一人の素敵な若者がこの世を去った。
何とも不条理ないきさつで。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110724/dst11072409000002-n1.htm
彼の名は野上郁哉。
このアメブロでは「白山駅」、通称「駅長」だ。
http://profile.ameba.jp/hakusann-eki/
外語大の大学院生で専攻はウルドゥー語。
ぼくの妹の義父がウルドゥー語の専門家で辞典などを著していたものだからそんな話で盛り上がったことがある。
その本がとっても高価なため買うことができず図書館でいつも使っているって言ってた。
でもその後、バイトしたお金で結局買ったらしい。
ぼくも買ったことがないぐらいの値段の本というのに。
彼はそんなバイトをしながら自費で素晴らしい雑誌「Oar」を刊行していた。
アジアの様々な音楽に対する真摯なアプローチを続け、その内容は非常に気骨のあるものだった。
現在は4冊目の刊行準備中だったという。
ぼくと彼との出会いは経堂にあるセレクトCD・レコードショップ「ハスキーレコード」。
ここに彼の雑誌が置いてあり、またここで彼はぼくのアルバムに出会ってくれた。
その後にぼくのライブに来てくれ、色々話をした。
以後、彼のブログは毎度チェックしてきた。
ぼくが彼の年齢のときの行動力なんて、彼の足元にも及ばない。
勉強家で努力家で、高い見識と洞察力を持っていて、でもそんなことはおくびにも出さず、とっても人懐っこくて謙虚で、ホントに魅力溢れる若者だった。
ぼくが女性なら間違いなく惚れただろう。
そんなプライベートな話まではできなかった。
だって一度しか会ってないから。
その一度で彼の魅力にぼくは包まれた。
だからもう一度会ってゆっくり話がしたかった。
彼のやっていたバンド(メタル系)も聴いてみたかった。
次の「Oar」を心待ちにしていた。
彼のこれから成し遂げたであろう素晴らしい仕事が何よりの楽しみだった。
それぐらいぼくにとってピンと来ていた男だった。
志半ばで…いや半ばどころでなく彼の志の先はぼくも見渡すことができないぐらい拡がっていただろう。
その志を思うとやりきれない。
今は冥福を祈ることしかできない。
でもこのぼくの動揺は、どう抑えたらよいのだろう。
ぼくははたして彼ほど必死になって自分に賭けていたか…そんな自問自答をしている。
月曜は色々予定が詰まっているのに、全く眠る気にならない。
できることなら君も安らかに眠らず、起き上がってこちらに戻ってきて欲しい。
そしてまた会おうよ。
話の続きがあるだろ。