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中学生の理科の授業を思い出して欲しい。

 

 

 

おそらくほとんどの人が、

「電子回路」を作った経験があるはずだ。

 

 

 

 

緑色の電子版に、ハンダゴテで

豆電球や抵抗を導線でつなげていく“あれ”。

 


 

 

もしくは、なかったとしても「オームの法則」なら、

聞いたことがあるのではないだろうか。

 

 

オームとは、つまり抵抗のこと。

 

 


 

 

 

そして、今まさに2回も登場した、この「抵抗」。

当時、この存在がとにかく謎だった。

 

 

 

 

なぜに、電流を導線に流すために抵抗が必要なんだ?

 

「抵抗」は、抵抗だけに邪魔ものではないのか!?

 

 だったら、ないほうが電流はスムーズに流れるんじゃ?

 

といった具合に。 

 

 

 

納得いかずに当時の担任にも、「抵抗の必要性」について問うた。

 

 

だが、その担任は、

「そのほうが電流がうまく流れるんです」

の一点張りだった。

 

 

明らかにちゃんと説明できない風情だった。

 

 

 

 

回路の実験だけに、頭がショートしそうになった。

 


 

 

すっきりした答えは得られないまま、20数年。

そんなことをふと思い出した先日。

 

 

 

 

 

35歳になって、水も甘いも知った僕は、人生の必勝法を身につけている。

 

 

 

 

 

「困った時はググれ」だ。

 

 

 

 

早速、「電流 抵抗 必要性」と検索バーに打ち込んでみた。

 

 

 

積年の謎が解明する瞬間。

長い冬だった。いよいよ、分厚い氷が溶け、春がそこまで来ている。

 

 

 

 

えーっと、なになに?

 

 

 

「電気回路における抵抗とは、

電流の流れを妨げる部品です」

 

 

 

ほら、やっぱり!やっぱり、おかしい!

 

はっきりと「妨げる」と言っている。

 

 

 

「妨げる」とはっきり言っておいて、

「それでも抵抗が必要」だなんて、理論が明らかに破綻している。

 

 

いつか見た恋愛映画のセリフ、

「他の子と比べないで。

あなたの一番になりたいの」

ぐらい、理論が破綻している。

 

 

 

一番は、人と比べてからこその一番だぞ!

 

 

 

ところが、だ。

そう考えるのは早とちりだったようだ。

 

 

 

なぜなら、読み進めると、こんなことも書いてあったから。

 

 

 

 

「抵抗は回路には絶対に必要なものです。

なぜなら、電流の流れを

整えるのに役立っているからです。

 

 

 

水道の蛇口は水の流れを絞ることで、

必要な水の量を調節します。

 

それと同じように、

抵抗は電流の流れを絞って、

回路に必要な電流や電圧を

調整するのです」

 

 

 

 

想像してみて欲しい。

 

 

川の激流を。

 

 

 

あの激しさを落ち着かせるために有効な方法はなんだろうか?

 

 

杭を打ったり、壁を作ったり、

とにかく抵抗を作ることが重要ではないだろうか。

 

 

 

 

電流も同じである。

ただ流れればいいってもんじゃない。

 

 

この時ばかりは、大は小を兼ねない。

 

 

 

例えば豆電球に、必要以上の電流を流せば、

受け止めきれず、爆発するだろう。

 

 


 

 

川には川の適切な水量というものがある。

電気回路にも、適切な電流の大きさがあり、それを作り出すのが抵抗。

 

 

 

流れを整える、重要な役割。

 

 

 

だから、担任は僕に言ったのだ。

「抵抗がないと電流がうまく流れない」と。

 

 

 

そして、この抵抗の話は人生にも当てはめられると思う。

 人生もまた、過去から今、今から未来へ時が流れる川のようなものだからだ。

 

 

これまでにたくさんの嫌な出来事と出会ってきたことだろう。

辛いことがあったことだろう。

 

 

 

でも、あれは電気回路で言えば、抵抗。

 

 

 

人生の流れを整えるための重要な役割として現れた不幸。

 

 

 

「嫌な出来事には必ず意味があるのです」、と

心理学者や精神科医は僕たちに説く。

 

 

本当に意味があるかどうかは分からない。

 

 

だけど、それら嫌な出来事は人生の流れを整えるために現れていた。

 

 

これなら、確実にそうであることが言えそうだ。

 

 

 

 

お金を得すぎて、不幸になった人がいる。

女性も多目的トイレで手を出しすぎると、痛い目に遭う。

 

 


 

 

 

そんな時に現れる、

人生の抵抗。

 

 

このままいくと、流れが激しくなりすぎて、

逆に人生がうまくいかなくなりますよ、となると現れる、人生の抵抗。

 

 

流れを整えるための人生の抵抗。

 

 

 

今後、嫌なことがあったら、確かめてみて欲しい。

もしこの出来事がなかったら、

未来のどこかで流れが悪くなっていたのではないだろうか? と。

 

 

もしかすると合致がいき、

嫌な出来事に感謝できる日がくるかもしれない。

 

 

 

そして図ったかのようにこんな事実もある。

 

 

抵抗は、英語で「レジスタンス」。

綴りは、「resistance」。

 

 

 

イタリア語で「resi」を引くと、「戻り値」と出る。

そして、「stance」とは、「姿勢」の意味。

 

 

 

 

なんだかやはり、

「抵抗」から「元に戻そうとするエネルギー」を、感じないだろうか。

いや、感じる。

 

 

 

 

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