お陰様で今年も展覧会の予定が
数本入っております。
現在も進行中です。
ただ、制作スピードが遅い自分に
汗汗している
陶芸家の辻本喜代美です。
グループ展に参加するとき
ギャラリー企画のグループ展というのは、
実は会場に行くまで全体像がわからない。
ということが多々あります。
自分の展示スペース
(図面だけ先にもらう場合もある)も、
隣にどんな作品が並ぶのかも、
その日まで未知数です。
参加メンバー作家さんにも
たいてい搬入当日にお会いします。
企画されるギャラリーさんは、
「今回の展覧会は、このメンバーだと
お客様に喜ばれる
楽しい空間になるだろうな。」
と予めセレクトして下さっているわけですから、
それを信じて、私は展覧会に臨みます。
だからこそ私は、
いつも、あることを
とても大切にしています。
それが――作品の“選び方”です。
展覧会の準備はサンプリングが大事
私が作る陶芸作品は、
急に新作を大量に作ることができません。
特にお声がけが急だった場合は、
手元にある作品の中から
相応しい作品を選び抜くことになります。
例えば、今回私が出品しているグループ展。
テーマ「猫」でした。
日数的に、立体作品を新しく作ることは
不可能と考えた私は、手持ち作品中の一つ
「花の夢をまとう猫」をメインに据えました。
「ブレーメン」の作品。さらに、
すぐに制作できる小さな陶の額作品を
新作として加えました。
ポイントはひとつ。
メインを決めること。
そこから世界観が整うように、
制作も間に合うように、
作品を絞り込んで出品しました。
あえて持っていかない勇気
実は、今回参加しているグループ展でも
あえて出品しない作品がありました。
それは、猫を描いた器です。
最初は出品リストに入れていたんです。
でも――やめました。
なぜなら、今回一番見せたい
立体の猫の作品との世界観が、
マッチしない気がしたからです。
展覧会は、
「あるもの、作ったものを
全部見せる場所」ではなく、
一番伝えたいものを、より美しく見せる場所。
だから私は、足し算よりも引き算を選びます。
どんなことにも通じること
この考え方は、他のいろいろなことに
当てはまると思います。
例えば、お料理のコースを考えるとき。
メインディッシュがあって、
それを引き立てる前菜や付け合わせがある。
あれもこれも並べたら
豪華に見えるかもしれません。
でも、主役がぼやけてしまったら、
印象は弱くなります。
人生も同じ。
習い事も同じ。
「今の私が一番オススメのものは、
一番旬なものは何だろう?」
そこを決めることが、
実はとても大事なのだと思うのです。
私が目指すところ
展覧会は、物語を立ち上げる舞台だと、
私は思っています。
主役がいて、助演がいて、
空気があって、余白がある。
その世界を、あなたが見てくれた時、
「なんだか好き」
「この人の世界、心地いい」
そう感じてもらえたら、喜びです。
だからこそ、これからも
「猫」がテーマだから
とりあえず何でも持っていく、ではなく。
自分の中で「これだ」と思える軸を持って選ぶ。
それは少し勇気がいります。
でも、その勇気こそが、
作り手としての姿勢なのだと思っています。
もしあなたが何かを始めようとしているなら。
もし今、選択に迷っているなら。
「一番見せたいものは何か?」
ぜひ、そこから考えてみてくださいね。
私はこれからも、
そんなふうに作品を選び、
世界をつくっていきたいと思います。
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◉2月10日~ 2月19日
『猫のすがお』
(Ginza CAT Arts & Crafts SelectionⅠ)
◉3月25日~ 3月31日
『Button inspiration』
松屋銀座 遊びのギャラリー
◉4月19日~27日:
『辻本喜代美 陶展・愛おしいものたち』
SAN-AI gallery・東神田
◉6月3日~9日
『佐藤梨代×辻本喜代美 二人展』
日本橋三越
◉語り歌の世界・・・NOSTALGIE
シャンソン歌手・真矢ケイさんのLIVE。
ゆったりとCafeでお楽しみください
完売いたしました!
◉物語の世界を「語り」を通し言霊のエネルギーを放つ。
ストーリーテラー八重幡典子さんのLIVEパフォーマンス
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