★★★★自己紹介は★★★★
★★★★こちらから★★★★
みなさんにとって、
人生で一番苦しかったのはいつだろうか。
大学の受験で失敗した時?
恋人にふられた時?
仕事で上司に怒られた時?
足の小指を思いっきり打った時?
これまで、
たくさんの苦しかった時があると思う。
人生って、苦しいことが満載だ。
念のため、僕自身の最近の苦しみもシェアしておこう。
先日、初対面の男性編集者と話していた時のことだ。
「今、編集者としての経験年数って、どれくらいなんですか?」と聞くつもりだった。
どれくらいの年月を本と向き合ってきたか、それが知りたかった。
頭の中の「言葉の粘土」も、ちゃんとそういう形に練っているつもりだった。
ところが、実際は。
「今、経験人数
どれくらいなんですか?」
喉元で、誰かが粘土にイタズラをしたらしい。
なぜか、本ではなく、どれくらいの女性と向き合ってきたのかを聞いていたのだ。
本当に相手が女性でなくて良かった。
訴えられるところだった。
一生の不覚である。
今でも思い出すだけで忌々しく、苦しい。
穴があったら入りたい出来事だ。
こんなふうに、ありえない数の苦しみが、
日常には蔓延っている。
野鳥の会ですら、
数えきれないほどの「苦しみ」。
しかしだ。
僕は確信している。
人生で思い出せる、どの苦しさも
誰もが経験した、「あの苦しさ」には
敵わないということを。
そう。あの苦しさ。
地上の空気を初めて吸ったあの日のことを。
どんな人も例外なく、人生で一番苦しいのは、
母親のお腹の中から、産まれてくる時である。
産道を通る時の赤ちゃんには、
頭蓋骨がゆがむほどの圧力がかかるという。
唯一の生命線であるへその緒も圧迫されるため、体に酸素がうまく行き届かないらしい。
その状態で、何時間も耐えているのだ。
これは、ある医者に聞いた話だ。
「赤ちゃんが、
産道を通る時の苦しみ。
それを大人で例えると、
プールに沈めた
肩も通らないゴムチューブに
押し込まれて、
絞り出されるのと同じですね」
だそうだ。
僕は過去にバラエティでよく見るタイツで引っ張りあうゲームをしたことがある。
あれですら死にそうなくらい苦しかった。
赤ちゃんてこんな気持ちで母体から出てくるのか?と思った。
しかし、そんな考えは浅はかだった。
この医者の話を聞いて、なんかタイツごときで苦しいとか言ってごめん、と悔い改めた。
肩も入らないゴムチューブに押し込まれる…もう想像するだけで、嫌な気持ちになる。
赤子が、どれだけ決死の思いで、産まれてくるかが、お分かりいただけただろうか。
万が一、帝王切開で産まれた場合でも、それは同じだ。
やはり物心ついてからではありえないような、相当な苦しみを経験していると思う。
なぜなら、およそ10ヶ月もの時を、
たった1人で、しかも暗闇の中、過ごすのだ。
途方もない闇を乗り越えて、この世界に辿り着いたということになる。
高速道路で、長すぎていつ終わるか分からないトンネルを通ると、非常に不安な気持ちにならないだろうか?
もし今、地震が来たらどうしよう?
そもそもこのトンネルに終わりはあるの?と。
あの気持ちが10ヶ月も続くのだ。
並大抵の精神力では、乗り越えられない。
だからこそ。
誰しもが、どんな大きな壁も乗り越えられる。
お伝えしたように、誰しもが人生で一番苦しい体験をやり終えているからだ。
これから出会うどんな苦しみよりも、あなたは「大きな苦しみ」をすでに乗り越えている。
そう思いながら、
今、自分の姿を鏡で見てみてほしい。
そこに映る、「私」は、
いつもより、すごい人に
見えてこないだろうか?
偉業を成しえた、
すごい「私」に
見えてこないだろうか?
その気持ちは、本当だ。
「存在すること」を証拠に、
果てしのない圧力に耐え、
果てしのない闇を乗り越えた人なのだから。
苦しみのゴールテープは、誰しもが生まれた地点でもう切っているのだ。
記憶がないから、信じられないかもしれない。
だけどあなたは、間違いなくとんでもない苦しみをくぐり抜けたすごい人である。
経験年数を経験人数と言い間違えたって、人生は捨てたもんじゃない!
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