アグネス本当にごめんなさいと謝った日 | 【働く人の味方です】 思いどおりにいかない日でも笑うセイカツ

アグネス本当にごめんなさいと謝った日

【カナダ大学院留学記前夜 その3】

 

で、留学するはいいけれど、

ワタシはいまから何すればいいの?

というわけである。

 

何一つわからない。

教えてくれる人はいない。

周りの留学経験者だって、

ワタシの友人なのだ。留学したのは

20世紀の話である。

 

とりあえずこんな本を買う。

そして大学のWebサイトを見る。

そうなのね、TOEFLだとかIELTSっちゅう英語のテストを

受けるのね。なんて読むのかしら、これ。

まあ、塾だわね。予備校?どっちでもいいか。

 

何にも知らないというのは、結構強い。

 

そして、予備校探しをはじめ、

会社帰りに通えて合格実績のありそうなところを

見つけ、話を聞きに行く。

 

まあ、担当者さんもびっくりしたことだろう。

なんたって、学生の平均年齢の倍以上の

おばはん登場なわけで。

どう考えても保護者である。

 

で、自分のレベルを図るための試験を受ける。

クラス分けのためのものでもあり、

TOEFLの模試的なものでもあり。

ムズカシイほうとカンタンなほうがあり、

当然ですがカンタンな方を選ぶ。

 

カンタンなほうだしさー、正直、大学の要求点

(120点満点中92点)の

7割ぐらいはいけるんじゃない?くらい

思っていた。65点くらい。

だって今まで旅行とかでなんとかなってたし。

 

嘘だった。舐めていた。

 

試験が始まって、あまりのわからなさに愕然とし、

わかるものだけやっていってもスッカスカで。

リスニング問題は、ただただ過ぎて行ってしまった。

すべて四択で、わからないものはテキトーに埋めた。

 

結果、半分も取れなかった。惨敗。

なんてこと?

 

本番と違い、予備校の模試なので、どこが間違ったかを

確認することができる。

確信をもって「これしかない」と選んだものは

ことごとく間違っていた。

なぜ?え、今までこう使ってて、普通に通じてたよ!

 

その時私は気づいたのである。

旅行先の親切な外国人の皆さんは、

でっかい身振り手振りで一生懸命英語をしゃべろうとする

ちょっと丸目の日本人に対して

「英語上手ですねぇ~」と言ってくれていたのだと。

それはあることを思い出させた。

ワタシが子供のころから現在に至るまで

日本で活躍なさっているアグネス・チャン氏を見て

ワタシはいつも思っていた。

「30年も40年も日本にいるのに、なんでこんなに

日本語上達しないんだろうね、この人」と。

 

なんのことはない、ワタシが、アグネスだったんだ。

「ワタシ タクサン スルヨ ベンキョウ!」と

助詞が抜けていても、語順が違っても、

ネイティブスピーカーは理解するし、

ノンネイティブが一生懸命しゃべろうとしていると

それがどんなに下手くそでも称賛する。

それを私は、「英語しゃべれる」と

完全に勘違いしていて、そのスタイルを

四半世紀以上貫き通していたのだ。

でもそんなものは、「大学受験」の前では

木っ端みじんに打ち砕かれるのだ。

 

アグネス、本当にごめんなさい

 

そして低い鼻っ柱をさらにべしーーっとつぶされた

ワタシの予備校生活、まずは5教科週4日は

ビギナーのクラスから始まっていくのである。

これはちょうど1年前、2016年8月後半のお話。