昨日は、映画『砂の器』のシネマコンサートを観にフェスティバルホールに行ってきました。

巨大スクリーンに映像を映しつつ、劇中のオーケストラ演奏部分を生オケの演奏に置きかえて上演されるコンサートです。僕は2019年4月に、この『砂の器』のシネコン(★)に一度行っています。

『砂の器』については、それまでにもTVで何度か観ていて、都度、その切なさに涙していましたが、シネコンでは大きな映像と生音によって更に心揺さぶられたので、機会があれば是非、また行きたいと思っていたのです。

 

上映作品 

映画『砂の器』(松竹・橋本プロ=提携作品)

1974年10月19日劇場公開 / 2005年6月18日リマスター版公開

©1974・2005 松竹株式会社/橋本プロダクション

 

スタッフ=原作:松本清張、監督:野村芳太郎、脚本:橋本 忍・山田洋次、撮影:川又 昻、音楽監督:芥川也寸志、演奏:東京交響楽団、作曲:菅野光亮

キャスト=丹波哲郎/加藤 剛/森田健作/島田陽子/山口果林/加藤 嘉/緒形 拳/佐分利 信/渥美 清 他

 

日本映画史に燦然と輝く不朽の名作『砂の器』ーーーー

東京・蒲田にある国鉄の操車場内で殺人事件が発生。しかし被害者の身許が不明で捜査は難航。迷宮入りかと思われた矢先、被害者が殺される直前に或る男と会っていたことが判明した。ふたりの会話のなかで交わされていた「カメダ」という言葉。地名か?人の名か?事件解明のために奔走する刑事、今西(丹波哲郎)と吉村(森田健作)は偶然、新進気鋭の天才音楽家、和賀英良(加藤剛)と遭遇する。そして、やがて事件は思わぬ展開を見せ始めるのだった…。日本各地で長期ロケを敢行。美しい四季折々の風景と共に、人間の宿命とは何かを描ききった松竹映画の代表作。『宿命』のメロディが浮き彫りにする哀しくも美しい映像美。クライマックスの40分間は推理サスペンスと感動が交錯する日本映画屈指の名シークエンス!

 

上演時間とシネコン・出演者 

上演時間:2時間23分(第一部:紙吹雪の女 87分 / 第二部:宿命 56分) 途中休憩:20分あり

 

指揮:栗田博文

ピアノ:近藤嘉宏

演奏:日本センチュリー交響楽団

コンサートミストレス:松浦奈々

 

前回同様、大きなスクリーンがステージ上後方に設置され、手前にオケが配置されていました。

オケの編成は12-10-8-6-4。指揮台の前には、モニターが設置されていて映画の進行をみながら栗田博文さんがタクトを振られます。また、クライマックスの後半で、新進気鋭の天才音楽家、和賀英良が弾き振りをするピアノコンチェルト「宿命」を近藤嘉宏さんが生演奏されるピアノの位置は指揮台の前。

今回、座席指定ができない段階の発売即くらいのタイミングでチケットを抑えたので、多分、前から順番に割り当てられたと思われる自席は、最前列中央(と言っても首がいたくならない配慮からか、前から6列目が最前列になっていました)。スクリーンを凝視しながらも指揮やオケもしっかり見える位置で楽しめましたニコニコ

 
今回、改めて映画のストーリーを観てみると、被害者の身元や犯人の特定にやや無理があると思われるところもありましたが、そんなのは、やっぱり、この映画では関係ありませんびっくりマーク
映画のあらすじは割愛しますが、後半の切なさで泪が堪えられなくなるのは前回と同じでした泣
 
堪えられなくなるシーンも全く一緒で三つ!!
①秀夫(和賀英良の少年時代)が父の千代吉がハンセン病の療養所に隔離されるために列車に乗せられる亀嵩駅のプラットホームに走ってきて別れを悲しむシーン
②刑事の今西が和賀英良となった秀夫の写真を療養所にいる千代吉に見せに行ったとき、我が子の秀夫とわかりながらも、犯罪に絡んでいるかもしれないことから「こんな人は知らん」と泣きながら言いはるシーン
➂和賀英良を逮捕に向かう今西が後輩刑事の吉村から「和賀英良は本当は父親に会いたかったんですかね?」と尋ねられた時に「そんなことは決まっているだろ!和賀は音楽を通じて、今、父と会っているんだ」というシーン
 
両隣に人がいるので、号泣や嗚咽は出来ませんでしたが、頬を涙が伝いました。
音楽と映像にズレはなく完璧OKで、近藤嘉宏さんのピアノもコンミスの松浦さんのソロの音も切ない音譜
後半で、会場各所からすすり泣きが聞こえるのも前回と同じ。
僕の左隣の席はご婦人が二人で来ておられるようでしたが、終演後に、お一方が「何べんみても泣いてしまうわ。まぁ、泣きに来てるみたいなもんやけどね」とお連れの方におっしゃっているのが聞こえ「正しく、僕も同じやなぁ」と思いながら家路につきました。
今回も大満足のシネコン。ストーリーがしっかりわかっているし、色んなシーンも目に浮かびますが、それでも、また機会があれば行きたいと思っています。
 
開演14時すぎ、休憩20分を挟み、終演17時55分。
 
ピアノの近藤さんの終演後のXを貼っておきます。