お金のつぎは
一緒にいる時間がほしくなった。
一緒にいる時間ができたものの
夫はうつで、まともに話せないし、
出かけられない。
そしてそのときに思ったんだよ。
「一緒にあそびたい」と。
お金がかかるから無理、
そんな贅沢は不相応だと思って我慢してきたことがたくさんある。
未来にお金に困らないようにと、
今はできるだけ節約しようとしていた。
今まで
後回しにしてきたことがいっぱいある。
くやしくなった。
あのときこうしておけばよかった。
やりたいことやらなきゃ。
一度きりの人生なのに。
人生、楽しもうよ・・・
そのとき、湧いてきた思いがある。
「やりたいことやって
自分たちのために
お金も時間も使って
楽しみたい」
と夫と話した。
うつになって3ヶ月後、
元旦に家族で掲げた目標は
going my way!だった。
自分たちにとってのしあわせを大事にするー。
人と自分を比べながら、しあわせかどうかを図り、
ないものを嘆き、
有るもののありがたさに気付かなかったわたし。
経済的に困窮しているわけでもなかった。
専業主婦でもいられるー
それがしあわせなことだし、
のぞんでいた現実が手に入っている。
なのに、
キャリアを積む友だちをみて、
経済的な劣等感をいつも持っていた。
自分たちにとってのしあわせ…
それはお金がものさしでもないし、
人と比べて相対的に見るものでもない。
夫が病んでくれたおかげで、そんな自分の歪んだ価値観に気付き、
本当の意味で…
人は人。自分は自分!
そう思いたいし、
そう生きようと
思った。
だから、夫が休職中、
なるべく他人を入れず、
我が家の中だけをみて
「何したい?」「どうする?」
を問いかけた。
手作りを楽しんだり、
家族で「あてのない旅」をした。
車中泊
をしたり、
夫は一人旅、登山などをしていた。
今までに感じたことのない
穏やかな充実感も味わった。
「一緒にいられるしあわせ」
を味わった。
お金
↓
一緒にすごす時間
↓
一緒に楽しむ時間
ほしいものは変わっていった。
そのたびに手に入れていたんだなあと
振り返って思った。
ただ、
「一緒に楽しむ時間」の条件として
経済的基盤がしっかりしていることーが大前提だった。
その大前提は
当たり前だと思っていたし、
その大前提を手放すという選択肢さえなかった。
企業で雇われるというかたちでの経済的安定がベストだと
信じて疑わなかった。
だから、
だましだましでもいいから
夫は今の仕事を続け、
生活をする。
その中でやりたいことをやる。
それが
ベストー
そう夫も思っていただろうし、今も思っているかもしれない。
だから復職したあとも
完治とはいかなくても
体調の波を乗りこなしながら、
勤務し続けた。
ただ
ひとつ言えることは
わたしたちは
ほしいものは
いつでも手に入れてきていた。
つづく。
