日曜日に行った、ラハフ・シャニ指揮 ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団w/諏訪内晶子さんの大阪公演について書きます。ロッテルダム・フィルの来日ツアーの全行程を把握出来ていません(プログラム冊子にもツアー日程の記載がないため)が、前プロのコンチェルトでは、ヴァイオリニスト諏訪内晶子さんによるチャイコンとピアニスト藤田真央くんによるラフコン3、メインプロがチャイコの交響曲第6番「悲愴」とブラ1の各々2種が用意されていて、各公演ではそれらを組み合わせて演奏されているようです。

そして、大阪公演は、前プロがメンデルスゾーン作曲の無言歌集から3曲をシャニが編曲したものと諏訪内さんのチャイコン、メインプロが「悲愴」でした。

  出演

[指揮]ラハフ・シャニ

[ヴァイオリン]諏訪内晶子

[管弦楽]ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団

 

  プログラム

前半

メンデルスゾーン/シャニ編曲:無言歌集より

 「失われた幸福」 ハ短調(第3巻 op.38-2)

 「ヴェネツィアの舟歌 第1番」ト短調(第1巻 op.19-6)

 「紡ぎ歌」 ハ長調(第6巻 op.67-4)

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35

 第1楽章 Allegro moderato - Moderato asai
 第2楽章 Canzonetta - Andante
 第3楽章 Finale : Allegro vivacissimo

 

ソリストアンコール=J.Sバッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第3番ハ長調BWV1005より“ラルゴ”
 

後半

チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調「悲愴」op.74

 第1楽章 Adagio - Allegro non troppo
 第2楽章 Allegro con grazia
 第3楽章 Allegro molto vivace
 第4楽章 Finale;Adagio lamentoso

 

オーケストラアンコール=エルガー:エニグマ変奏曲より“ニムロッド”

最初のメンデルスゾーンの時は12型の編成で冒頭からとてもいい音がして、引き込まれたのは間違いないんですが、その後のチャイコンと悲愴が凄く良かったので上書きされてしまい、今はどんな曲だったか記憶が飛んでしまっていますショボーン。

 
続いて、オケは14型に転換され、諏訪内さんのチャイコン。
前日の京響定演(★)の前プロが金川真弓さんのチャイコンだったので、同じ曲を連日で聴くことになりました。
そして、諏訪内さんの演奏を聴くのは、コロナ禍になる直前の2020年2月、ニコラ・アンゲリッシュとのデュオ・リサイタル(★)以来。今回、3年超の久しぶりに諏訪内さんの美貌を観ながら、美しい演奏を聴きたいと思って、中央ブロック下手側通路横・前から5列目、ソリストのほぼ正面を抑えていたので、表情も音も充分に楽しむことが出来ましたグッルンルン
ゴールドのドレスが映える諏訪内さんは相変わらず美しく、演奏も以前にも増して素晴らしかった!!
第1楽章終盤の長いカデンツァでの鋭い切れ味の美しい高音は勿論、以前よりも第2楽章の弱音などでは丸みが増して、豊潤な厚みのある音がしているように素人なりに感じました。
前日の金川さんの若さ溢れるチャイコンも疾走感があったりで良かったけど、曲全体での強弱のつけ方やテンポの揺らし、シャニのほうをしっかり見ながら休止からオケと合わせる際の入り方等、ベテランらしい諏訪内さんの演奏は凄くよくまとまっていたように思います。
演奏は会場からブラボーが飛び交い、アンコールのバッハの無伴奏ソナタも美しかったです音譜
 
メインプロの「悲愴」ではオケは16型に拡大。
この演奏がまた、今迄聴いた「悲愴」の中では、最も感銘を受けた一つとなりました。
過去に聴いたものでは、コロナ禍真っ最中の2020年11月にゲルギエフとウィーンフィルが来日してくれた時の演奏(★)が僕の中では最も感銘を受けた「悲愴」でしたが、今回のシャニとロッテルダム・フィルの演奏はそれに匹敵するレベルびっくりマーク
ウィーンフィルの時は、、コロナ禍で混沌とした状況下で聴いたこともあり、より感動しましたが、今回は、そういう背景も薄らぐ中で聴いても、凄く沁みたことを考えると、僕の中ではベストかもしれませんニコニコ
第1楽章冒頭の低弦とファゴットの重い響き、第2楽章のワルツを演奏する軽やかな弦、第3楽章クライマックスの金管の爆発、第4楽章のコントラバスの消えるようなフィナーレ、全部、凄かったびっくりマーク
シャニは、前後半とも譜面台なく、指揮棒も持たず、暗譜で手と体の動きで指揮。
手の動きは凄く柔らかくて、表現豊か。勿論、音作りもバッチリで、なるほど人気があるだけのことはあると納得OK
そして、今回のコンサートは客席もマナーも良く、フライングでの拍手もブラボーもなく、シャニの手が降りるまで充分余韻を楽しむことが出来ました!
「悲愴」の後は、アンコールがないことも多いですが、今回演奏された“ニムロッド”も美しくて、決して、「悲愴」の感動を薄らげるものではなかったです。
カーテンコールでは、会場から大きな拍手とブラボーの嵐拍手
シャニの一般参賀もありました。
 
開演14時、休憩20分を挟み、終演16時15分。客入りは70~80%。
11月のイスラエル・フィルのコンサートは行けませんが、ラハフ・シャニの指揮による演奏、また機会があれば聴いてみたいです。