森沢明夫さんの小説『水曜日の手紙』を読み終えました。

僕は森沢さんのお名前も存じ上げていなかったのですが、Amazonで僕が興味ありそうな本として出てきた数冊の中から、内容が面白そうと思い、選んだ作品です。

2018年の単行本刊行、加筆修正し2021年10月に文庫化された初版を僕は読みました。

*表紙カバーの画像はネットからお借りしました。

 

出版元のKADOKAWAオフィシャルサイトでこの作品の単行本・文庫本が以下のように紹介されているので、転載させて頂きます。

 

単行本 

会うことのないあなたへ―最小で最高の奇蹟をお届けします

 

家族が寝静まった夜更け、日課として心の毒をこっそり手帳に吐き出していた井村直美は、そんな自分を変えたいと夢を叶えた理想の自分になりかわって空想の水曜日をしたため、「水曜日郵便局」に手紙を出す。一方、絵本作家になる夢を諦めた今井洋輝も婚約者のすすめで水曜日の手紙を書いていた。会うことのない2人の手紙は、やがてそれぞれの運命を変えていき――。『夏美のホタル』『虹の岬の喫茶店』の著者が贈る、ほっこり泣ける癒やし系小説!

 

水曜日郵便局とは……

水曜日の出来事を記した手紙を送ると、かわりに知らない誰かの日常が綴られた手紙が届くという、一週間に一度・水曜日だけ開くちょっと不思議なプロジェクト。

 

 

文庫本 

会うことのないあなたへ―最小で最高の、幸せのバトンをお届けします。

 

水曜日の出来事を綴った手紙を送ると、見知らぬ誰かの日常が記された手紙が届くという「水曜日郵便局」。主婦の直美は、職場や義父母との関係で抱えたストレスを日記に吐き出すだけの毎日を変えたいと、理想の自分になりきって手紙を出す。絵本作家になる夢を諦めて今後の人生に迷っていた洋輝も、婚約者のすすめで水曜日の手紙を書くことに。不思議な縁で交差した二人の手紙は、かかわる人々の未来を変えていく――。『夏美のホタル』『虹の岬の喫茶店』の著者が贈る、ほっこり泣ける癒やし系小説!

 

 

作品の巻末に、「この作品は、水曜日観測所が主管するプロジェクト「鮫ヶ浦水曜日郵便局」をモチーフにしたフィクションです」と記載されています。
僕はモチーフになった「鮫ヶ浦水曜日郵便局」を知らなかったので、ネットで検索してみると、こんなプロジェクトでした。

  鮫ヶ浦水曜日郵便局

「鮫ヶ浦(さめがうら)水曜日郵便局」は、宮城県東松島市の宮戸島にある旧鮫ヶ浦漁港に、2017年12月から2018年12月までの1年間限定で開設された架空の郵便局(アートプロジェクト)です。自分の「水曜日」の出来事や物語を綴って送ると、見知らぬ誰かが書いた「水曜日の物語」が代わりに届くという、ファンタジー性の高い参加型アートとして大きな話題を呼びました。

 

 

実在したプロジェクトをモチーフにしているということを巻末の注釈で読むまでは、前向きではあるけれど、風変わりで出来過ぎた話と、正直、思いながら読んでいました。
紹介文に書いているように『水曜日の出来事を綴った手紙を送ると、見知らぬ誰かの日常が記された手紙が届くという「水曜日郵便局」に手紙をだしたことで、会うことのない2人の手紙が、それぞれの運命を変えていく』話なんですが、「そんなことあるんかいな?」と思っていた訳です。
ところが、実在したプロジェクトをモチーフにしていると知ると、不思議なことに「こんな話があってもいいかも」とか「あったら素敵やなぁ」とか思えてきたのですニコニコ
なので、最後の注釈まで読んで、じわっと感動しましたOK
 
読んでみて良かった作品ですグッ