昨夜は、「く北山クラシック倶楽部2025 エマニュエル・パユ(フルート)&エリック・ル・サージュ(ピアノ)」というコンサートを京都コンサートホールで聴いてきました。ベルリンフィルのフルート首席奏者のエマニュエル・パユとピアノの室内楽の名手エリック・ル・サージュのDUOです。
お名前は存じ上げているし、パユ様は、ベルリンフィルの来日コンサートで、その素晴らしい演奏を聴いたことがありますが、室内楽での演奏は初めてだし、ル・サージュさんは初めて。
余り室内楽を聴かない僕ですが、名手お二人のDUOなので、とても楽しみにしていました。
出演
エマニュエル・パユ(フルート)、エリック・ル・サージュ(ピアノ)
プログラム
前半
モーツァルト:ソナタ 変ロ長調 K.378 (原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
Ⅰ.Allegro moderato
Ⅱ.Andantino sostenuto e cantabile
Ⅲ.Rondo. Allegro
モーツァルト:ソナタ ト長調 K.379 (原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
Ⅰ.Adagio-Allegro
Ⅱ..Theme and Variations(Andantino cantabile-Adagio - Allegretto)
後半
ライネッケ:フルート・ソナタ 「ウンディーネ(水の精)」 Op.167
Ⅰ.Allegro
Ⅱ.Allegretto vivace
Ⅲ.Andante tranquillo
Ⅳ.Allegro molto agitato ed appassionato, Quasi presto
シューベルト: 「しぼめる花」による序奏と変奏曲 Op.160 (D 802)
アンコール
①クララ・シューマン:3つのロマンス op22 - 1
②グスタフ・マーラー:亡き子をしのぶ歌
前述したように、僕はあまり室内楽を聴かないので、今回の演奏曲はどれも初めて。
いつも以上に、感覚的な感想を簡単に書くことしかできません。
最初の曲、モーツァルトの「ソナタ 変ロ長調 K.378」は全般的に心洗われるような美しくて優しい曲調でパユ様とル・サージュさんの息もぴったり

続く、「:ソナタ ト長調 K.379」は「ソナタ 変ロ長調 K.378」よりも少し激しさがあったりして、違った面白さを感じました

で、後半1曲目のライネッケ:フルート・ソナタ 「ウンディーネ(水の精)」。
僕は、ライネッケという作曲家のお名前も存じ上げなかったんですが、この日の演奏でもっとも気に入ったのが、これ

プログラム冊子には、この曲について、次のように記載されています。
「水の世界から人間界に降り立ち、騎士フンボルトとの結婚により魂を獲得したウンディーネ。しかしフンボルトは人間の女性へ心を移してしまう。ウンディーネは自らの宿命に従って彼の命を奪い、元の世界へ帰る・・・・・・。様々な形で伝説となってきた水の精と人間の悲恋に題材を求めて、ドイツの作家フリードリヒ・ド・ラ・モット・フーケが書き上げた戯曲「ウンディーネ」は1811年に発表され、ロマン主義思潮が高揚中のヨーロッパで大評判となった。この戯曲に影響を受けた芸術作品も多い。音楽の世界では、ライプツィヒで活躍していた作曲家ライネッケが1882年に書き上げたフルート・ソナタが広く知られている。
第1楽章は整然とした構成のソナタ形式で、波紋や水の飛沫を思わせるアルペジョやトリル音形が多用される。第2楽章”インテルメッツォ”は妖精の舞さながらのスケルツォ。中間部では瑞々しい抒情をたたえた旋律が息長く連なる。第3楽章はバラード調の主部に疾風怒濤の中間部が挿まれる形で進む。水の精と騎士の心情や、やがて訪れる悲劇の予兆も感じとれよう。第4楽章は劇的なうねりを伴うロンド風のフィナーレ。第2楽章中間部の主題を用いたコーダがしみじみと曲をしめくくる。」
演奏前に、この解説を読んだので、第1楽章の「波紋や水の飛沫を思わせるアルペジョやトリル音形」、第2楽章の「妖精の舞さながらのスケルツォ、瑞々しい抒情をたたえた旋律」、第3楽章の「バラード調の主部に疾風怒濤の中間部が水の精と騎士の心情や、やがて訪れる悲劇の予兆」、そして第4楽章の「劇的なうねりを伴うロンド風のフィナーレ」を、正にパユ様の透明感のあるフルートとル・サージュさんの寄り添うようなピアノ伴奏から想像しながら聴くことが出来ました

プログラムの最後は、最後は、シューベルトの「しぼめる花」による序奏と変奏曲。
シューベルトが自作の歌曲を器楽作品に転用した多くの作品のひとつとのこと。
歌曲が基になっていると感じられる曲でした

アンコールは2曲

最後まで、お二人の息の合った演奏をしっかり楽しむことが出来ました。
開演19時、休憩20分を挟み、終演21時。
フライヤーの画像や下にリンクを貼ったXに記載されているように事前完売。
小ホール510席が満席でした。