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旅は、予約をした瞬間から始まっている。

 

 




なぜなら、一番心が躍っているのは、

「旅へ出発するまでの時間」だからだ。

 

 

あそこへ行きたいな、

あそこのお店でご飯を食べようかな、

あそこでお土産を買いたいな、

といった具合に。

 

 



旅の予定が決まっていると、それまでの期間、

アドレナリンが放出され、なんとなく仕事も頑張れちゃう。

遠足にそわそわする子供の気分になれちゃう。

 



 

語尾に「ちゃう」がついちゃうくらい気分が浮ついちゃう。

 

 




逆に旅に行ってしまえば、「心が躍る」というよりは、

目の前の景色に「没頭する」「夢中になる」という感覚がしっくりこないだろうか。

 

 



また、旅が始まった地点で、

「旅が終わり始めてしまう」のが、この世の現実でもある。

 


出発した瞬間から、旅の終わりへのタイムリミットが始まるのだ。

 



旅行の日が始まった途端、そこにはほんの少しの憂いも混ざる。




その点、旅が始まるまでの期間は、混じりっけのないワクワクが存在する。

 

 

 

だからこそ、最も心が躍っているのは、旅に行くまでの時間。

 

 

 

そして、僕は

この「待つ時間」というのが

案外好き。

 

 



 

心が躍るから、というのも、

もちろん1つの理由。

 

 

 

 

それに加えて、「待つ」というのは、

「未来に対する信頼」

がないと成立しないからだ。

 

 

 

「何かを待っている」。

それは「未来がやってくる!」と自分の中で、信じているからこそ、できる行為。

 

 

 

「待つ」とは、未来へ投げかける「希望」。

 

 

 

逆に、5秒後に死ぬ、と分かっている人は、未来を待たない。

5秒後に死ぬのだから、未来を待っている余裕なんてないからだ。


 

 

だから、「待つ」という行為には、

「生きたい」という前向きなメッセージが含まれているのだ。

 

 

 

この、生命力溢れる雰囲気が「待つ」にはあるから、なんか好き。

 

 

 

さて、話は変わって、

宅急便や通販がひっ迫しているらしい。

 

 



 

コロナ禍で、これまでより多くの人が、

宅急便を使い、通販を使った結果だろう。

 

 

 



日程を指定して頼んだはずのものが、

期日に届かないなんてこともあるらしい。

 

 




 

その情報を耳にしてから、

僕が勝手にやっている「心が躍る遊び」があるから、紹介したいと思う。

 

 


 

方法はいたって簡単。

 

 

 

通販で何かを買う場合、

あえて「1週間後」など、

遅く届く設定にする。

 

 

ただそれだけ。

 

 

 

もちろん、生活用品や食料など、急を要するものは、これに該当しない。




全く急ぎじゃないものの場合のみ、あえて遅ーーく届くようにするのだ。

 

 

 

例えば、今年頑張ったご褒美にと、購入するアクセサリー。

ずっと我慢していてようやく買うことを決意したバッグ。

その他もろもろ。

 

 

とにかく、欲しかったけど、

今すぐ必要なわけではないものをあえて遅く届くように設定する。

 

 



とりわけ今時の通販はすごい。

早ければ購入した次の日には届くのだから。

 



 

ところがそれは「待つ」を楽しむ余裕がないことを示唆している。

心を躍らせるダンスホールが、存在しないのだ。

 

 

それでは、

役所広司には到底なれない。


草刈民代にはもってのほかだ。

 

 

だからこそ、「到着」をわざと遅らせて、

ズンチャッカ、ズンチャッカと心を躍らせる期間とする。

 

 

まるで未来へ対する「希望のステップ」を踏むように。

 

 

 

到着するまでの間、なかなかに毎日ワクワクできるので、一度やってみてほしい。

 

 

 

 



また、これは確証が取れていないことだけど。

 

宅急便や通販業者がひっ迫しているというなら、

「私は遅くなってもいいですよ」

と立候補するだけで、本当に流通が必要なものを優先してもらえるし、

それ自体が思いやりになる気がしているのだ。

 

 

 

 

 

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