通称ノーズアートコンペは、プロモデラーの大ちゃんさんの機会提供によってお送りいたしております。

 

この時期恒例の戦没者慰霊製作。

Boeing-29 enola-gay, atomic bomb "little boy"

FUJIMI system injection kit.

 

安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから

南無阿弥陀仏 合掌

 

 

 

本日は、久しぶりの考察編です。

 

 

  エノラ・ゲイの考察:アメリカ軍の視点

この機体、つまり彼女の名前は、機長であるティベッツ大佐の母親の名前である、エノラ・ゲイ・ティベッツに由来します。

大量殺戮を前提とした作戦機に、自らの母親の名前を冠したティベッツはどう思っていたのでしょうか。母親自身は何を想ったのでしょうか。

完成してテニアン島に送られてきた当日に爆弾倉の改造が始まった記録があり、最初からの仕様ではなかったようです。

【やっと見つけた八角形窓】

さて、アメリカ側からみると、以前の記事でも紹介しましたが、戦時物量では圧倒していても、国家財政は逼迫しており、1945年2月には、デフォルト(債務不履行)状態に陥っており、事実上戦争継続は困難な状況でした(非常戦時国債で何とか凌いでいます)。

しかもこの時期、硫黄島攻防で日本軍は玉砕しましたが、アメリカ軍は日本軍以上の死傷者を出していました。


厭戦気分に火が着けば、歴史が変わっていたことでしょう。

更に、沖縄占領の後、仮に日本本土への上陸作戦が行われていた場合、アメリカ側の試算では20万名を越える軍属が戦死するであろうとの試算が出ていました(インターネットでは30万ともするご意見を確認していますがここは敢えてアメリカの公式発表で)。

更に悪名高いスターリンのボリシェビキ参戦がアメリカを焦りに陥れます。

(1)アメリカは戦争を継続することができる国家財政状況ではなかったこと。

(2)仮に継続しても、日本本土上陸作戦では多大な犠牲を払うであろう試算が出ていたこと。

(3)関東軍が殆どソビエト軍に対して不可侵条約上、無防備であったことから、ソビエトが侵攻した場合に日本本土の大部分を奪われかねない状況であったこと(戦後の秩序でアメリカはソビエトとの対立を予め想定していました)。

この3つの事情により、アメリカは一刻も早く戦争状態を終わらせなければなりませんでした。

一方で、B-29戦略爆撃機による都市無差別爆撃では、当時それ以上の戦略的効果は望み薄でした(ここ重要)。


そして決定的な第4の事由をアメリカにもたらすことになります。

あずなぶるが、19歳の時に原子核物理学の授業があり、世界的物理学の権威、鈴木辰三郎先生から直接聞いた話で実話です。
ちなみに鈴木辰三郎先生は、あずなぶるの大学在籍時の師匠の一人です。

日本の物理は、戦争前の1939年には理論上核兵器完成の域(ウラン238に高速で中性子を照射した実験で「 核爆発実験 」に成功しています)に達していたことは世界中に知られており(当時は軍の極秘事項ではありませんでした)、海軍から陸軍へ開発主体が移った後もブラッシュアップは続いていました。


ろくな資料がインターネットにはないのですが、wikipediaが意外にまとも。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%88%86%E5%BC%BE%E9%96%8B%E7%99%BA

鈴木先生は、当時帝国陸軍中佐だか大佐のご身分で、理化学研究所で核兵器の開発に勤しんでおられました。

太平洋戦争前の段階では、ウランやトリウムの光核分裂の研究は日本がその世界最先端を行っており、アメリカやヨーロッパ諸国はその点後れを取り戻さなければなりません。そんな未完理論の中でマンハッタン計画が発令された訳です。

然しながら、1945年の4月の本郷爆撃で研究施設に損傷があり、その計画は遅れることになったのはありましたが、アメリカは日本国内にほとんど耳を持っている訳ではありませんでしたので、日本軍の核兵器製造が時間の問題であることをトルーマンやアメリカ軍関係者に常に付きまとい、その恐怖の陰に怯えなければなりませんでした。

アメリカは帝国陸海軍関係者の殺害リストを作成していましたが、コンピュータアーキテクチャの中澤喜三郎先生(戦後のIBMの立役者)や、理論物理学者の鈴木辰三郎先生のお名前も当時掲載されていたと考えられています。

日本に早く降伏を決断させなけなければならない、エノラ・ゲイの搭乗員はそのような使命感を持っていたようです。

彼らは、原子爆弾という大量殺戮兵器を市民の頭上へ落とすということに躊躇はありませんでした。

機会があれば、日本の一市民の目線での立場からのエノラ・ゲイを考察します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓B-29 エノラ・ゲイのほぼすべてを解説してますので、大変参考になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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