何故か今頃、読書の梅雨?そう考えた訳ではないだろうけど、分厚い本を二冊読みました。

 

いつ頃だったのか、図書館に予約した本の順番が回ってきた連絡がありました。ネットを見ていて予約したらしく、何故これらの本を予約したかも覚えていないくらい。雨が降るどころか、この数日は暑さの厳しい日が続いたため、日中は家で本を読む生活になってしまいました。

 

 

・美の旅人

伊集院静の書、以前週刊誌に連載されていたのだが、本のため加筆もしたらしい。スペインの美術館や街を訪ね、画家と絵を論じた内容。ベラスケス、ゴヤ、グレコ、ミロ、ダリ、ピカソとスペインの画家としては誰もが知っているであろうし見たこともある絵から、初期の無名時代の絵画や来日した時の話など満載。昔スペインへ行った時に見た画も出てきているが、さらに詳しく取材・解説されていて興味深かった。

 

この連載のために、写真かと一緒にスペインを旅行したと言うから、当時の週刊誌は勢いも取材費もあったんですねえ。今や部数が減って、相続問題ぐらいしか話題がないのとは大違いな印象です。

 

目を引いたのは、表紙にゴヤの「砂に埋もれる犬」を使っている事。暗い感じなのに、プラド美術館に行って見た時はしばらく動かずに見てしまいました。確か辻邦生も、この絵について文章を書いていたような気がするけど、、、うろ覚え。犬姿からいろいろな意味合いを想像してしまい、日本人好みなのかしら。

 
ゴヤには、かなりのページが使われています。宮廷画家から黒い絵の時代で、作風が全然違うくらいにも思えるから、その変化の過程を話すと止まらないのかも知れません。それを読んだら、またスペインに行って、美術館巡りをしたくなりました。
 
 
・里奈の物語
ネットで見かけて、内容も良く知らずに予約した本。いわゆるアウトロー的な世界に育った少女、里奈の物語。創作なのだろうけど、作者がこの世界をとてもよく取材しているらしい。それまで書いて来たのはノンフェクションで、この作品が小説としては初らしい。
 
小説なのだろうけど、とにかく書かれている内容がリアルに感じる。そう言っても、読んでいる私はそのリアルを全然知らないけれど。でも、テンポの良い文章と登場人物の会話表現などに、引き込まれるように読んでしまった。
 
とにかく激しい生き方と言うのか、自分で決めていく生き方と言うのか、里奈の生きざまに圧倒されながら読んでしまった。
 
以上、本日は読書感想文でした。(*^^*)