お母さん、
お母さんなら笑ったかな、
こんなものを
見つけてしまった私を
足元にふと目を落とすと
建物の端をなぞるように
細い細い、黒い流れ
それは
蟻たちの行列でした
足元にふと目を落とすと
建物の端をなぞるように
細い細い、黒い流れ
それは
蟻たちの行列でした
ぞろぞろと、ごにょごにょと、
まるで誰かに呼ばれているように
ずっと遠くからやってきて、
ずっと先へと向かっている
まるで誰かに呼ばれているように
ずっと遠くからやってきて、
ずっと先へと向かっている
どこかへお引越し??
私ははしゃがんで、
しばらく見ていました
中には列を離れて
ふらふらと歩く蟻もいて、
逆に戻ってくるものもいたよ
人間なら「迷ってるな」って思うけど
蟻はきっと知ってるんだよね、
どこへ行くべきか
しばらく見ていました
中には列を離れて
ふらふらと歩く蟻もいて、
逆に戻ってくるものもいたよ
人間なら「迷ってるな」って思うけど
蟻はきっと知ってるんだよね、
どこへ行くべきか
聖書のこの言葉を引用するかしら
「怠け者よ、蟻のところに行って見よ
その道を見て、知恵を得よ」
何のために生きているのかなんて、
誰も教えてくれないのに、
蟻たちはただ歩いていた
命って、
こんなにも静かで、
こんなにも尊いもの
小さなものたちが
教えてくれているようでした
お母さんは
今どこを歩いているのだろう
雲のむこうで、
蟻たちのようにまっすぐに、
光の道を進んでいるのかしら…