今日、実家の母が誕生日を迎えました。
先ほど朝ドラ終わりに電話しまして、
元気にしている様子でホッとしました。
何度か大小の手術は経験したけれど
85歳になった今も現役の主婦。
「子どもや孫たちに迷惑かけたくない」と
口癖のように言っているけど
その信条を実践するってすごいことです。
もの忘れ+αが進行して
このたび要介護1がついたけど健康な父(87)と
なんだかんだ文句言い合いながら(二人とも声デカイ汗)暮らしていて
そういう戦前生まれの人の強さは
孫たちにとってはまんま生きた教材になっているんじゃないかと
このごろは思います。
そう、「このごろは」。
もはやリビングレジェンドな夫婦になりつつある今だからこそ
両親を手放しに尊敬するようになったけれど、
「よき娘」ではない私は
実は今でも両親に対して
絶対に許せないと思うことがたくさんあります。
だから、いくつか前の記事にも書きましたが
朝ドラ〈虎に翼〉の主人公が恩師に向かって発した
「尊敬も感謝もする、でも許さない」
という意味の台詞は衝撃的でした。
尊敬し感謝する相手に対しては
何かしら嫌な思いを抱いていたとしても
そういうネガティブなシミみたいな感情は
「尊敬」と「感謝」の色で塗りつぶして
よい印象として心の中で整理するのが
正しいやり方だと思っていたからです。
そのようにスマートに考えられず
両親に対する心のシミをずっと消せずに根に持っている自分にとって
寅ちゃんの言葉を聞いたときは
「それってアリなの!?」と目から鱗でした。
けれどもそのあと落ち着いて考えてみて、
許せない、という感情と
尊敬や感謝の念は別のもので
両方並立していてもなんら悪いことではないと
気づくことができ心が軽くなりました。
今日最終回を迎えた〈虎に翼〉、
半年間とても面白く観てきましたし
壮大なテーマにがっちりと取り組んだ
素晴らしい意欲作だったと思います。
しかし大いに楽しんだ上で
あえてひとつ難を挙げますが、
登場人物がみんな賢すぎる、というか
この世界には「口下手」な人が存在しないので
全体にちょっと慌ただしいな
と思いました。
立場上言いたいことが言えない
いわゆる「スンッ」となる場面はあっても
いざ言えるターンが来ると
みんな自分の思いをあざやかに言語化する。
それはスカッとする半面、
えっあなたそんなに喋れる人だったの!?
と、驚いてしまうことも少なからず。
限られた話数の中でも
誰も取りこぼさない、を実現するため
登場人物たちはそれぞれ
その立場の人の生き方を代弁する役割を与えられている感じで
だから誰もが雄弁になってしまうのは
作劇上必要だったんでしょうけど。
(でないと「いないもの」にされてしまうし)
「思っていることは口に出していかないとね。
その方が いい!」 by直道兄さん
この精神が全編を貫いていたんだな。
でもツッコミどころも含めて
泣いたり共感したり考えさせられたり
朝から脳にいい刺激をばんばんもらえる
めちゃめちゃ面白いお話でした。
吉田恵梨香さんという脚本家さんが
力強く若々しく世に問うた作品として
よくぞ描ききった!と思います←何様
ところで元気な母ですが
今日はこの雨の中
友人のご葬儀に参列するそうで…
転んだりせず元気に帰ってきてほしいです。