ホント、しばらく温泉に行けてない。
まあさすがに12月はそんなにのんびり湯巡りできる時間もとれないわけで、かといっておとなしくしてると<浴欲>は増すばかり![]()
そんなときはネットやTVで温泉探訪紀を見るのもいいけど、もっと違う方法で温泉にアプローチしたい。
そうだ、温泉にまつわる素敵な文学作品を読み、自分の温泉日記の文章力を高めよう!
しかしそんな都合よく温泉の文学作品に出会えるだろうか…。
ところがあるんです。
同じようなことを考える人がいるんです。
富岡幸一郎監修。
その本の名は、もうそのまま「温泉小説」。
温泉を舞台に書かれた小説のアンソロジーだ。
取り上げられている19人の作家を挙げると、
夏目漱石
泉鏡花
芥川龍之介
川端康成
坂口安吾
太宰治
岡本綺堂
織田作之助
林芙美子
井伏鱒二
田宮虎彦
島尾敏雄
大岡昌平
獅子文六
中上健次
筒井康隆
田中康夫
津村節子
佐藤洋二郎
読んだことの無い作家もいるが、まあ錚々たるメンバーである。
ちなみにまだ読み始めたばかりで、坂口安吾の途中でこれを書いている。
そう、読了してないのに、すでに興奮を抑えられない。
漱石や芥川などなど、超有名なのに超久しぶりに読む人ばかりで、改めてその文章の素晴らしさに舌を巻いてしまう。
ぼくも泉質の描写などにはかなり頑張っているつもりだが、もっと大きな情景、温泉地自体の佇まい、空気感、浴場の音…などなど圧巻なのだ。
彼らは別に温泉マニアの視点で書いてないので、もちろん具体的な泉質ワードなど出てくるわけもないが(今のところ)、周りから攻めるように温泉に行きたくさせる十分な力がある。
少なくともぼくにはそう訴えてきた。
もちろんとりあげられている温泉はあくまで小説の<舞台>であり、主題や目的そのものではないのだが、これらの作品を読み進みにつれ、今後のぼくの温泉日記に多大な影響を与えることは間違いなさそうだ。
温泉をドラマと捉えるという意味で、違いはないのだ。
彼らはこれらの小説以外でも、温泉地に逗留して作品を書いていたんだろうな。
もっと長大な作品に四苦八苦している途中、ふと湯に浸かりながら浮かんだイメージをツラツラっと書いたのが、これらの短・中編なのだろうな。
それもやっぱり温泉の力なんだよな。
ああ、早く次が読みたい。
温泉地に逗留して、ぼく自身の「温泉小説」が書きたい!
