土星について考えてみます。
12月20日の記事の続きです。

それに関連して、最近観た興味深いテレビ番組について書きたいと思います。
NHKスペシャルで、「シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク」という番組をやっていて、全8回あるうちの第5集(プロローグ入れると6回目)まで放送されています。

このシリーズを貫くテーマは「人体が一つの情報ネットワークであること」ということだと理解したのですが、
占星術的には、これはごく自然な考え方です。

NHKの公式HPには、以下のように書かれていました。

「今、医学の世界で、これまでの「人体観」を覆す、巨大なパラダイムシフトが起こりつつある。今までは、人体のイメージと言えば、「脳が全体の司令塔とな り、他の臓器はそれに従う」というものだった。ところが最新科学は、その常識を覆した。なんと、「体中の臓器が互いに直接情報をやりとりすることで、私た ちの体は成り立っている」そんな驚きの事実が明らかになってきた。このいわば「臓器同士の会話」を知ることで、いま医療の世界に大革命が起きている。例え ば、がんや認知症、メタボなどの悩ましい病気を克服する画期的な方法が成果をあげ始めているのだ。...以下略」

「臓器同士の会話」を実現してるのは、「ホルモン」や「サイトカイン」などの物質で、
番組ではこれらと総称して「メッセージ物質」と呼んでいました。
「人体観」を覆す、と書いてありますが、どちらかというとより本質的な捉え方を思い出した、
と言いたい感じがします。

占星術では、天体を大宇宙としたとき、人間を小宇宙と考えます。
十二星座や惑星という「コトバ」は、カラダの中にそっくりそのまま存在します。

シュタイナーの言葉を借りると、
「人間よ、お前は宇宙の縮小された姿だ。宇宙よ、お前は遥かな果てにまで流れ出た人間の本質だ。」
と言うことができます。


さて、先日観た第3集のタイトルは「"骨"がつくり出す!最高の若返り物質」」でした。

(第5集まで放送されているのですが、録画していて、まだ第3集までしか観てません。
ちなみに、番組は「プロローグ」「腎臓」「筋肉」「骨」「腸」「脳」「生殖」「まとめ」という構成で進むそうです。)

人体という小宇宙において、「骨」を司るのは「土星」になります。
そういうわけで、この番組を私個人的には「"土星"がつくり出す!最高の若返り物質」というタイトルに変換して観ていました。

この場合の「土星」は、人体の「骨」そのものとしてはもちろん、
「あるネットワークにおける、『骨』なるもの」としてとらえるのが自然だと思います。
「土星」は、占星術では「試練」や「障害」の象徴とされることが多いのですが、
私の今日の気分としては「形態」としておきたいと思います。
形のない生命の働きが、形として現れる時、その生命を束縛する働きが「土星」です。
そのため、「土星」は、あるネットワークにおいて、構造を内側から支える「骨」にもなりますし、
外部と内部を隔てる「皮膚」にもなります。
そして生命は「時間」の中で自己を開示していきます。

さて、番組の内容を要約してみると、おおよそ以下のような内容でした。

•「骨」が出しているメッセージ物質が、「若さ」に関連している。
•「骨芽細胞」が出すメッセージ物質には「オステオカルシン」や「オステオポンチン」、「スクレロスチン」というものがある。
•オステオカルシンは、骨から血液を通して全身に届けられ、
「記憶力」「「筋力」「生殖力」に働きかけ、それらを若く保つ作用が実験で確認されている。
•オステオポンチンは、「免疫力」に関係する。増えると、免疫細胞が増える。
•体内の骨の増減には、「スクレロスチン」という物質が関わっている。
•骨が増え続けるという難病の患者さんの研究から、スクレロスチンが発見された。
(その難病の患者さんがお話をされていて、増えた頭蓋骨が脳を圧迫するので、4年に一度頭蓋骨を外して頭蓋骨を削る手術をされていました。患者さん自身は、分子生物学を学び製薬会社でスクレロスチンを研究され、骨粗しょう症の新薬の開発に携わっているということでした。)
•スクレロスチンが増えると骨が減少。スクレロスチンが減ると骨が増加。
•スクレロスチンを減らし、骨量を増やすには、骨に衝撃を与える運動が有効。
(ランニング、ウォーキング、ジャンプなど、着地の衝撃があるもの。)

以上をさらにまとめてしまうと、
人体において「若さを保つには運動が有効」という話に落ち着きそうですが、、、
この場合の運動は、筋肉を鍛えるような「射手座的」な運動ではなく、骨と関節を鍛える「山羊座的」運動と言えそうです。
(神経を鍛える運動であれば「双子座的」、きめ細やかなバレエ的な運動であれば「乙女座的」、
痛みを克服する、精神を鍛錬するとなると「蠍座的」というように、
運動の種類も十二星座に分けることができるでしょう。)
山羊座的というは、山羊座の守護星が土星ですので、土星的という言葉に置き換えられます。

土星を人物に置き換えると、「老人」「賢者」「教師」になりますので、
土星=老化、となると思うのですが、
これは、地上界で自動的に天体の作用が現れるときのことだと思います。
この天体の影響を、人が能動的に使えば、土星=若さ、と作用が反転するのだと思います。
こういうところが、天体の影響を意識するときの難しさだと思いますし、
また、面白さだとも感じます。

他の天体で考えて見ると、例えば海王星などは、その作用を「意識的」に「芸術」として地上化させることができれば、
個性を尊重した「一体感」、「永遠の一瞬」になると思うのですが、
反対に「無意識」で「エゴイスティック」になれば、これは戦争を引き起こすような「全体主義」になるのではないかと思います。
これは、人間の中で、「外から天体が輝くのか」「内から輝かせるのかの違い」と言い換えても良いと思います。
また、天体はそれ自身が「部分」であり「全体」でもありますので、地上的に意味を持つ時は、さらに複雑になります。
同じ海王星の作用が、「癒し」にも「薬」にも、また「ゴミ屋敷」や「詐欺」にもなりますから。

人のカラダの中で、時間を進め、カラダを硬化させ、乾燥させていく働きを「土星」(老化)とすれば、
宇宙に存在する、同じような働き(土星)を、人が自分のカラダに意識的に作用させれば、今度はカラダを若く保つ力になる。

(言うまでもありませんが、意識するというのは、「土星」という言葉や占星術の用語を知っているという意味ではありません。
知的に言葉を使えるかどうかが問題ではなく、カラダでそれを認識しているかどうかが重要なんだと思います)

私の個人的な事情ですが、山羊座に4つ天体がある、山羊座人間の私ですので、
山羊座に土星がある二年半は、ひたすら山羊座と土星のことを考えていようかな、
と思っています。

今日は以上です。