小銭貯金をまとめて銀行で預金 手数料がかかることが判明
ここにもキャッシュレスの波が・・・
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小銭貯金をまとめて銀行で預金しようという人は要注意!銀行によって手数料がかかることが判明
2019.10.26
もう二度とやるまいと誓った、掟破り(?)の“銀行預金”をした。
僕は安倍政権が奨励するより遙か昔、具体的には新入社員のときから、カードで払える買い物は少額を除きカードで払ってきた。そして今や、増税に伴う政府のお墨付きにより、少額でも遠慮は無用でカード払いと腹は据わっている。けれども、世の中的にはキャッシュレス化はなかなか進まないと思う。というのも増税後、スーパーのレジに並んでいる時、意図的に買い物客の支払い方法をウォッチしているが、あの某・高級スーパーでさえキャッシュ派が目立つ。年配者は言うに及ばず、若奥様でもしかりだ。
それはともかく、カード派の僕でも現金を使わざる得ない機会は多々ある。現金を使えば、当然お釣りが発生する。そのお釣りはここ数年、大型郵便ポスト貯金箱に入れている。財布から小銭を取り出し、100、50円、10円、5円、1円玉は貯金箱行き、500円玉だけ戻す。小銭入れ付き二つ折り財布なので、小銭入れが膨らむと嵩張るのだ。
膨らむとジャケットの内ポケットに入れにくい。
毎日これを繰り返す。およそ1年半経つと貯金箱が満タンになり、底のゴム蓋を外して小銭を取り出す。
外しただけでは小銭は落ちてこない。穴に人差し指を突っ込み、グルグルかき回す。
それでもギッシリ詰まった小銭は、易々とは出てこない。すべて取り出すまで、約30分はかかる。取り出した小銭は、2枚重ねにしたスーパーのレジ袋2つに分け入れる。そして重さ約6kg×2袋を、えっちらおっちら銀行に運ぶのだ。
銀行にはロビー入金機なるものがあり、入金口にドサッと小銭を入れると機械が金額を数える。その金額と口座番号を書き込んだ指定の用紙、通帳を窓口に出すと記帳され預金完了となる。
銀行まで小銭を運ぶのは重くて大変だが、いざマシンを使えば時間も手間もかからず預金できてとても便利だ。僕が最後に小銭預金したのは昨年3月、それから約1年半が経ち貯金箱がいっぱいになった。
1回で持ち運ぶのは60を3つも過ぎた体には辛いので、今回はレジ袋4つに小分けして4回にわたり預金することにした。
4分割しても1袋あたり約3kg、生まれたての赤ちゃん並みでなかなかの重さだ。とはいえ前回までに比べれば4分の1、買い物に出かけた先の銀行で入金することにした。
僕のメインバンクは三菱UFJ銀行、都内の主要駅ならおよそどこにでもある。ついでに言えば、初任給以来の給与振込先、リタイア後の年金振込先、そしてカード利用料金引き落とし先etc. なんでもかんでも銀行は三菱人生だ。
さて、さる支店に入った。案内係にロビー入金機がどこにあるか尋ねる。すると、ないと言う。銀行のスリム化で、設置をとりやめたのだろうか(かもしれないが、ネットの書き込みを見ると、すべての支店にあるわけではないらしい。
僕はこんな便利な機械は三菱に限らず、あらゆる銀行の各支店にあるものと思い込んでいた。また設置してある支店のサイトを見ても、あるかどうかは書かれていないようだ)? とにもかくにも、約3kgの重みが倍増したような気がする。これ、持ち帰るの?
さらに係の方から、「大量硬貨取扱手数料新設のお知らせ」チラシをいただく。
来年4月以降、101枚以上の硬貨入金は有料になってしまうのだ。
今はまだ無料だから、残り3袋はロビー入金機があるいつもの支店に持って行けばいいが、手元の約3kgはどうしたものか。
窓口に通帳と小銭を出して預金するという手はあるのだが、この場合は金額を用紙に書き込まなければならない。何百枚あるかわからない小銭を店頭で、いや自宅であれ数えることなど到底できない。貯金箱満タンで毎回8~10万円だから4で割って、適当に“23473円”と書いて窓口に出す。こんな邪な案も浮かんだが、あまりにも姑息だ。
その時、閃いた。ATMで小銭も入金できるじゃないか! 案内係に尋ねると、可能だが1回あたり100枚までしか入らないそうだ。
ならば、何回か繰り返せばいい。100枚ずつ数えて入金するのも大変な話なので、適当に“100枚くらい”を入れよう。で、やってみた。ロビー入金機と違いATMの入金口は小さく、ガバッと一挙に入れられない。何度にも小分けして入れるので手間がかかる。ATMが金額を数える時間も、決して短くない(ロビー入金機のほうがはるかに早かったと記憶する)。
さて入金第1弾、2498円也。さあ、2回目。あれ!? 入金は終わったのに、画像が初期画面に戻らない。ATMから小銭を操作する音が聞こえる。まだ作業中なのだ。約1分(計ったわけではないので30秒かも)待っても戻らない。
ならばと、空いている隣のATMで第2弾。3069円也。初めのATMに戻って第3弾。
今回は100枚を超えてしまったようで、超過分の小銭が戻される。ということは100枚超入れてもATMが数えてくれるから、多めに入れた方がいいのかもしれない。
3483円也。またATMを移って……と、都合9回入金した。費やした時間は約30分、金額合計26727円也。
今回はその4倍で、10万円超えか?
金額が大きいのは嬉しいが、この9回の行為はATMコーナーが空いていたからこそできたことで、さすがの僕も人が待っていたらやらない。それは常識人として当然だが、掟破りではないと思うこの行為、やっていて後ろめたいし、“怪しい奴”と思われても致し方ない。まあ引き出すのではなく預ける行為だし、人に迷惑をかけている訳でもないので、不審ではあれ注意されることはないだろうが……。
とはいえ、こんなことは二度とやるまいと誓った。
こういうわけで、何年も続けてきた大型郵便ポスト小銭貯金はやめることにした。取り出すのに手間はかかるし、運ぶのは重いし、何より利息0%の貯金なのに、
来年4月からは入金に550円~かかってしまう“マイナス金利”だ。小銭をコツコツ貯めて、
いつの間にか10万円。何故か得した気分になる、庶民のささやかな楽しみの道は断たれた。
今後はプラコップに小銭を入れて、2~3週間ごとにATMで入金することにしよう。
そして小銭を防ぐべく、今まで以上にカードを使わなければ。カードは駄目と言われたら、せめて憤然たる表情をしてお店にプレッシャーをかけよう。
こんなところにも、キャッシュレス化を後押しする“風”が吹いているんだなと、しみじみ思ったのでした。
文/斎藤好一(元DIME編集長)
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