叔父が旅立ったのは
まだ風が冷たかった2月

春が来て
桜が咲いて、散って

気がつけば、もう
紫陽花の季節

叔父のいない日常に
まだ慣れてはいない
 

ポストにひとつ

まじめな顔をした封筒

 

「市民税・県民税」の納税通知書
宛名は、亡き叔父の名前

 

ゲローゲローゲロー

 

相続人の情報と

代表者を登録するよう

 

そして

納税するようにとのこと

 

徴収のこととなると

役所ってしっかりしてるよね不安


お金がないわけではないけど

手間暇かかるのが面倒ですよ


思わず

「あの世に届けてくれ〜」と

独りごとww

 

死者の遺したものは

思い出ばかりではない


請求書や通知書も

きっちり残る

 

叔父の遺したお金を

ほとんどもっていった叔母に

送りつけようか…

そう思ったけど

 

やっと縁が切れたのに

また復活したら大変だ魂

 

うん、わたしが払おう
叔父のぶんの市民税


叔父がたしかに

この町に暮らしていたという

ささやかな勲章だものね

 

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封筒をそっと閉じて

叔父の写真に向かう

「おじちゃん、ほんと、
最後まで手がかかるね~」

そう呟いたら…
 
どこかで、えへへと笑う叔父の声が
聞こえたような気がしました