牛丼における紅生姜の立ち位置といえば、シャーロックホームズにおけるワトソンくん、古畑任三郎における今泉くんのような存在である。
要するに「なくても大丈夫そうだけどなければいけないもの」ということだ。
先日私は、どうしても牛丼が食べたくなり、牛肉と玉ねぎを買った。
家に着いた私は、早速牛丼を作ろうと台所に立った。そこで気づいてしまった。
紅生姜が、ない。
これは緊急事態である。紅生姜のない牛丼──それは炭酸の入っていないビールのようなものだ。
もしあなたが炭酸のないビールを差し出されたらどう思うだろうか。湧き上がる感情は「怒り」ではないだろうか。
それと同じように、もしこのまま私が牛丼を作ったとしても、そこには紅生姜がなく、牛丼のような見た目をした紛い物が出来上がるだけだ。
それを食べて湧き上がる感情は、「怒り」である。
私はその日、牛丼を作ることを諦めた。明日の自分に「紅生姜を買ってくれ。必ず」という言葉を託して。
それから、二週間がたった。
まだ牛丼は食べていなかった。くる日もくる日も私は忘れ続けたのだ。紅生姜の存在を。
紅生姜のせいで牛丼が食べれないことで、ある感情が湧き上がった。
紅生姜に対する「怒り」である。
牛丼って、こんな思いをしてまでしなければいけないものだったっけ。私は大人しく、近所のコンビニに紅生姜を買いに行くことにした。
紅生姜を手に取り、これで全てが解決するとレジに行った。そこで気づいた。
財布を忘れたと。
そのとき私の心は「怒り」に支配された。
しかしもう、自分でも何に怒っているのか、よくわからなくなっていた。
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お手軽だけど本格的な牛丼
材料 (4〜5人分)
材料 (4〜5人分)
もう何なら途中で牛丼屋に行こうと思ったくらいです。しかし自分で作るといくらでも特盛にできるのがいいですよね。
牛丼は脂身が多少多い安い肉の方が美味しく仕上がりますね。私は業務スーパーの冷凍オージービーフをよくつかいます。
そして紅生姜、牛丼以外で使うのを忘れがちで、残りは冷蔵庫で眠っています。
あんなに欲しかったのに。今はちょっと厄介者です。
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本日のニダイメ日記
ニヤニヤする嫁
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