いったいこの人は何の話をしているのだろうかと思った日
【カナダ大学院留学記前夜 その1】
それは2016年7月30日。
カナダからお招きしたアドラー心理学の大家、
J・ペルグリーノ博士のワークショップ後の懇親会終了後、
私の所属するヒューマン・ギルドのスタッフだけで
小さく打ち上げをした酒席だった。
同僚の宮本氏が尋常でないペースで焼酎をあおり、
猛スピードでいい具合にへべれけになったその時、
そのセリフは突然飛び出した。
ナガトーさん、アメリカ行こうよ!!
「は?」
なぜ私が同僚の宮本氏とアメリカに行く必要があるのだろうか。
ちなみにアメリカから招聘されて研修をするなんて話は
塵ほどにも出ていない。
「なんの話?」
アメリカで、勉強してきなよ!!
「は?」 再び。
この人は何を言っているのだろうか。
ふつうの酔っぱらいだってもう少し前後の脈絡とか
話の筋というものがあるはずだ。
そこから彼の演説が始まった。
途中から事の重大さに気づき、すっかり動転したので
詳細は覚えていないが、とにかく
●アドラー心理学を日本で担う人材が絶対的に必要
●ヒューマン・ギルドという会社の未来のため
●早い話があーた本場で学んできなさいよ
こんなことだったと思う。
いったい何を言ってるんだこの人は。
そもそも
▼5人しかいない会社で、3人の稼ぎ手(講師)で、
一人抜けるなんて狂気の沙汰。
▼あたしゃもうすぐ50だ。脳がついていくわけもない。
▼言っとくけど「英語の勉強」を最後にしたのは昭和だ。
▼そして私は「英語の勉強」が嫌いだ。
▼英語圏の大学に入ろうなんて、へそが茶を沸かす。グラグラ沸かす。
▼ここだけの話、アメリカに住みたいなんて1ミクロンも思わない。
(ここで師匠・岩井先生が『カナダのバンクーバーにもありますよ、
アドラーの大学』と絶妙の合いの手)
▼うちの母は80代だ。超元気だけど、私の何年もの不在なんてありえない。
すべてにおいて、「どう考えてもおかしいでしょ?」としか思えない。
正気じゃない。
顎が床まで付きそうな私をしり目に、宮本氏をはじめみんな真剣だ。
っていうか宮本氏はそろそろ目が座ってきているけど。
いやいやいやいや、聞いてないよーーーー!!
っていうか、それ、酔って言うことじゃないよねーーー!!
この瞬間から、私は壮大なドッキリに巻き込まれていくのである。
しかもそれは現在進行形で、あと数年続くのである。