与謝野晶子の五月礼讃
五月は好い月、花の月
芽の月、香の月、色の月
ポプラ、マロニエ、プラタアヌ、
つつじ、芍薬(しやくやく)、藤(ふぢ)、蘇枋(すはう)、
リラ、チユウリツプ、罌粟(けし)の月、
若葉の青と、華やかな花々
、頬をなでる風![]()
目を閉じると
、
山々の緑と花薫る庭の風景が広がってきそう。
お母さんは五月が大好き![]()
毎年五月になると、
山の若葉の青々とした様子を見ては
「きれい、きれい!若い緑がとっても可愛いわ」と
キラキラ
した瞳で、嬉しそうに言う。
だから私も、
山の若葉が輝
く五月が
とっても好きだった。
運命は残酷
母が体の異常に気が付いたのは
母の好きな五月ごろだった。
入院した時、母がそういった。
でも母は誰にも言わなかった。
私も気づいてあげられなかった。
どうして、どうして。
いまでも後悔ばかり。
五月晴れの空
は
お母さんの笑顔
みたいに
きらきらと![]()
山の緑
をかがやかせている。
お母さん、
お母さんの笑顔のそばで
私も一緒に笑いたい。


