一昨日の土曜日に豊中市立文化芸術センターで聴いた日本センチュリー交響楽団・豊中名曲シリーズVol.22「忘れられた怒り」のことを書きます。

日本センチュリー響が定期演奏会とは別に、年4回、上記のホールで名曲を演奏するシリーズの本年度第1回目です。

何度もblogに書いているように、本年度同楽団の定期会員になったのをきっかけに、このシリーズも割引でセット券を購入しましたが、このホールに来るのも、このシリーズを聴くのも初めてでした。

ホールは阪急池田線の曽根駅から徒歩5分程。梅田からでも20分程度で着くので、交通の便も悪くありません。

大ホールは客席数1344とちょっと小さめですが、綺麗なところでした。

また、この名曲シリーズは単に名曲を演奏するのではなく、本年度の場合は「喜怒哀楽」四つの感情をテーマに藤井颯太郎さんという劇作家の方が公演タイトルを先ず考え、タイトルの言葉から連想される曲をオケが選曲、その曲の曲想や背景から物語を藤井さんが紡ぎ、最終的にプログラムに掲載すると共に、本番では「声を展示する」という企画とのこと。

今回は「怒」で「忘れられた怒り」、次回が「哀」で「夜、でしゃばる悲哀」、次々回が「喜」の「修復する“歓喜」、最終回が「楽」の「100年後の楽しみ」というタイトルになっています。

今回の出演者は、指揮が現田茂夫さん、ソリストは務川慧悟くん。プログラムは「禿山の一夜」「ラフコン3」「ロメジュリ」でした。

 

  出演

指揮:現田茂夫

ピアノ:務川慧悟

管弦楽:日本センチュリー交響楽団

コンサートミストレス:塩貝みつる(客演)

  プログラム

前半

ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編):交響詩「禿山の一夜」
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30

第1楽章 Allegro ma non tanto

第2楽章 Intermezzo:Adagio

第3楽章 Finale:Alla breve

後半  
プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」作品64より

~現田茂夫による特別セレクション~

第1幕 第1曲 前奏曲

   第6曲 決闘

   第13曲 騎士たちの踊り

第2幕 第36曲 第2幕の終曲

第3幕 第38曲 ロメオとジュリエット

   第43曲 間奏曲

第4幕 第51曲 ジュリエットの葬式

   第52曲 ジュリエットの死

 

ソリストアンコール

J.S.バッハ:フランス組曲第5番 ト長調 BWV 816 - 第3曲 サラバンド

定期演奏会とは客層が明らかに違うことが曽根駅を降りた時からわかりました。

女性が圧倒的に多く、高校生の団体も含めてですが、大入袋が出る満席。

務川人気が凄かったびっくり

 

オケの編成は弦5部10-8-6-6-4と小振り。
定刻の15時過ぎに現田さんが登場。
茶髪にピアス、写真より太めながら見た目はチャラ男っぽくて、正直、第1印象は好感が持てず。
1曲目は「禿山の一夜」。中学の頃、学校で下校の時かなんかに良くなっていて馴染みのある曲ですが、生で聴くのは多分初めて。コンサートのオープニグに相応しい盛り上がる曲でしたグッ
 
そして、務川くんのラフコン3。
僕が務川くんの演奏を聴くのは、3度目。昨年9月びわ湖ホールでのスワロフスキー指揮プラハフィルとのラフコン2(★)、10月の沖澤のどか指揮・京響定期でのサン=サーンスのピアコン2(★)を聴いて以来ですが、過去2回とも素晴らしい演奏でしたびっくりマーク
また、ラフコン3を生で聴くのは、2月の三ツ橋敬子さん指揮のやはり日本センチュリー響と関本昌平さんが「哀愁のラフマニノフ 3大名曲選!! 熱狂コンチェルト2022」で演奏されたのを聴いて以来。
この曲は後ろに貼った務川くんのTwitterに記載されているように、彼が長年憧れた大曲とのこと。
「色々な思いを込めて演奏します!」とか「エナジードリンク飲みました」など、気合が入っていただけに素晴らしい演奏でした音譜!!個人的な好みで言うと、関本さんの演奏より心に響きまました。
第1楽章の流れるようなメロディを綺麗に響かせた後は大袈裟なテンポの揺らしはないけれど弱音も強音も音がクリアで澄んでいて最後の長いカデンツァは圧巻OK。ちょっともの悲しい感じの第2楽章からアタッカで第3楽章に入り、ここでもカデンツァをタップリ聴かせ、最後はオケと共に派手に盛り上がってフィナーレメラメラビックリマーク
今回もバランスが抜群の華麗な演奏でしたびっくりマーク
会場からは大きな拍手と共に、在阪オケの演奏会では見たことがないスタオベの嵐。隣の席の女性は泣いておられました。
アンコールのバッハは、びわ湖での公演の時も演奏してくれた曲。今回も美しかったですニコニコ
 
休憩は、反田くんや角野くんの時、同様、女性トイレは長蛇の列びっくり
 
後半は、プロコの「ロメジュリ」から現田さんがセレクションしたという30分程度の演奏。
生で聴くのは初めてだったので面白かったし楽しめましたが、幕と幕の間のところで、現田さんがキューを出すと、日本語の変なナレーションが流れる演出。多分「忘れられた怒り」にリンクしたものと思います。務川くんは「いい企画」とツイートし、観に来られていた茂木大輔さん(もぎぎ)も面白い演出とツイートしていますが、僕はしっくりこず、ナレーションはないほうが良かったのでは?と思っています。
 
開演15時、休憩20分を挟み、終演17時10分。
なんと言っても、務川くんの演奏が素晴らしかったということに尽きる公演でした。
次回のこのシリーズはヴァイオリニストの周防亮介くんがソリスト。
変なナレーションはともかく、素晴らしい演奏を期待します。
 
以下の、今回の公演に関する務川くんのツイートを貼っておきます。
 
大阪入り、リハ初日。意気込みが伺えますグッ

 

翌日。公演前日で気合が入っていますメラメラ

 

いよいよ本番ルンルン

 

素晴らしい演奏で終演グッ

 

藤井さんとのツーショット。

 

裏話。9年前は反田くんの伴奏側。今回は反田くんが伴奏してくれてレッスン。

 

そして、もぎぎのツイート。