わたくしは二本足で歩いておりますが、本当のところは人魚です。陸でも海でもイキができます。

みながわたくしの顔を見てお話をされるので、その場所にわたくしがいるようにも思いますが、実際は至るところに散らばっています。散らばっているわたくしの方にフォーカスすると、アレもコレも愛しくて仕方ありません。

わたくしのカラダは星から出来ていて、見上げると空のように見えるところにある、惑星や星座のようにみえるものに近い、あの感じのものが、銀河よりも広大なわたくしのカラダの中で音をたててカラダを動かしておりますが、あの星とは若干違います。何より違うのは、わたくしのカラダの中の太陽系は上下に合わさった聖杯のカタチで並んでいます。

ある射手座の満月の夜には、射手座の満月の夜にふさわしい声と歩き方で、駅から家までカラダが運ばれていきます。いつもより少し右肩があがりますし、いつもより左右に振れます。
わたくしの世界では(カラダを持った瞬間の星の並びを、記憶として持ち続ける自然)、あの満月は西の地平線のすぐ下にきます。そうすると、カラダを誰か親しい人に向かわせたくなります。

もうあと何回か月が満ち欠けを繰り返したら、すべての満月は月蝕に、すべての新月は日蝕になります。


とんぼのメガネは 水色メガネ

青いお空をとんだから とんだから



iPhoneからの投稿