坂口恭平さん。宮台真司さんとの話。
http://www.youtube.com/watch?v=tZcl8lyNlO0


「自分で考える」ってこと。
「自分自身でいること」
を、考える、あらためて。


どうしようもない現実があるよね。あるんだよ、生きてるかぎり。人の気持ちがわからない。自分なんて必要とされてるかわからない。病気にもなるし、別れもあるし、どうしようもない。
だけど、人間は生きてる以上は生きるしかなくて、理由もなにもない。生きてるから生きてるだけだ。

だけど、人間が尊いのは、生きてるから生きてるだけなのに、だれにとっても生きてること、そのことの意味が必要で、考えて考えて、悩めるってこと。そのことが尊いんだよ。

人間の心の世界は広大で、私には「存在」についての答えがあるのかないのかわからないけれど、そういうこと、考えて、考えて、自分や星のこと考えてると、ときどき、ある核心部分を触ったという実感がある。それは稲妻のように一瞬で、だけど、そこに永遠の時間が流れてることもわかる。

とにかく、自分で考えなくちゃだめなんだよ。自分で感じなくちゃだめなの。坂口さん、ヤバいでしょ、天才だと思う、私も。だけど、その言葉、行動を自分に適用することはできない。なぜなら、私は坂口恭平じゃないから。あなたもそう。それが個性なの。ただ、自分という存在に対して、「YES,YES,YES,YES....」「大丈夫、大丈夫、大丈夫....」って、他の誰でもない、自分だけがそう言ってあげれるってことが素晴らしいの。

自分に対して、「YES」って言い続けてたら、そのうち外からその声を聴くようになる。
これは本当。たんに三次元世界と言葉の次元とは違うから、遅れて来てたり、思いがけない方向から来るから、注意深くないとわからなくなるだけ。

人は色々なものを、ごっちゃにしすぎてる。自分が思うことだって、人が言ったことなのか、社会が思ったことなのか、世間の常識がそうなのか、受けた教育がそうなのか、自分の核心の言葉なのか、全然わかってない。生きるって、それを選り分けて行く作業なの。認識すること。自分の心の闇に光を当てる作業なの。認識すること、知ることを、絶対馬鹿にしちゃだめ。「それを知ってて、なんの役に立つの?」なんて、そんなこと人間に思うなんて破廉恥。人はだれでも一生懸命、「好きなものが好き」だ。「知りたいことが知りたい」んだ。他人と比べなくて良いの。他人と一緒じゃなくて良いの。そう思えない限りは、自分の中の「美意識」が育たない。

そして、なんでも「ケースバイケース」。(デジタル広辞苑より/原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じて問題を処理すること。「―で対応する」)マニュアルじゃない。一人一人全然違うの。一瞬一瞬違うの。自分の方法を見つけなくちゃならないの。人の真似からはじめるのが良い時もある。人の真似じゃどうしようもない時もある。ケースバイケースよ。どうしたら良いかわかるには、その時自分がどんな状況で、相手がどんな状況で、その「状況」を生きたものとして見る目が必要なの。

何かのせいにしない。人のせいにしない。なんでかっていうと、それをすると、魂が弱って行くの。認識が曇って行くの。最初は、アタマだけでも大丈夫。「人のせいにしない」ってこと、ただ、アタマの片隅に置いておくだけでも良いの。そうしたら、必ず気持ちが変化するから。ゆっくりだけど、確実に変わる。
これは、考えれば、大変なことよね。何かのせいにしないってことは、言い訳がなくなるから。できないっていう言い訳がなくなる。もちろん、日常の中ではできないことがたくさんあるし、やらなくていいことたくさんあるけど、少なくともやる時とやった後には、何かのせいにしちゃだめ。
「あの人がこう言ったからこうした」「こういう決まりだからこうした」ということから、「年だから」「暑いから」とかとか、なんでも、外的に言い訳を力づけてくれるものを探して、「自分が考える」って作業を停止させちゃだめ。私なんか、弱いから、ふと気づくといろんなもののせいにしてて、「いかん、いかん」とか思い直して、よくよく考えてみると、本当に無自覚に人間の心ってそっちの方向に流れるんだな、そして、それをしてる限りは、自分が「本当に思ってること」なんてわからないんだなって思う。

それでね。私がこういうこと考えるのは、私にとっては生きてく上で非常に重要なことなんですが、他者にとって重要かどうかは、わからない。ただ、私がものを考える時に、他者は絶対必要で、人がいてくれるから生きられる。どんなことでも。どんな別れであっても、どんなひどいことでも、やっぱり自分にとっては必要だったと思う。だから、自分にできることはしたいなと思う。できること、できる範囲でしたいって思う。

みなさんはみなさんのできることを。みなさんにしかできないことを。
自分にしかできないことを一緒にやりましょ。