続編「ウォ―ル・ストリート:マネーネヴァースリープス」 | ライジング・サン(甦る日本)

続編「ウォ―ル・ストリート:マネーネヴァースリープス」

今日は映画の話ですが、日本の映画のような安っぽい映画ではなく、現在も続いている金融危機の発端である2007~2008年に起きたサブプライム、リーマンショックを描いた内容だと思われる、続編「ウォ―ル・ストリート:マネーネヴァースリープス」の話です。

昨日、東京有楽町にあるTOHOシネマズで観てきました。平日の午後ということもあり混んでなくてよかったです。






前作の『ウォール街』(Wall Street)は、1987年に米国で公開された映画作品で出世願望の強い若手証券マン(バド・フォックス:チャーリーシーン)と、冷酷かつ貪欲な投資銀行家・乗っ取り屋(ゴードン・ゲッコー:マイケル・ダグラス)の物語である。

バドはゴードン・ゲッコーに気に入られる以前は、東京でいえば兜町界隈にある証券会社で働く、顧客(投資家)をうまく取り込み売買手数料を稼いで、最後に顧客に損失を与える今でもそこら辺りにうじゃうじゃいる証券マンと同じだった。 そのような毎日同じような日々を送る中、一発あてて出世したいというバドの欲望が、ゴードンゲッコーに近づきインサイダー取引きに手を染めてしまうことになる。

バドは大した情報もない中で唯一知っていた自分の親父(カール・フォックス:マーティー・シーン)が働く航空会社(ブルースターエアライン)の内部情報をゴードンゲッコーに与えた。バドはゲッコーが経営悪化していたブルースターを建て直すことに期待し、かつ自分もインサイダー取引きの報酬としてゲッコーから未だかつてない生活や美人の恋人を手に入れることができ、この生活が続くものだとばかり考えていたがそれは幻想だった。

ゲッコーは最終的にブルースターを建て直すのではなく解体し利益を得ることだけが目的だったが、それに感づいたバドに阻止される。 バドはインサイダーなどの件で逮捕されるが、その後ゲッコーとのやり取りを隠していた録音機で録音し、それでゲッコーも逮捕され刑務所に入る前までが前回のおおまかな内容である。

そして今回の続編「ウォ―ル・ストリート:マネー・ネヴァー・スリープス」だ。
全体を簡単に説明すれば、8年の刑期を終えて7年前にひっそりと出所したゴードン・ゲッコーが、刑務所に入った時からここ最近(2008年ころまで)のウォールストリートの強欲(Greed)さが当時よりも何百倍、何千倍と感じられるくらい恐ろしいことになっていることに対して逆に批判する側になっている。

前回でゲッコーはテルダ―製紙を乗っ取り、利益を得ようとした時のテルダ―製紙の株主総会で「that greed,for lack of better word ,is good. Greed is right.」(適切な言葉ではないかもしれませんが、欲は善なのです。欲は正しいのです。)と言っていたが、今回の続編では、記憶によれば、「投資へのモラルハザードが欠けている。今のウォ―ル街はCDOやMBSなどわけの分からないことをやっていて、それが実際何なのかを知っているのは世界中見回してもたった75人(だったか77人だったはず)だけが知っているのだ。」とシカゴの大学での講演で聴衆を目の前に言ってのけている。
要するに、今の世の中は1部の人間だけが知る1部の人間のためだけのルールとゲームによって一般人や金融業界、そして世界各国がカモられて酷い目に遭っているということだろう。

CDOやMBSなどの専門用語なども多々も出てくるので、それを知っている人には現時点で日本も含む今のNYを発端とする世界の金融危機の原因を生々しく感じられることだろう。 ちなみに今回はゲッコーと娘(ウィニ―)の親子愛や前回のバドフォックスに代わる証券マン:ジェイコブの恋人ウィニ―との「金か愛か」という葛藤の場面もあり金融の話ばかりではない。 
また現実に倒産したリーマンブラザーズや今も強欲し続けているGS(ゴールドマン・サックス)を彷彿させる内容も良いと思います。途中、チャーリーシーンも、あれ以後成長した?バド役でゲッコーと対面して会話する場面もあり、前回の内容がシンクロしてなんとも言えない感じになれるのも良かったと思います。


あまり詳しく書くと、これから観られる方がつまんなくなると思うのでここで止めておきます(笑)
まだ1回しか観ていないので判断しにくいですが、7~8割は良いと思います。 あとの2~3割は、ラストシーンが突然に、ゲッコー、ジェイコブ、ウィニ―らのハッピーエンド?っぽく終わっているので、私としてはもっと生々しい話が続くこととハッピーエンドではない終わりを期待してた私にとっては、そこは残念でした。

ただ言えるのは、副島隆彦氏も述べているように「強欲すぎるのは悪」であるということだと思う。
「金儲け」自体は良いのだが、強欲=人の迷惑も省みず、自分の欲とそれから得る様々な権力(パワー)だけを正当化させ最優先することは、残りの圧倒的大多数の人々を苦しめ、最後には強欲どもたちが自業自得で失敗したツケも大多数の人に被ってくるのであり、やはりgreed(強欲)はGood(善)ではない。


みなさんも映画館に足を運んで、DVDで観る前にウォ―ルストリート:マネーネヴァースリープスを楽しんで下さい。 そして現実の世界と照らし合わせて、このGreedの脅威を弱体化させるようにしていかなければならないのと同時に、日本でも小泉政治以降続いている新自由主義=マネーを神としたグリード(Greed)による支配を壊滅させなければならないのである。


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