★★★★自己紹介は★★★★
★★★★こちらから★★★★
先日とある著者のトークショーにて、司会進行役をやってきた。
ただコロナ禍の影響もあり、席数は半分になるし、
体温測定とマスク着用を義務付けられた異様な雰囲気だった。
壇上に上がると、さっそくその異様さがネックになった。
聞く人全ての「表情」がマスクで隠れているため、
楽しいのか、それともつまらないのか、まったく反応が分からないのだ。
困った。
司会をする以上、「今日の観客」が求める答えを
登壇者から聞き出さなくてはいけないからだ。
それなのに、その判断材料となる表情が全く見えないときた。
まるで、目隠しされた状態で、
徒競走をさせられている気分に陥った。
しかも、与えられた時間はなんと大ボリュームの3時間。
これは、牛丼の上に、海老天と、トンカツを乗せた上に、お通しにナポリタン、デザートにホールケーキが出てくる感じ。
観客のマスクが、僕には文字通り「壁」に見えたし、
時々、「能面」にすら見えた。
どこを見てもそこに人間由来の表情はなく、
マスク、マスク、マスクの大応酬!
残り30分のところで、脳内にZARD『負けないで』が流れていたし、
残り10分にもなると、いよいよ『サライ』が流れ出した。
それでも、なんとか走り切った3時間。
今日のトークショーは楽しんでもらえたのだろうか?
そんな不安は残しつつ、それでも走り切った。
大仕事を終えて、控え室に帰ろうとすると、
1人の観客の方が、「おつかれさまです」と声をかけてくださった。
そして、続けてこう言うのだ。
「今日のトークショー、
勇気を出して、聴きに来て、
本当に良かったです!
ずっと爆笑してました」と。
驚きふためいた。
「微笑み」ならまだしも、
能面に見えたそのマスクの下は「爆笑」だったのだから。
それ以来、僕は街を歩いていると不思議な気持ちになる。
街中、どこを歩いても、
マスクが人々の口元に蓋をしている。
だけど、あのマスクの下では、
ひっそりと爆笑しているかもしれない。
マスクなしで、
街の中、1人で爆笑していては、ただの変態。
ところが、思わぬ形で誕生した、
口元のプライベート空間=「マスクの下」のおかげで、今は爆笑し放題。
そうやって、世界を眺めると、
なんだか、おかしい気持ちになってくる。
電車に乗っているあのサラリーマン。
目元は、見られることを意識してか、
眉間にシワを寄せ、緊張感を演出している。
ところが、マスクの下のプライベート空間では、爆笑している。
朝、ランニングを楽しむランナー。
目元は、自分を追い込んでいると主張するためか、疲労感を演出している。
ところが、マスクの下のプライベート空間では、爆笑している。
嘘だと思って、そんな意識で、今日、街中を眺めて見てほしい。
本当に全員が全員、
マスクの下でひっそり笑っているように見えてくるから。
隠すことで、見えてくるものもあるのだ。
↓応援よろしくお願いします↓








