重松清さんの小説『ニワトリは一度だけ飛べる』を読みました。
以前、重松さんの『とんび』(★)を読み、その後、映画化した作品(★)をPrimeで観て、大いに心揺さぶられたので、他の小説も読んでみたいと思って選びました。
2019年に発行され、いきなり文庫化されたそうです。
*表紙の画像はネットからお借りしました。
出版元の朝日新聞出版のHPで、この作品は以下のように紹介されています。
左遷部署「イノベーション・ルーム」に異動となった酒井のもとに、「ニワトリは一度だけ飛べる」という題名の謎のメールが届く。送り主は、いったいどんなメッセージを伝えようとしているのか・・・・・・。笑って泣ける重松節全開の作品が、いきなり文庫化。
あまりにもばっくりした紹介なので、何もわからないと思いますし、感想も書き辛くなるので、以下、断片的にではありますが、若干、ネタバレさせますので、知りたくない方はスルー下さい。
紹介文に記載されているように、左遷部署に異動となった酒井に「ニワトリは一度だけ飛べる」という題名の謎のメールが届き、その後も、同じ送り主から、左遷部署に、今後、起こることを「オズの魔法使い」に準えて記載したメールが続きます。
そのメールを起点に左遷部署の仲間と共に酒井が、会社の不条理で傲慢なやり方に対峙してゆくというのが、超大雑把なストーリーです。
そう書くと、なんか面白そうな感じもしそうですが、実際は、僕としては小説「とんび」を読み映画を観た時、また原作は読んでないけど同じく重松さんの小説が映画化された『泣くな赤鬼』(★)を観た時のような感動は全く起こりませんでした。
「オズの魔法使い」の引用はまだしも、左遷部署で会社に対峙するための作戦会議の場で、これはゲリラ戦だと言って、チェ・ゲバラの言葉やインドシナ戦争の事例を持ち出して議論しているところなど、あまりにも作り話すぎて共感できることが無かったため、感動に至らなかったと思っています。
