それは とんでもない名作だった。
加筆分があるとは聞いてはいたけど
インスタで読んでいたものだったから
わかっているつもりだった。
しかし改めて物体として出来上がったそれは
スマホの画面とは違うエネルギーを孕み
それを開いた瞬間にその世界に包まれた。
1ページ目から涙が溢れ
読み終えても涙は流れ
思い出してはまた 涙が滲む。
これを言葉にするなら何だろうと考えたら
愛の塊
だった。
彼女の息子くんへ向けられた手紙。
けれど40過ぎの子を持たない私の琴線をも大きく揺らす。
自分へ向けられた言葉のように
そして
親というのはこんなにも深い愛を抱くもなのかと
思い知らされるように。
ここ数ヶ月の私のやさぐれ、荒くれ、
もがき、
苦しみ、
諦め、
嫌悪、
焦燥、
そういったものを
軽々と一気に飛び越えるものだった。
「愛」というと、一見綺麗事のようにも思えるが
すべて彼女が経験してきた上でのものだろうから
とても泥臭いように感じ、説得力がある。
泥臭い潔さ。
それが捻くれ者の私の心にも響かせる。
治っても治らなくてもいい。
そこにまた少し近づけた気がした。
とんでもない人と出会えたもんだ。
その大きさに改めて圧倒され
読み終わった後はしばらく呆然としていた。
今日はそんな彼女の誕生日。
ただただ、ありがとう。
