先週土曜日4/11の昼間に聴きに行った京都市交響楽団 第710回 定期演奏会のことを書きます。

今シーズンの定期演奏会初回、指揮は常任指揮者の沖澤のどかさん、プログラムは前プロがR.シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」とソリストにレジェンドチェリストの堤剛さんを迎えて矢代秋雄さんのチェロ協奏曲、メインプロがR.シュトラウスの家庭交響曲でした。

 

出演 

指揮:沖澤のどか(常任指揮者)

チェロ:堤剛

管弦楽:京都市交響楽団

 コンサートマスター:豊嶋靖嗣(特別名誉友情コンサートマスター)

 

プログラム 

前半

R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」op.20

矢代秋雄: チェロ協奏曲

後半

R.シュトラウス:家庭交響曲op.53

 

ソリストアンコール

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV 1009より Ⅴ.Bourree Ⅰ - Ⅱ

 

いつものように開演30分前の14時から指揮者・沖澤さんによるプレトークがありました。
沖澤さんのR.シュトラウス作品への熱い想いがフレーズを口ずさみながら紹介され、また、前プロで矢代秋雄さんのチェロ協奏曲を66年前に初演された堤剛さんが再び、今回、演奏される機会に共演出来ることの喜びを述べられた後、京響が今年70周年となるのでグッズが沢山販売されていること、昨年3月の定期演奏会でのR.シュトラウス「英雄の生涯」を収録されたCDがリリースされたことを、ちゃっかりPRされて〆となりました。
 
最初の曲は、R.シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」。
この曲を聴くのは、24年2月、山田和樹さん指揮・読響大阪定期演奏会(★)以来。
オケの編成は16-14-12-10-8。
冒頭から弦が全開で響き華やかでしたキラキラ
最後は静かに終わりましたが、沖澤さんが手を降ろすまでフライング拍手もなくて良かったですニコニコ
 
続いて、オケの編成は12-10-8-6-4となって堤剛さんによる矢代秋雄のチェロ協奏曲。
僕は、この曲初めてと思っていましたが、24/3に鈴木優人さん指揮・日本センチュリー響の定期演奏会(★)で宮田大さんの演奏で聴いていました。でも、初めてと思っていたぐらいなので、どんな曲だったか全く覚えていませんでしたショボーン
また、堤さんの演奏を聴くのは、2020年11月、コロナ禍の最中、来日を果たしてくれたワレリー・ゲルギエフ指揮ウィーン・フィルの大阪公演(★)でのチャイコのロココ風の主題による変奏曲以来です。
プログラム冊子によると、矢代秋雄さんは1929年東京生まれの方で、パリに留学し国立高等音楽院でメシアンらに学ばれたとのこと。帰国後にく交響曲〉 (1958) や (チェロ協奏曲〉 (1960)、〈ピアノ協奏曲》(1968)などを発表、注目を浴びた後、東京藝大での教育活動等にも力を注がれたけれど、1976年、46歳という若さで亡くなられました。
若くして亡くなられたこともあり、残された作品は少ないけれど、緻密で独創性にあふれた作品が、いずれも傑作として高い評価を受けているとのことで、《チェロ協奏曲》はNHK交響楽団の委嘱により、1959年の夏に作曲開始、1960年の5月1日に完成。初演はまず放送で、堤剛さんのチェロ、岩城宏之さん指揮のNHK交響楽団により演奏。このとき、矢代さんは30歳、堤さんは18歳、岩城さんは27歳という若さ。その年の9月、NHK交響楽団の世界ツアーの一環として行われたワルシャワでの演奏会でも、同メンバーで、この曲を演奏。、これが演奏会初演。そして、1961年3月13日に日比谷公会堂で行われた、堤さん独奏、外山雄三さん指揮・NHK交響楽団による演奏が、日本初演奏となったそうです。
 
そう言う経緯があったので、今回会場には矢代夫人のご厚意で、ワルシャワでの演奏後に堤さんから矢代さんに送られた手紙、日比谷での演奏を聴いた劇作家、寺山修司さんが矢代さんに送った手紙などがホワイエに展示されたので、僕も休憩の時に、ちらっと拝見しました。
 
僕は1度聴いたけど、どんな曲だったか覚えていないし、ブログを見るとその時もあまり好きにはなれなかようです。
 
今回も、旋律などは分かりにくかったですが、冒頭の堤さんによる長いカデンツァのソロは音が深くて沁み込んできたし、その後のオケの重厚な弦による低音も良かったです。
また、堤さんのとフルート副首席の中川佳子さんの掛け合いも聴きごたえがありましたOK
この曲もラストは静かに終わりましたが、堤さんが手を降ろすまで、静寂が保たれ余韻もしっかり味わえました。
堤さんも高齢なので演奏技術に関しては衰えておられるはずですし、そのような投稿をされているのも見かけましたが、僕は朗々と歌う堤さんの音色はやっぱり、レジェンドならではだったと勝手に思って満足しています。
アンコールのバッハの無伴奏チェロ組曲も綺麗でしたキラキラ
 
後半はR.シュトラウスの家庭交響曲。この曲を聴くのは初めてでした。
プログラム冊子によると、この曲は、交響曲という名前ではあるけど、実際には、交響曲の枠組みを使って書かれた大規模な交響詩で、夫がいて、妻がいて、子供がいて、両親は子供の遊びを見守り、愛し合い、言い争い、また仲直りする。そんなありふれた家庭内の出来事を、粋を尽くした作曲技法を駆使して、 40分を超える感動的な大管弦楽曲に仕上げているとのこと。
 
オケの編成は再び16型。
プレトークで沖澤さんが、家庭内のシーンを表す主題について、口ずさんで教えてくださり、それを思い浮かべながら聴くと、より楽しくなると思いますと、おっしゃったんですが、すぐには覚えられず、僕には出来ませんでした泣
それでも、音楽自体はR.シュトラウスらしい華やかさを感じながら、なんとなく家庭内の日常を表現しているのかなという程度で聴いていました。
演奏では、年に1回くらいしか、京響定期には出演されない特別名誉友情コンマスの豊嶋靖嗣さんののソロが美しかったです音譜
 
開演14時30分、休憩20分を挟み、終演16時40分。
2日公演でしたが、当日は前売完売の満席びっくりマーク
沖澤さんが振られるときは、やっぱり客入りがいいです。
この公演は明日4/14、東京サントリーホールでも演奏されるとのこと。
好演となることを期待します。
 
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