今日も昼から出掛けているので、昨日の昼に聴きに行った兵庫芸文センター管の定期演奏会、夜に、ここち夢さんで聴いたジャズライブのことは明日から順番に書くことにして、今日のブログは別件で予約予約投稿しておきます。

 

村木嵐さんの小説『地上の星』を一昨日、読み終えました。

昨年、村木さんの著書『まいまいつぶろ』(★)を初めて読み大いに感動したので、もっと読んでみたいと思って選んだのが本書です。
2016年に単行本発刊、2024年に文庫本化された第1刷を僕は読みました。

*表紙カバーの画像はネットからお借りしました。

 
単行本、文庫本、各々について出版元の文藝春秋BOOKで以下のように紹介されていますので転載させて頂きます。
 

単行本 

秀吉から「辞書と信仰」を守った天草の物語

大友、島津、竜造寺と群雄割拠する九州で、西洋と日本の架け橋となるべく生きる女たち。勇気あふれる天草の矜持! 書き下ろし長編。

 

文庫本 

葉室麟、絶賛! 「島原の乱」開戦前夜

天草を守った武将・麟泉。民に愛された姫・お京。異国との架け橋になった少女・おせん。かなしみの秘史に、はじめて光を当てる!

 

上記の紹介文はあまりに簡単すぎて、内容がよくわからないと思いますが、2016年に「オール読物」に掲載された編集部による村木さんへのインタビュー記事がWebにあったので、こちらを読むと、本書の概要が掴めるようになります。
2016.11.06 インタビュー・対談

禁教と戦乱に翻弄された女の物語

「オール讀物」編集部

『地上の星』 (村木嵐 著)

松本清張賞を受賞したデビュー作『マルガリータ』で、天正遣欧少年使節の葛藤を綴った著者が、天草四郎時貞が登場する直前の信仰の地「天草」を描いた。

 

「世界から見れば、日本は島国です。その日本の中の“島”である天草に昔から関心がありました。海に囲まれていながら、村上海賊のような強力な水軍が発達したわけでもない不思議な場所であるうえに、大勢のキリスト教信者がいた。まさに信仰の町でした」

 

秀吉による天下統一が進むなか、ヴァリニャーノら宣教師が来日し、九州・天草では、キリスト教が浸透していた。ところが、キリスト教の拡大を恐れた秀吉が布教を制限。表立った活動が出来なくなったイエズス会宣教師たちは、日本語=ポルトガル語辞典、いわゆる「日葡(にっぽ)字書」の編纂にまい進する。

 

物語の主人公は、日葡字書を作る男のもとで働いた「おせん」と、美しい姫として天草の民に愛された「お京」だ。

 

「迫害された宣教師たちが“今、できることをする”と取り組んだ日葡字書も尊いですが、西洋との架け橋となるべく編纂を支えた日本人がいた、ということにも驚いたんです。字書には彼らのクレジットもないですが、名もなき奉仕こそが、日本人らしいなと思うんです。

 

日葡字書には、“雨に濡れて露恐ろしからず”という言葉が記されています。大難に出あった者は小難を恐れないことの例えですが、当時の人たちは、こんな言葉で自分たちを勇気づけていたんだなぁということも感慨深く感じるんです」

 

バテレン追放令が出された後も、「命に替えても字書を守る」というおせん。皆が紡いだ3万2000語が収録された字書を、お京に託そうとする。

 

一方のお京は、愛する人の裏切りを知り、幼い頃に宣教師フランシスコ・ザビエルから聞いた言葉を思い出す。

 

――人とは、地上に降りた星にほかならぬ。人は人を見て“しるべ”とし、歩いて行く――

 

1589年、お京たちの運命が大きく動く。普請手伝いを拒んだために、小西行長、加藤清正連合軍が、天草に迫ってくる。女2人は、誰を愛し、何を守り、どんな生き方を貫くのか。

 

「地上の星、というタイトルには“人のしるべであるべきという矜持が、人を支えている”という思いを込めました。この後は、デビュー作から書いてきた“信仰”というテーマの答えとして、島原の乱を描きたいと思っています」

 

ポイントを赤字にしましたが、今まで僕はあまりよく知らなかった天草で、主人公の「おせん」と「お京」がどう生きたかが綴られているのを読み、心揺さぶられました。

『まいまいつぶろ』を読んだ時のように、落涙するには至りませんでしたが、やはり感動作ニコニコ

終盤にさしかかって、引き込まれるストーリー展開は同様でした。

おススメします。

村木嵐さん、もっと読んでみたくなりました。

 

さて、今日の午後はこちら。

広上さん×京響の定期演奏会ルンルン

素晴らしい演奏を期待しています。