昨日は、兵庫芸術文化センター開館20周年記念公演・佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2025 リヒャルト・ワーグナー作曲 歌劇「さまよえるオランダ人」を観てきました。

僕は、この演目を観るのは、ブログを始める前の2016年3月の、びわ湖ホールプロデュースオペラ以来で今回で2度目。前回から随分、時間が経っていることもあって、6月に開催されたプレ・レクチャー(★)を受講しての参戦です。

公演は7/19から7/27まで7回、国内中心のキャストで3回、海外招聘中心のキャストで4回のWキャストで上演。昨日は全公演の5回目、海外キャストの3回目でした。

 

  スタッフ

指揮:佐渡裕、演出:ミヒャエル・テンメ、装置・衣装:フリードリヒ・デパルム、照明:ミヒャエル・ゲルントナー、合唱指導:矢澤定明、トーマス・ラング、管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団(ゲストコンサートマスター:ステファノヴァニヤレッリ)

 

  キャスト

オランダ人:ヨーゼフ・ワーグナー、ダーラント:ルニ・ブラッタベルク、ゼンタ:シネイド・キャンベル・ウォレス、エリック:ロバート・ワトソン、、マリー:ステファニー・ハウツィール、舵手:鈴木准、合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団

 

オペラはあらすじを知ってから観るほうがいいと僕は確信しているので、Webサイト「わかる!オペラ情報館」から転載させて頂きます。

知りたくない方は、以下、スルー下さい。

 

あらすじ 

【時と場所】 

18世紀、ノルウェー

 

【登場人物】

オランダ人(Br): 呪われた船の船長

ゼンタ(S): ダーラントの娘

エリック(T): 猟師、ゼンタの恋人

ダーラント(Bs): ノルウェーの船長

ほか

 

【第1幕】

時は18世紀。舞台はノルウェーの海岸。その昔、嵐に襲われた船のオランダ人船長が、その荒波に対して「私は永遠に止まることなく乗り切ってみせる」と豪語したために、その船は悪魔に呪われてしまい、オランダ人船長は死ぬことも許されずに、永遠に海をさまよい続けることになりました。この呪いを解くためには、7年に1度許される上陸の機会に、オランダ人船長に「永遠の愛」を誓う女性が現れなければなりません。

そして時は過ぎ、7年の周期にあたるある日、オランダ人の船は船長ダーラントの乗るノルウェー船に出会います。オランダ人はダーラントにひとりの娘がいることを聞き、結婚を申し込みます。ダーラントはオランダ人の船に積んであった財宝の数々に目がくらみ、娘との結婚を快諾。2隻の船はダーラントの故郷に向かいました。

 

【第2幕】

さまよえるオランダ人の伝説は人々によく知られていました。ダーラントの娘ゼンタは、自分こそがオランダ人を救う聖なる女性なのだと信じていました。そこへ、航海を終えた父ダーラントが見知らぬ男を連れて帰ってきたのです。オランダ人との結婚による利益を説く父を尻目に、ゼンタはオランダ人と運命によって引きつけられたことに感動しつつ、永遠の愛を誓うのでした。

 

【第3幕】

2隻の船が停泊する港では、ノルウェー船の水夫やその妻たちが無事に帰還できたことを祝っています。しかし、呪われたオランダ人の船からは、暗い運命を嘆く歌が聞こえてきます。

さて、ゼンタには、実はエリックという恋人がいました。エリックはゼンタが自分を裏切ったことを責めます。かつて自分たちは愛し合っていたのに……、と。このとき、その話を物陰から聞いていた者がいました。オランダ人です。所詮永遠の愛など存在しないのだと絶望したオランダ人は、船に乗り込み出航します。オランダ人の船が岸から遠のくときゼンタは、オランダ人に対する真の愛を誓って海に身を投げました。すると、呪われた船は海に沈み、オランダ人とゼンタの体は、空から一条の光を浴びて、天に昇っていきます。ゼンタの死とともに、オランダ人は呪いから救済されたのでした。

 

冒頭部分やエンディングなど所々に原作のあらすじ(上記)と異なる演出となっていましたが、概ね、大きな読み替え等はなく、荘厳なワーグナーの音楽を楽しめました音譜

衣装は立派だったし、舞台装置もそこそこいい感じ!!
注目のソリストですが、皆さん、よく響く歌声でした。但し、今まで、海外歌劇場の引っ越し公演や小澤オペラに招かれるソリストは演目は様々でも、正直、「日本人ではこんな声でない。喰ってるものが違うとこんな圧倒的な歌が唄えるのかびっくり」と驚くことが多かったんですが、この公演ではそこまでの感動に至らず。
もう一方の国内キャストを聴いていませんが、キャスティングを見ると遜色なかった、もしくは、海外組より良かったのでは、と思っています。
でも、今回は大人数の合唱団がとても良かったです拍手
下に貼った撮影可となったカーテンコールの写真で後方にずらっと並んでいる皆さんで、演技をしながらすごい歌声を聴かせてくれましたOKルンルン
ソプラノ17名、アルト17名、テノール23名、バス22名の若手オペラ歌手で構成された合唱団とみられ、名簿を見ると、僕の地元、びわ湖ホール声楽アンサンブルのOB/OGであるソロ登録メンバーも数多く参加されています。
主役級を得るのは、まだまだ努力が必要でしょうし、努力をしても秀でた才能がないとなかなか難しいと思いますが、今回、国内組で舵手をやるはずだった清水徹太郎くんのように力をつけていってほしいものです。

そして、今回の公演の話ではありませんが、今年のびわ湖ホールプロデュースオペラ「死の都」の主役をで高評価を得、今回の舵手、来年のびわ湖のトゥーランドットでカラフを演じる予定だった清水くんが病気で療養し出演をキャンセルされていることがとても残念でなりません。しっかり養生して、舞台に再び帰ってこられることを心から祈ります。

 
開演14時、休憩25分を挟み、終演16時55分。
平日ですが、補助椅子も出る満席で、音楽評論家の東条碩夫先生もお見受けしました。
 
以下、カーテンコールの写真と関連Xのリンクを貼っておきます。