一緒に暮らしていた祖父母は明治生まれだったから戦争も経験していたけど、じいちゃんは私が幼稚園の時に亡くなったから直接戦争の話を聞いたことは無かった。
戦地には行ったらしく、ヘルメットに弾が当たったとか、戦う部隊じゃなくて救護する部隊だったって父親か祖母から聞いた記憶がうっすらあるくらい…。
私が小学校の低学年だったある日。
知らないおばさんがキョロキョロしながら
うちの敷地に入ってきた。
昭和27年生まれの私の母よりもずっと年上に見えるおばさんだった。
そして外で草取りか何かしていた祖母を見つけるとふたりで抱き合ってうわーって泣いてしまった。
ふたりとも。
祖母が泣くところを見たことが無かったからビックリした。
そしてそのおばさんはじいちゃんのことを尋ねてじいちゃんがその前の年に亡くなったことを知ってさらに激しく泣いた。
小学生の私は
「死んだって聞いてそんなに悲しむくらいなのに何で死んだことをしらなかったの??」
と驚いた。
実家のまわりは田んぼ。
たぶん何十年も前から田んぼだったと思われる。
