香港 1996
20年前の自分は、
まだ英国領だった香港で働き始めて半年強、
流れに乗らなければと必死になってもがいていたころ。
家を出たのも初めてだし、外国で暮らすのも初めてだし、
友達もいないし、広東語は話せないし、
英語はヨレヨレだし、仕事は全く思ったようにできないし、
思い描いていた「海外就職」のキラキラさなんて何にもなくて、
毎日ボコボコに打たれたボクサーみたいな
生活を続けていた。
そのころの自分に、今の自分を見せたら、
「え、なんでそうなってるの? なんでそんな仕事してるの?
何があったの? 意味がわからない!」
というだろう。
おそらくものすごいビックリした顔で、だ。
来週、その古巣で、今の私の仕事である
アドラー心理学についてお話をさせていただく
機会をいただいた。
ああ、本当にありがたいなぁ、と思う。
「あの頃もがむしゃらに頑張っていたけれど、
今もおなじくらい頑張っているよ。
体力と酒量はかなり落ちたけれど、
それでも成長はしているよ。
あと、言っとくけど、年取ったら楽できると思ったら
大間違いだからねっ!!
30になっても40になっても、とりあえずすごいの来るから。
あとね、年取っても、人生はなかなか楽しいから安心しなね」
香港の街角で、20年前の自分を見かけたら
とりあえずそれだけは言ってやろうと思う。
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『プレジデントウーマン』 2016年12月号
「心を整える魔法の心理学」特集にて取材をしていただきました。
よろしかったら、ぜひ。
