駆逐艦『雪風』1945天一号作戦時の製作です。
本日は艦尾の兵装に係る結論を出しましたので解説させていただきます。
キットでは正確に表現できないことが確定なので、それを解説する記事になりますのでご興味のない方はスルーして下さい。
模型製作には趣旨がズレすぎているかも知れませんが、考証をしっかりやって可能な限り正確に近しく再現したい想いで第2艦隊を作っています。
文字ばかりの記事だとアクセス数がガクンと落ちるのですが大切なことだと思いますので、何卒ご容赦ください。
本日は駆逐艦『雪風』の電子戦装置についてのお話からです。
以前駆逐艦『雪風』の天一号作戦時における二式哨信儀全受器の場所特定に悩んだことがありました。
専門家の某氏より、写真も記録も現存していないので場所の特定は永久に不可と言われたので、駆逐艦「潮」、駆逐艦「響」の場所を参考に取り付けた。
その場所を青線で示すとこんな感じ。

そして今回確認できた所を図示したものが赤線の箇所。
本当は当該写真を掲出できれば良いのですけど非公開写真の為、アーカイブ見せてもらっただけです。駆逐艦『雪風』の復員船への改装時の写真で、やや不鮮明ながら、確かに巨大な全受器と思われるものが写っていました。
一方で、何故非公開にするのか正直理解に苦しむところです。
そうは言っても始まらないので雪風の二式哨信儀全受器の場所を赤線で書き入れてみました。
写真では裏板?と表現するのが適切かどうか判りませんが、かなり巨大に見えます。
修理履歴を見ていると、2式哨信儀全受器は、磯風で1945年3月上旬、濱風で同2月中旬、雪風で同2月初旬にぶっ壊れて修理しているので、記録を追えば設置時期特定できます。
膨大なので追ってませんが、斜め読みで1944年11月くらいには装備していたと考えられます。
対空監視をする上で12cm双眼望遠鏡の視野の妨げとなる青線の箇所よりも、確かに赤線の箇所の方が死角が少ないと思われます。
それと、安定性もあるのでしょうか。
また、90式無線電話アンテナが立派に取り付けられていることも確認できる写真でした。

ちょっとこれを修正する気力が出てこないのでこのままです。
取付場所は、絶妙に惜しかったですが間違えでした。
「潮」や「響」と比べると、通信を正確に遂行する事を優先した「潮」「響」
「初霜」の思想と、戦闘時に視界を優先して生き残ることを優先した「雪風」
「冬月」の艦長や設計技師の思想が垣間見える気がします。
次に、発見してしまった以上、考察しなければならない甲型3姉妹の3式投射機の設置について。
というより残念ながら新規の発見でもなく、研究者の間では既に認知されておられました。
危うく赤っ恥でした。
それにしても模型への反映が遅すぎます。
あれほど1/700駆逐艦『雪風』の決定版と呼び声の高いピットロードのキットでさえ、旧来の解釈のまま。この夏公開のYUKIKAZEも。

こちらは朝霜のキットの艦尾です。
ハセガワが最新考証を採り入れた艦尾です。ハセガワさん流石。
まず甲型の『濱風』は同じ対潜兵装だったことを確実視しています。
一方で、1次資料としての弾薬補給記録の観点から、甲型『雪風』の艦尾も、防雷具巻き上げ機を撤去の上爆雷装填台の増設と3式投射機の設置を併せて工事している状況判断ができます。
『雪風』艦尾についての根拠は次の通りです。
・訓令により、全駆逐艦に3式投射機装備の命令が出ていること。
>確認済(訓令もコピー)
・3式投射機増設の記録があること。
>確認済(工事記録もコピーは以前公開した通り)
・弾薬補給の記録があること。
>確認済(個数種類含め全記録コピー済)
・補給された爆雷の数から装填台がもう1つないと辻褄が合わないこと。
・装填台が増設されたのであれば投射機が無いと意味がないこと。
・防雷具巻き上げ機が撤去されていないとスペースが無いこと。
紆余曲折何度も製作が停まりましたが、駆逐艦『雪風』もどんどん新しいことが判ってきており、今後新キットリニューアルで反映されることを強く望む所です。
では。
お休みなさい😴💤
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矢矧 YAHAGI
冬月 FUYUTSUKI
濱風 HAMAKAZE
磯風 ISOKAZE
朝霜:初霜:大和:雪風 製作中







