今回の記事では、「お弁当箱」に例えられる、字数制限なしの大きな枠だけの解答スペースで構成された桜蔭中学の国語記述がなぜ難しいのか、そしてどう攻略すればいいのかをブログ上でレッスンとして展開します。
👇これがお弁当箱
2024年 桜蔭中学 国語 物語文
出典はこちら👇
『百年の藍』増山 実
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ジーンズ製作に一生をささげてきた「りょう」が、60になってから神戸のギャラリーで働くことに生きる意味を見いだしたもとを振りかえり、孫に語っているシーンが切り取られている。
大問2 問3(この年の物語文の解答用紙スペース上もっとも大きな枠が割かれているのがこの問題)
【問題】
傍線部 —①(それでな、あたいは、二階におった店員に聞いた。この店の社長はどこですかって。)の理由を、この時りょうが神戸に来たきっかけをふまえ、説明しなさい。
【模範解答】
りょうは次に何をやろうか決めていないまま、これまでとは違う人生を始めようと思って取引先へのあいさつのため神戸の街を歩いていた。そこで見つけた書店でかべ一面の船の本に出会い、幼いころ船を見ながら母親に、お前は大きくなったら自由にどこへでも行けばいいんだよと言われたことを思い出した。ここが自分の居場所なのではないかと背中をおされたように感じ、このような社長をつくった社長に会いたいと思ったから。
《難しさのワケ①》
まずもって答えが長い。194 文字!
《難しさのワケ②》
一文にするのは長くなりすぎて不可能。かといって二文以上にしようとすると、文をつなぐための高度な技術が求められる。
とくに、きっかけ→理由の説明へのつなぎこみが難しい。
●Kizaxが桜蔭レベルを志望する受験生に伝授している技法
「ところ」って、文が長くなるときにとっても便利なんだよ
①文が長くなって、どうつないでいったらよいか困ったら、「ところ」が万能だよ。(しかし、小学生にとっては、接続詞的に「ところ」を使った文章に触れたことがなく、自分で使える語彙として定着するのにけっこう時間がかかる:ちなみに、この用法の「ところ」は弁護士が書く固い文章にしばしば現れることが多い)
※小学生で「ところ」の接続詞的用法が使えたら、大きなアドバンテージになる
解答例)Kizax答案
りょうは会社をやめてから何をやるか決めずに、これまでとは違う人生を歩もうと思って取引先にあいさつをするために神戸の街を歩いていたところ、壁一面に船の本が置かれた書店をみつけた。そこで、幼いころ船を見ながら母親に、お前は大きくなったらどこにでも行けばいいんだよと言われていたことを思い出し、ここが自分の居場所なのではないかと感じて、この会社をつくった社長に会いたいと思ったから。
●「ところ」を使ったら2文で済んだね!
●二文目の書き出しが「そこで」なら、使いなれた接続詞だから難しくないよね!
●「理由」の説明が求められているんだから、しっかり文末は「から(~だから)」にするのをお忘れなく!
ちなみに、この用法での「ところ」をマスターしておくと開成でも有利です。
過去問添削を通じて、こんなアドバイスをご提供しています。
(ワンポイントレッスンおしまい)

