロ氏と共に巡った、阪神間のレア源泉シリーズ。
そこそこ有名なのからおそらく誰にも知られてないものまで、1日でハシゴできたものを紹介。
まずはこの日のために、綿密なる場所調査や事前準備などをきっちりやっていただいたケロ氏に感謝![]()
湯好きはご存知だと思うが、阪神間の湯脈はなかなか充実している。
あの有馬温泉の湯力、そして多くの素晴らしい温泉銭湯。
いわゆる温泉旅館としても近代温泉史をひもとけば、有馬温泉以外にもいくつも栄えた温泉地があった。
中には完全に廃業したところも多く、そんな幻の源泉を探す楽しみも今回あったのだが、源泉を掘り直し、今でも続いている温泉地もある。
宝塚温泉もその一つで、歴史はかなり古く鎌倉時代には京に知られていたという記録もあるぐらい。
そんな縁起は塩尾寺(えんぺいじ)という寺に残されているのだが、その名の通り塩分に富んだ湯が多いのも特徴なのであった。
余談だが塩尾寺は小学校の遠足コースだったなぁ…当時はそんな湯の縁起など知る由もないが![]()
またこのあたりの湯は炭酸を多く含んでいた。
あのウィルキンソンの工場があったのもこのエリアだ。
昔はタンサンホテルというホテルもあったぐらい![]()
前置きが長くなったが今回の某湯はそのウィルキンソンの工場があったあたりから近い、おそらく「寿楼泉源」と呼ばれる湯ではないかと思われる。
ただし場所的には広く公開している雰囲気でもないし、私有地かどうかもよくわからないため、某湯扱いとさせていただく。
まずは舞台の武庫川。
護岸にところどころに茶色っぽい沈着があるのを湯マニアなら見逃さないであろう![]()
この川べりに建つ新しいマンションの一角に何の表示もなくこんなものがある。
これが今回の第一目的源泉。
武庫川沿い「某間欠泉」
茶色い沈着に囲まれて直系50cmほどの湯たまりがある。
そこに向かって湯口らしい穴が2つ。
湯は出ていないが、溜まっている湯は古びている感じはしない透明さ。
おそらく間欠が終わって間もない頃に来てしまったのかもしれない。
事前調査で間欠の間隔は約2時間。
というわけで、実際は次の湯の方を先に確認してから時間を見計らって戻ってきた。
ここに注ぎ込まれた湯の逃げ道は太いパイプを通って武庫川に注がれている。
そこには驚くべき情景が。
この色の変化と析出物の見事さ。
マンションを建ててからそれほど経ってないと思われるので、今後はもっと成長するだろう。
この茶色い析出物に近づいてみると…
素晴らしい千枚棚状態。
源泉の濃厚さに期待が高まる。
この析出物エリアから源泉が出るパイプを見上げると…
この赤っぽっさと茶色っぽさの色の違いもステキではないか![]()
こんなステキな湯をどう味わうか。
いくつか方法はあるが、まずはこういう感じでセッティング。
源泉が落ちてくるパイプの下にタライを置いた。
おそらく十分な量が投じられるはずだ。
噴出予定時間が近づき、現場に戻る。
50cmの湯たまりから岸までに道路(遊歩道?)があるのだが、そこに間にも源泉を観察できるエリアがありそうだ(一番上の写真)。
おお、こちらもよい感じで源泉が溜まっているではないか![]()
さて、源泉噴出口に陣取り、今か今かと待ち構えていると…やがてゴゴゴゴォ~って音が地底から響いてきて…
ちょっと影が写りこんでしまったが、泡まみれの湯がドバ~っと出てきたっ!![]()
強い苦味と強い塩味がある。
金気も感じる。
炭酸味も十分あり、シュワシュワだ。
温度は20度以下の冷鉱泉。
中性の含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-塩化物・強塩冷鉱泉といったところか…わからないけど(^^ゞ
さて、この湯溜まりに入るにはあまりに小さいわけだが、やっぱり浴びるぐらいはしないと。
すみません、湯口あたりは見苦しい状況なので、とりあえずシブキで源泉の凄みを感じていただこうと…あまりの勢いでこの表情だし、どちらにしても見苦しい写真だm(_ _ )m
良い子はマネしちゃダメですよ。
さてケロ氏はというと、事前調査で一度浴びていた彼はもう一つしっかり浴びれるエリアに陣取った。
はい、こちらも良い子は決してマネしちゃダメですよ。
ちなみに二酸化炭素が充満してかなり息苦しい状態とのことなので、尚更やめてくださいまし。
おお、適量に溜まっているではないか![]()
すでに赤茶色に濁っていた。
はい、貴重な源泉にそぉっと入浴。
炭酸の冷え感がしっかりあり、そしてスベスベ感もかなりある。
炭酸水素イオンも結構あるのではないか。
ただしやはり塩分が多いためか、浴後はベトつきがあった。
ちなみに出た源泉は最終的に川に入り込む。
このほか、未調査だが川底からも結構源泉が湧いているようである。
自分の実家の近くがこんな状況だとは、帰省する理由が増えた![]()
それにしてもこちらは最初にしてやはりインパクトが大きかった源泉。
実はこの湯巡りの最後に、噴出時間を見計らってまた来てしまった![]()
今度は奥の湯口からも噴出。
いやぁ、素晴らしい。
この噴出具合のパイプ内の瞬間をケロ氏が動画撮影。
本人の許可をとって、その貴重な映像のリンクを貼ります。
ぜひその劇的な映像をご覧あれ~ぼくは携帯でそこまで撮る勇気はありませぬ(^^ゞ
武庫川沿い「某間欠泉」
含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-塩化物・強塩冷鉱泉(?)
20度弱
おそらく中性
源泉で無色透明
浴槽に溜めた時点で黄茶色濁り
炭酸の刺激臭と金気臭あり
強い苦味と強い塩味、炭酸味あり
スベスベ感あり
2013年8月入湯














